【溺愛の恋】~あなたは、私だけのモノ~

一ノ瀬 彩音

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「どうして、そんな見つめているの? デートでもしたいの?」
「いや、別にそういうことではないんだけどね」

どうにもはっきりしない彼の様子に首を傾げた私だったけれど、とりあえず、この状態が続くのであれば、
私の方から何か仕掛けるしかないと判断した私は、彼に抱きついて、そっとキスをすると、そのまま押し倒してみた。
さすがにこれは予想していなかったのか、驚いた顔をした彼は、抵抗しようとしてきたものの、それを許さなかった私は、
逆に押さえつける形で上に乗ったものの、そこからどうすればいいのか分からずにいた私は、ひとまずキスをしてみたものの、
この後どうすればよいのか分からないことに気付いた。

「あの、これからどうすれば……?」
すると、彼は、しばらく考える素振りを見せた後で、こんなことを言ってきた。

「……君さえ良ければ、このまま続けてくれるかな?」
そう口にした彼は、さらに続けた。

「だけど、僕の上に乗っかっては駄目だよ。僕はあくまでも男だから、体重をかけられたままだと潰れてしまう。
それに、君の柔らかい肌に触れたくても触れられないから、まずは服を脱がせてもらえるかな?」
そう言われて納得した私は、言われるままに彼の服を脱がせた上で自分も裸身になると、そのまま体を重ねて、
お互いに求め合うようにして愛し合った私達は、翌朝、目を覚ますと同時に顔を見合わせた。

その直後、唐突に唇を奪われたことで目を見開いた私だったが、そのまま受け入れているうちに、いつの間にか夢中になってしまい、
気づけば、朝の挨拶がわりに軽いキスを交わすことになっていた私達の間には、穏やかな空気が流れていたのだが、
やがて起き上がった彼は、おもむろに服を脱ぎ捨てると、私の体を軽々と抱き上げた。

そして、ベッドの上に戻ると、改めて私を抱きしめたかと思えば、優しく髪を梳くように撫で始めたことで、
くすぐったさを覚えた私が身じろぎしていると、クスクスと笑いながら、頬にキスをされた。

「何処かデートでも行くかい?」
「行きたい!」

即座に返事をした私を見た彼は、クスッと笑うと、再びキスをした後に、こう続けてきた。

「……なんて、僕が君と二人きりになりたいだけなんだけどね。だから、本当は何処にも行きたくないんだよ。君が傍にいてくれさえすれば、それで良いんだ」
そう言いながらも、私の体をまさぐり始める彼の手に抗うことができずにいると、さらに首筋へと顔を埋めてきた彼は、そのまま甘噛みしながら強く吸い付いた後、
舌で舐め上げてきたので、ビクンと体を震わせた私は、たまらず吐息を漏らすと、

「可愛い声だね。もっと聞かせて欲しいんだけど、いいかな?」
と耳元で囁いた彼は、そこで一旦言葉を切るなり、私の耳を口に含んだかと思うと、ゆっくりと愛撫を始めたので、
ますますゾクゾクした快感が押し寄せてきた私が思わず仰け反っている間に、いつの間にか胸元まで移動した彼の手が乳房に触れた瞬間、
全身に電流が流れたかのような衝撃に襲われた私は、もはや何も考えられなくなっていたのだが、

「君は敏感だね。どこもかしこも感じやすくて、本当に可愛らしい」
その言葉と共に首筋に吸い付かれたことで、我に返った私は、慌てて押し退けようとしたものの、ビクともしないばかりか、より一層激しくなる一方で、
なすすべもなく翻弄されることとなった私は、ついに我慢できなくなったところで、つい本音を口にしてしまったものの、どうやらそれは彼の気に障ったらしく、
直後、突起を軽く抓られて悲鳴を上げてしまった私は、どうにか逃れようとして身を捩ったのだが、それも許されなかったばかりか、ますます力を強くされて悶えていると、
今度は、耳を舐められながら突起を責められるという拷問に近い仕打ちを受けて悶絶する羽目になり、

「あぅ……やぁ……んっ……」
などという、自分でも聞いたことのないような声を発して仰け反ってしまった私は、ビクビクと震えながら、
必死でシーツを掴んで堪えていたが、やがて限界に達しようとしていた私は、それでも耐え続けようとしたが、
それを察した彼がいきなり手を離した途端、呆気なく達してしまい、 ぐったりと脱力した私が肩で息をしていると、彼は、そのまま乳房を弄り続けていた。

だが、それがあまりにもしつこい上に執拗だったので、いい加減にしてくれと、本気で怒りそうになった私は、
咄嗟に振り払おうとしたのだが、そこで彼が、思わぬことを口走った。
というのも、彼が、こんな事を口にしたからだった。
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