【溺愛の恋】~あなたは、私だけのモノ~

一ノ瀬 彩音

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「うーん、さすがにこれを着るのはちょっと恥ずかしいかも……」
そう言いながら手に取ったのは、先日、彼と行った水族館にて購入したお揃いのパジャマである、ペンギンを模したフード付きのトレーナーなのだが、
改めて眺めてみた結果、あまりにも可愛らし過ぎるデザインだったため、着用するのを躊躇っていたの。

しかし、せっかく買ったのだから着ない訳にはいかないと思い、意を決した私は、意を決して袖を通したのだが、
サイズが若干大きいことが災いしてしまい、お腹周りが少し見えてしまっている上に、胸元も少しだけ緩くなっているため、
今にも脱げてしまいそうな状態になっていたことから、急いでボタンを留めると、これでよしっと安堵した後で、

「お待たせ、それじゃ、行こっか」
そう言いつつ彼の元へ歩み寄った私は、そっと腕を組むなり、ベッドへと向かった。

そうして、ベッドの上に腰かけた後、早速、キスを交わし合いながら抱き合う中、お互いに服を脱がせ合って裸体になったところで、
ベッドに横たわった私は、いよいよ始まるんだという期待に胸を高鳴らせていたのだが、そんな私の思いを察したらしい彼が、
優しく頭を撫でてくれたことで気持ちが落ち着いたのを確認した後、静かに口を開いた。

「愛しい君を抱きたいからな」
そう言われると頬を赤らめいており、恥ずかしながら
「いつも抱いているじゃない、今日はどんな風に可愛がってくれるの?」
「そうだな、まずはこうして後ろから抱き締めようじゃないか」
そう言うと、私を仰向けに寝かせてから覆い被さって来た彼が、いきなり両乳房を鷲掴みにしたことで驚いた私が、
思わず声を上げたことで、それに気付いた彼が、すまない、痛かったか? と心配そうに聞いてきたのを受けて、首を横に振った私は、続けて言った。

「ううん、全然平気だよ、もっと強くしても大丈夫だから、遠慮しないで」
それを聞いた彼は、そうか、なら遠慮なくさせてもらうぞと言い、そのまま揉み続けていくうちに感じ始めていた私は、自然と喘ぎ声を上げていた。
しばらくそうした後に、今度は、乳房への愛撫を止めて下半身へ移動した彼は、

「それじゃあ、ここを弄ってあげようか」
そう言って花弁へと手を伸ばした彼が、指先で膣口を刺激し始めるなり、ビクンッと反応してしまった私が、
慌てて止めようと試みたものの、止めるどころかむしろ激しさを増した彼の指遣いによって絶頂を迎えてしまい、
脱力している間、執拗に攻め続けられたことですっかり蕩けきっていた私は、やがて、おねだりするように甘い声を漏らし始めた。

そして、それに気付いたらしい彼が、クスッと笑ったかと思うと、 愛液まみれになった指を引き抜いて、
私の唇に触れたので、素直に受け入れた直後、口内に滑り込んできたそれを丁寧に舐め取っていく中、

「美味しいかい?」
と尋ねられた私が、コクリと小さく頷いて答えると、再び笑みを浮かべた彼は、満足げに頷き返し、
それから間もなく、舌を絡ませるような激しいキスを交わしたことで興奮が高まった私は、自ら足を開いた上で、
さらなる快楽を求めるようにして腰を動かし続けたところ、それに気付いたらしい彼が、割れ目に指を這わせてきただけでなく、
陰核に触れて刺激を与えてくるようになったことを受けて、さらに乱れていった私は、もはや何も考えられず、ひたすら快感に身を委ねるだけの肉人形と化していた。

しかし、そんな状況の中、不意に動きを止めた彼に、どうしたのかと尋ねると、少し考えた様子を見せた後で、

「やっぱり、最後は君の一番奥深くに注ぎ込んであげないとな」
と言った彼は、正常位の体勢になってから、私の両足を持ち上げるようにして抱え上げるなり、先端をあてがい、ゆっくりと挿入してきたの。

その行為によって、より一層、強く密着した状態になったことで、膣内を満たしているモノが、脈打っているのが感じられた瞬間、
ついに絶頂を迎えてしまった私は、そのまま意識を失ってしまったのだが、しばらくして目を覚ました時には、

「おはよう、よく眠れたかな?」
優しい微笑みを浮かべつつ頭を撫でてくれていた彼が、笑顔で挨拶してくれた後、軽く唇を重ねたことで、
目覚めたばかりだというのに、一気に幸せな気分に浸れた私は、嬉しさのあまり飛び付くように抱きついてキスをした後で、ギュッと抱き締めて離さなかった。

そんな私の様子に苦笑しつつも、好きなようにさせてくれる優しさに感謝しつつ、しばらく甘え続けていた私は、ふとあることを思い出して、こう言った。

「ねぇ、今日こそは一緒に出掛けてくれるよね? 約束したんだから、絶対に守ってくれなきゃダメだよ?」
それを聞いて、困ったような顔をした彼は、苦笑いを浮かべつつも、申し訳なさそうに謝ってきたものの、それでも諦めずにお願いし続けた結果、

「分かったよ、そこまで言うなら仕方がないから行ってあげることにしよう」
渋々といった様子で了承を得た私は、ようやくデートできる喜びを噛み締めていたのだった。

その後、身支度を整えた私達は、さっそく出かけることにしたのだが、その際、あることに気付いた私は、彼に注意を促した後で、
念のため確認してみた。
すると、やはり予想通りだったらしく、困った顔をしながら、また今度にしようと言う彼に対し、何とか説得を試みた私は、結局、根負けさせたところで、
二人揃って家を出た私たちは、駅に向かって歩いて行く中、途中で立ち寄ったカフェのテラス席にて寛いでいた。

「ふぅ、いい天気だなぁ……」
空を見上げながらそう言った彼は、晴れ渡った青空を眺めて、嬉しそうに微笑んでいたものの、すぐに視線を戻すと、
向かい側に座っている私の方を見つめてきたため、首を傾げていると、不意に微笑んだ彼が、こんなことを言って来た。

「それにしても、君が僕のために選んでくれた服、とても似合っていて可愛いね」
突然の褒め言葉に照れてしまう中、顔を赤らめた私は、こう返した。
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