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最強美女の本気Ⅰ
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逆鱗は60秒間自身の身体能力、スキル威力、スキル発生速度を500%アップさせるアクティブスキル。その上に身体向上を発動させられると戦闘値はえげつない事になる。まあ、魔真王と逆鱗のMPの消費量は多い。普通であればMPが直ぐに尽きてダウンだ。しかしデアのMP量では問題ない。
デアは逆鱗を使用したことでさらに見た目に変化が起きていた。猛々しくも禍々しい深紅のオーラを纏いながら、身体には龍の鱗のようなものが出来ていた。まるで龍の化身とも呼ぶべき姿だったが、実際には龍族と魔族の姿をした人間で、森妖精の力も使える超人。
「面白くない冗談だな。仕方ない。俺も全力で行くぞ」
もう創造主を出し惜しみしている場合ではない。それに天衣無縫で俺に化けてしまっては、魔真王と逆鱗が解除されてしまうからな。
「いくぞ!」
俺は天を穿つ者をホルスターに収納し、創造主でAA-12フルオートショットガンを繰り出した。すると、ミクちゃん、ランベリオン、アリシアが期待の声を上げていた。
「ナリユキ殿お得意のショットガン戦法」
「先手必勝だね!」
俺はすかさずデアの目の前で現れてAA-12を連続で放った。部屋に響き渡る重低音と共に散弾が発射。
「なに!?」
「魔真王の破壊光」
デアの手から放たれた赤黒い邪気と雷をまとった禍々しい闇のエネルギー光が俺の体を貫いた。何度も言うが俺の体は瞬時に再生したが、極度の疲労感が襲ってきた。こうなってくると俺の動きはさらに鈍くなる。
そしてそもそもだ。俺は天眼を持っているのにデアが先程放った魔真王の破壊光に反応する事すらできなかった。破壊光とか言いつつ光の速さを超越している。そして魔真王と逆鱗で強化がかかりまくった魔王の器しか扱えない魔真王の破壊光は、黒龍の技を凌駕していた。
それに気に食わないのが俺のAA-12の散弾を、全て手でキャッチして地面に捨ててから、空いている左手で魔真王の破壊光を撃ってきたという神業だ。俺が強くなるにつれて、パッシブスキルもⅤが最大の強さではあるが、危険度や戦闘値に比例して、パッシブスキルの恩恵も少しではあるが強化される%は上がっている。例えば銃弾強化Ⅴは、この世界に来て初めてカルベリアツリーのダンジョンに入り、ノアと出会った頃は、銃弾の威力と貫通力を200%アップするという効果だった。しかし今では500%アップという数値になっている。
他にも俺には銃のパッシブスキルは色々ある。弾速強化Ⅴ。装填速度Ⅴ。散弾拡散抑制Ⅴ。反動軽減Ⅴ。そんで光速弾なんてスキルもある。これは文字通り、弾丸を光の速さで飛ばすパッシブスキルだ。つまり、俺が放った弾丸は音速では無く光速。普通であれば反応できないが、パワーアップしたデアは、天眼を持っている為光速であってもハッキリ弾道は視えているし、キャッチできるタフさがあるという事だ。普通なら手がグチャグチャになる筈なんだけど――。
「まだまだいくわよ」
そう言ってデアは体が再生した俺に魔刀を使って斬りかかってきた。
「冗談キツイ!」
俺はそう吐露しながらもデアの剣技を避けていた。つうか避けるのに精一杯だ。元々強かったのにさらに強くなるなんて反則だろ。
数秒避けていて太刀筋は分かってきた。俺はレンさんからパクったジークンドーの技と、マカロフ卿のシステマを応用した。まずは軸を保ちつつ移動する。そして膝を抜いて目線の高さを落としながら、デアの右膝を注視。ほんの一瞬デアは狙われている左膝に意識を集中させる。そして再度膝を抜いてデアの右脇腹を狙う!
案の定魔刀で蹴りを止められた。そしてデアは俺に対して左手を伸ばしてきた。その伸ばした手をショットガンを持ちながらもスルリと抜けていく。そしてここで――。
俺はAA-12のトリガーを引いた。重低音は再度連続で鳴り響く。そしてデアの血飛沫が俺に飛び散っていた。
俺が撃ち終わるとデアの顔や体はボロボロになっていた。そして、1秒程でまた元の姿に戻る。
「やるわね」
「そらどうも」
俺がそう言った瞬間だった。デアに睨めつけられたと思った瞬間には、壁に叩きつけられていた。これは魔眼の能力の一つ。念力だ。そして、壁に叩きつけられたと思えば次は床にひれ伏していた。これは同じく魔眼の能力の重波だ。
「死絶」
そう言って繰り出された死絶は見事に俺に直撃。逆鱗で込められている-の邪気がとんでもないので、俺はとうとう息切れをし始めた。
「さあ降参しなさい」
「するかよ。あと30秒あるぞ」
「諦めが悪いのね」
そう言って連続で魔刀の斬撃を飛ばしてくる。
「創世の超光星!」
突如として放出された膨大な光属性の最上級のアルティメットスキル。それは極大な螺旋状の光のエネルギー渦を対象者に必中させるというもの。ミクちゃんが得意とするスキルだ。当然、いつものように太陽の光以上に眩い光が辺りを包み込む。ミクちゃんは巻き込まれないように、星光の聖域を展開して自分達の身を守っていた。ただまあ、創世の超光星は俺の顔面に直撃した。
俺の顔面は吹き飛んだがこれも問題は無い。
「ヤバいな。死なないの分かっているから楽しくなってきた」
俺は思わず笑みを零していた。それにデアとまともに戦えるようになれれば、一人で黒龍に勝てるかもしれない――。そんな可能性を見せてくれる戦闘だからだ。
デアは逆鱗を使用したことでさらに見た目に変化が起きていた。猛々しくも禍々しい深紅のオーラを纏いながら、身体には龍の鱗のようなものが出来ていた。まるで龍の化身とも呼ぶべき姿だったが、実際には龍族と魔族の姿をした人間で、森妖精の力も使える超人。
「面白くない冗談だな。仕方ない。俺も全力で行くぞ」
もう創造主を出し惜しみしている場合ではない。それに天衣無縫で俺に化けてしまっては、魔真王と逆鱗が解除されてしまうからな。
「いくぞ!」
俺は天を穿つ者をホルスターに収納し、創造主でAA-12フルオートショットガンを繰り出した。すると、ミクちゃん、ランベリオン、アリシアが期待の声を上げていた。
「ナリユキ殿お得意のショットガン戦法」
「先手必勝だね!」
俺はすかさずデアの目の前で現れてAA-12を連続で放った。部屋に響き渡る重低音と共に散弾が発射。
「なに!?」
「魔真王の破壊光」
デアの手から放たれた赤黒い邪気と雷をまとった禍々しい闇のエネルギー光が俺の体を貫いた。何度も言うが俺の体は瞬時に再生したが、極度の疲労感が襲ってきた。こうなってくると俺の動きはさらに鈍くなる。
そしてそもそもだ。俺は天眼を持っているのにデアが先程放った魔真王の破壊光に反応する事すらできなかった。破壊光とか言いつつ光の速さを超越している。そして魔真王と逆鱗で強化がかかりまくった魔王の器しか扱えない魔真王の破壊光は、黒龍の技を凌駕していた。
それに気に食わないのが俺のAA-12の散弾を、全て手でキャッチして地面に捨ててから、空いている左手で魔真王の破壊光を撃ってきたという神業だ。俺が強くなるにつれて、パッシブスキルもⅤが最大の強さではあるが、危険度や戦闘値に比例して、パッシブスキルの恩恵も少しではあるが強化される%は上がっている。例えば銃弾強化Ⅴは、この世界に来て初めてカルベリアツリーのダンジョンに入り、ノアと出会った頃は、銃弾の威力と貫通力を200%アップするという効果だった。しかし今では500%アップという数値になっている。
他にも俺には銃のパッシブスキルは色々ある。弾速強化Ⅴ。装填速度Ⅴ。散弾拡散抑制Ⅴ。反動軽減Ⅴ。そんで光速弾なんてスキルもある。これは文字通り、弾丸を光の速さで飛ばすパッシブスキルだ。つまり、俺が放った弾丸は音速では無く光速。普通であれば反応できないが、パワーアップしたデアは、天眼を持っている為光速であってもハッキリ弾道は視えているし、キャッチできるタフさがあるという事だ。普通なら手がグチャグチャになる筈なんだけど――。
「まだまだいくわよ」
そう言ってデアは体が再生した俺に魔刀を使って斬りかかってきた。
「冗談キツイ!」
俺はそう吐露しながらもデアの剣技を避けていた。つうか避けるのに精一杯だ。元々強かったのにさらに強くなるなんて反則だろ。
数秒避けていて太刀筋は分かってきた。俺はレンさんからパクったジークンドーの技と、マカロフ卿のシステマを応用した。まずは軸を保ちつつ移動する。そして膝を抜いて目線の高さを落としながら、デアの右膝を注視。ほんの一瞬デアは狙われている左膝に意識を集中させる。そして再度膝を抜いてデアの右脇腹を狙う!
案の定魔刀で蹴りを止められた。そしてデアは俺に対して左手を伸ばしてきた。その伸ばした手をショットガンを持ちながらもスルリと抜けていく。そしてここで――。
俺はAA-12のトリガーを引いた。重低音は再度連続で鳴り響く。そしてデアの血飛沫が俺に飛び散っていた。
俺が撃ち終わるとデアの顔や体はボロボロになっていた。そして、1秒程でまた元の姿に戻る。
「やるわね」
「そらどうも」
俺がそう言った瞬間だった。デアに睨めつけられたと思った瞬間には、壁に叩きつけられていた。これは魔眼の能力の一つ。念力だ。そして、壁に叩きつけられたと思えば次は床にひれ伏していた。これは同じく魔眼の能力の重波だ。
「死絶」
そう言って繰り出された死絶は見事に俺に直撃。逆鱗で込められている-の邪気がとんでもないので、俺はとうとう息切れをし始めた。
「さあ降参しなさい」
「するかよ。あと30秒あるぞ」
「諦めが悪いのね」
そう言って連続で魔刀の斬撃を飛ばしてくる。
「創世の超光星!」
突如として放出された膨大な光属性の最上級のアルティメットスキル。それは極大な螺旋状の光のエネルギー渦を対象者に必中させるというもの。ミクちゃんが得意とするスキルだ。当然、いつものように太陽の光以上に眩い光が辺りを包み込む。ミクちゃんは巻き込まれないように、星光の聖域を展開して自分達の身を守っていた。ただまあ、創世の超光星は俺の顔面に直撃した。
俺の顔面は吹き飛んだがこれも問題は無い。
「ヤバいな。死なないの分かっているから楽しくなってきた」
俺は思わず笑みを零していた。それにデアとまともに戦えるようになれれば、一人で黒龍に勝てるかもしれない――。そんな可能性を見せてくれる戦闘だからだ。
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