異世界転移したんだけど周りが全員過保護なホモだった件

メル

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ハローおホモ達★ギルド入会編

初クエスト開始!

ガタンゴトン


揺れる馬車内。
期待に満ちた笑顔で膝の上をポンポンする大の男2人。
真っ赤になってるだろう尻を押さえて呻く俺…。

…意地でも膝には乗らないからな!!


「コージくんはかなりの意地っ張りだなぁ。ほら、こっちに来れば楽になれるよ?」

やめてリイサスさん…! そんな夜中のグルメ番組レベルの誘い方やめて…!

「いや…今装備着てるんで……多分絶対重いんで…」

「何を言うのだね。コージくんは天使のように軽い」

あなたこそ何言ってるんですかルークさん!天使持ったことなんてないでしょう…!? …………いや、ルークさんならあり得るか……?

「ああ…もう着いちゃった。帰りこそは乗ってもらうからね?」

「お断る……」

はぁ、と溜め息を吐いて俺はルークさんに手を引かれながら馬車を降りた。
俺お姫様じゃないんだけどなー。いい加減にしてくれないかなー。………膝乗る代わりにコレ止めて貰おうかなー…。

「コージくん、あれが西の森だ。主にスライムやゴブリン等の下位魔族が生息している。初心者向けの狩り場にもなっているので、しばらくはここで仕事をこなすと良い」

そう言ってルークさんが指差したのは、青々とした木々が立ち並ぶ森。規模としてはそんなに大きくないけど、その分魔物と遭遇する頻度は高いらしい。初心者向けとは言え、油断して足元を掬われた冒険者も一定数いるんだとか。
こわいこわい。俺も気を付けなきゃな。
特にスライム。最初の頃に襲われたきりだけど……あれはトラウマレベルだ……。

「剣は抜いておいて。それと、絶対防御も君の周りに発動しておくんだ」

森に向かって歩きながらリイサスさんが言う。
『絶対防御』かぁ…。マジで過剰だな…。

「森に入るよ。目標は10体。死体はコージくんの収納スキルに入れる」

「ラジャー!」

貸してもらった剣をチャッと抜き、俺とルークさんとリイサスさんの身体の周りに膜のように『絶対防御』を張った。

「! コージくん、私とリイサスには…」

「たまには俺にも護らせてください。魔力無限なんで大丈夫ですよ」

「っ…! っっ…!!」

戸惑うルークさんリイサスさんに微笑んでみせると、顔を真っ赤に悶絶された。ふ、ふふふ…魔性になった気分だ…。

「君の守護があるなら俺らは無敵だな!」

「ああ! 今なら大古龍でも余裕で倒せるだろう…!」

嬉しそうに剣をブンブン振り回すリイサスさんに、拳を握ってボキボキ鳴らすルークさん。
ちょっと、はしゃぎすぎて俺の分のゴブリンまで倒さないでくれよ…?







********************






「ぎいぃぃぃっ!」

「コージくん、来たぞ!」

森に入った途端、1体のゴブリンが襲いかかって来た。
リイサスさんから貸して貰った本で見た事があるけど…思った以上に可愛いな……。身長は俺の腰までくらいか。肌は別にヌメヌメしてる訳じゃないし、ギョロっとしてるけど目は大きいし、鼻は大きいし……触ってみたいな…。倒した後で触ってみよう…。

「ぎぃぃぃ…。ぎぃっ!」

剣を構えてゴブリンをじぃっと見ていると、いきなりぴょんっと飛びかかってきた。

「うわっ!」

スパッ

「ぴぎっ」

反射的に剣を振ってしまい、ゴブリンの小さな身体が地に伏せた。

「……倒した?」

剣先でツンツンとゴブリンをつつくが、何の反応もない。どうすれば良いのか分からずにルークさんリイサスさんの方を向くと…感動されてた。…子供が立ったみたいな感じかな?
恋愛対象なのか庇護対象なのかはっきりしてほしい。

『レベルが3から4へ上がりました』
『スキル:鑑定 が 上位鑑定 へ進化しました』
『スキル:媚び で対応可能レベルが60まで上がりました』

「!?」

突如頭に響いたイケボに、一瞬混乱したが…そう言えばゼロアの奴、通知がどうのこうのでオンにしてたな…。
ゴブリンを倒してレベルが上がったのかぁ。その他も色々グレードアップしてるみたいだな。
アイテムボックスにゴブリンを入れる間にちょっと鑑定してみよう。鑑定!



《種族:人間

名前:阿山康治郎

レベル:4

年齢:15

性別:オス

属性:万能

属性詳細:火炎魔法 氷結魔法 電雷魔法 疾風魔法 自然魔法 核熱魔法 念動魔法 慰安魔法 祈願魔法 結界魔法 神聖魔法 暗黒魔法 上位悪魔召喚魔法 上位精霊召喚魔法 上位天使召喚魔法

職業:F級冒険者

スキル:上位鑑定 魔力無限 アイテムボックス 媚び 愛技吸収 

特別スキル:ラブジュース 色彩の上書き

称号:神の愛し子

加護:神鳥の加護

好きなタイプ:頼りになる人


           通知 ○ON/OFF》





たった1レベルが上がったくらいで増えすぎじゃね?

前との変化点は……、まずレベル。4に上がったけど、まだF級冒険者なんだよなぁ。このクエストでレベル6まで上げてE級冒険者にはなりたいところ…。
それと、属性詳細って項目が増えてる…。
これは……なんだ?鑑定!

《属性詳細

上位鑑定以上で鑑定出来る項目。対象者の属性の具体的な内容を記す》


ほう! 俺の場合は使える属性を記してんだな!

攻撃魔法が火炎魔法、氷結魔法、電雷魔法、疾風魔法、核熱魔法、念動魔法。

特殊魔法が自然魔法、祈願魔法、慰安魔法、結界魔法、神聖魔法、暗黒魔法。

召喚魔法が上位悪魔召喚魔法、上位精霊召喚魔法、上位天使召喚魔法。


召喚系はちょっと興味ある…。本で読んだけど、上位召喚魔法はまれにスゴいのが出てくるんだって! 後でルークさん達に話してやってみようかなぁ…。



「スゴいよコージくん…! 魔法だけじゃなく、剣術の才能もあるなんて…!」

うーむ、と考えていると、リイサスさんが感極まった! という声で話し掛けてきた。
いやはや、過大評価し過ぎですよぉ、リイサスさん! 嫌な気はしませんけどね……エヘヘ…!

「……複数の声がする。この先に十数体の群れがいるようだ。行くかね?」

ルークさんやべぇ。流石くまさん。音の感知完璧だな!

「行きます! 魔法も試してみたいんですが…」

「火炎魔法は木々に移る可能性がある。詠唱を知らなくても魔法が使えるのなら、疾風魔法や自然魔法を使ってほしい」

「分かりました! 木の根っこで敵を足止めする魔法、あったよな…」

新しい事も分かったし、今からは安全が保証された戦闘…。順調だな!










補足(見なくてもおk)



火炎魔法…火を操る・造り出す魔法。爆発系も含む。


氷結魔法…氷を操る・造り出す魔法。使用者の指パッチンで溶けて水になる。


電雷魔法…電雷を操る・造り出す魔法。上級魔法になると10万ボルトとか余裕。


疾風魔法…風を操る・造り出す魔法。応用・協力すれば竜巻に炎や雷など巻き込む事も出来る。


核熱魔法…強力過ぎて日常的には使えない。最低でも数百度の熱を出すことが出来る。


念動魔法…念動力的な力。レベルによって操れる物の重さが違う。


自然魔法…植物や鉱石などと心を通じ合わせて、扱いやすくする。農家が天職。


祈願魔法…魔力と引き換えに水や食料を手に入れる事が出来る魔法。剣や家具などの加工品は無理。薬草1本だけでもかなりの魔力を消費する。


慰安魔法…癒しに特化した魔法。別名、回復魔法。心身共に癒せるので女性の方が人気が高い。


結界魔法…狙った所に結界を張る防御特化方魔法。レベルによって使える結界の強度が変わり、応用すれば攻撃にも使える。


神聖魔法…神に認められた者しか使えないという伝説がある。攻撃、回復、防御と色々使える。魔族に有効。
ゼロア「神に認められた者しか使えない? 知らんな。何の事だ? 悪魔達が普通に神聖魔法を使う事もあるぞ」


暗黒魔法…魔族の素養がある者しか使えないという伝説がある。神聖魔法同様、攻撃、回復、防御と色々使える。魔族=暗黒魔法という訳ではない。


上位悪魔召喚魔法…上位悪魔以上を召喚する魔法。召喚者の魔力量と力に応じて強力な悪魔が出てくる。


上位精霊召喚魔法…上位精霊以上を召喚する魔法。召喚者の魔力量と力に応じて強力な精霊が出てくる。


上位天使召喚魔法…上位天使以上を召喚する魔法。召喚者の魔力量と力に応じて強力な天使が出てくる。





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