お兄ちゃん絶対至上主義☆

藤宮りつか

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第二章 破綻

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(美味そうって……俺のちんこのことだったの⁉)

 童貞の俺にとって、兄ちゃんにナニを咥えられるという行為は物凄く衝撃的だった。
 衝撃的だったし

「ぅわっ……にっ……兄ちゃんっ……」

 物凄く気持ちいい体験だった。
 この行為は知っているし、男なら誰だって一度は好きな人にシてもらいたいと思っている、官能的な行為だという認識が俺の中にもある。
 でも、まさか兄ちゃんと初めてエッチなことをするタイミングで、兄ちゃんからシてもらえるとは思わなかった。
 可愛い兄ちゃんから男前な兄ちゃんに戻っても、結局兄ちゃんはエロいってことなのか?
 それとも、攻める側の経験がある兄ちゃん的には、おとなしく受け身に回るより、こっちの方がしっくりくるのかな?

「ちょっ……待ってって……兄ちゃんっ……んっ……」

 無理無理無理無理っ!童貞の俺にこの刺激と快感はヤバいって! ただでさえ俺、エッチで可愛い兄ちゃんの姿に興奮しまくって、ナニが爆発寸前だっていうのにっ!

「んっ……んんっ……気持ちいーかぁ? 真弥ぁ……」
「~っ! 気持ち……いいけどっ……咥えながら喋んなぁ……」

 クソッ……このドスケベ兄貴がぁ……。幼気な弟の童貞ちんこしゃぶりながら、得意気な顔とかしてんじゃねーよ。兄ちゃんはあの二人に一体どういう教育――っつーか、どういう調教をされてきたんだよ。
 散々「弟はない」って言ってきた今まではマジで何だったわけ? 「弟はない」どころか、弟のちんこを自ら咥え込んで悦に浸ってる兄ちゃんとか淫乱過ぎんだろ。

「んんっ……はっ……何だぁ? まだおっきくなんのかぁ? それとも、もうイっちゃいそうなのかぁ? 可愛いなぁ、真弥」
「くっ……」

 畜生……誰が兄ちゃんより先にイってなるものかぁ。そこはもう、男としてのプライドが許さないって感じだ。
 でも、兄ちゃんの口の中ってマジで死ぬほど気持ちいいし、男の弱いところを全て知り尽くしているような兄ちゃんの舌の動きは堪らなくて、今はまだどうにか気力で耐えている俺も、そんなに長くはもたないと思う。

(このままじゃ俺、兄ちゃんの口の中にぶち撒けちまう……)

 それだけは何としても避けたい。どうせ果てるなら兄ちゃんの中で果てたい。
 だけど、このまま兄ちゃんの口の中でイっちゃうのも絶対に気持ちいいってわかっているから、俺の心は大いに揺れた。

「んっ、ン……んんっ……」

 わざとなのか、濡れた音を立てながら俺を口で扱き上げてくる兄ちゃんは、俺のナニを舐めているだけじゃ物足りなくなってきたのか、俺を口に咥えたまま、自分のお尻に手を伸ばした。
 そして、自分の垂らした蜜でぬるぬるになっている入り口に指をあてがうと、その指をゆっくりと中に埋めていった。

「んぁっ、んっ……! んっ……ぁ、んっ……んンっ……」

 浅い部分でゆっくりと自分の指を抜き差しする兄ちゃんの姿はそりゃもう

(エッロぉぉぉぉーっ!)

 ってなるし、俺を舐めながら自分でも気持ち良くなってる兄ちゃんの姿はめちゃくちゃ興奮する。
 でも、兄ちゃんが自分でソコを弄ってるってことは、俺を舐めてるだけじゃ足りないってことなんだよな? 本当は俺を気持ち良くするだけじゃなくて、俺に兄ちゃんの中をぐちゃぐちゃに掻き回されて気持ち良くなりたいってことなんだよな?
 だったら

「兄ちゃんっ! それはもういいからっ!」

 その望みを叶えてあげようと思う。俺もこのまま兄ちゃんの口の中で果てるのは不本意だし。せっかくここまできたなら、兄ちゃんと最後までシたい。
 俺は兄ちゃんの肩を掴み、兄ちゃんを俺のナニから引き離してしまうと、再び主導権を握るために、兄ちゃんの上に覆い被さった。

「……何だぁ? あんま気持ち良くなかった?」
「いいえ。めっちゃ気持ち良くてイきそうでした」
「だったら、あのまま兄ちゃんにイかされてりゃ良かったじゃねーか」

 急に俺のナニから引き離されてしまった兄ちゃんはちょっと不満そうだったけれど、あのまま俺が兄ちゃんの口の中で果てていたら、兄ちゃんの欲求は満たされないままだったんじゃないかと思う。

「そういうわけにはいかねーのっ! だって俺、兄ちゃんを気持ち良くしてあげたいんだもんっ! 兄ちゃんとセックスしてーのっ!」

 俺を気持ち良くするだけじゃ物足りないと思っていた兄ちゃんは、俺に「兄ちゃんとセックスしたい」と言われてドキッとした顔になっていた。
 やっぱシたいんだ。兄ちゃんは弟の俺にナニを突っ込まれて、中をぐちゃぐちゃに掻き回されたいと思っているんだ。

「で……でも俺、初めてだから……。その……どうすればいいか教えてもらえると助かる……んだけど……」

 自分がどうしたいのかの主張はしっかりできても、そのやり方には自信がない俺。
 仕方がない。だって俺、童貞だし。初体験が男同士ともなれば、自信なんて全然持てない。
 兄ちゃんは男同士のセックスが初めてじゃないから、俺を受け入れる準備ができていたとしても、いきなり突っ込むのは良くないんだろうなって思うし。

「お前のその強引な時と消極的な時の差って何? 何なの? 可愛いってなんだろ」
「しっ……仕方ねーだろっ! 俺、童貞なんだからっ!」

 くっそぉぉぉぉ~っ! こんな時に兄ちゃんに「可愛い」って言われたっ! 全っっっ然嬉しくねぇっ!
 でも、俺がそうなっちゃうのも仕方がないんだ。何度も言うけど、俺童貞だし。初めての経験に戸惑ったり、消極的になっちまうのはしょうがないってものだ。
 そりゃまあ、最初から最後まで冷静に状況を見極めて、一つ一つ対処できていけりゃ格好いいんだろうけど、兄ちゃんやたらとエロいし。これで冷静でいられる方が無理って話だよな。

「そうだなぁ。図体やナニはデカくなっても、お前はまだまだ何も知らねぇ童貞君だったなぁ。いいぜ。兄ちゃんが男同士の気持ちいいセックスってやつを教えてやる」

 俺が情けないことを言い出したから、俺に頼られた兄ちゃんがこうなっちゃうのはわからなくもないけどさぁ……。
 兄ちゃんこそ、エロ可愛い時と男前な時の差は何なんだよ。完全に受け身な時と、攻めオーラを纏っている時の差がヤバくない? 本当に同一人物なのかと疑っちゃうレベルだよ。
 でも

「あー……でも、兄ちゃんもあんま余裕ないっつーか、さっさと突っ込んで欲しい気分だから、いきなりぶち込んでくれても構わねぇよ? さっき自分で解しといたから、いきなり突っ込まれても平気だし」

 攻めオーラ全開でも、ちゃんと受け入れる側に回ってくれるみたいだから安心する。
 受け入れる側の人間としては恥じらいもクソもないし、言っていることが淫乱過ぎるけど。

「ほら、ココにれんだよ。お前だってそんくらい知ってんだろ?」
「っ!」

 いやぁぁぁぁっ! 兄ちゃんが俺に向かって豪快に脚開いてくるんですけどっ!
 確かに、どうすればいいか教えて欲しいとは言ったけど、そこまで淫乱な教え方してくれとは言ってないよっ! 童貞の俺には刺激が強過ぎて鼻血吹きそうっ!

「どうしたぁ? 真弥は兄ちゃんのココにぶち込みてぇんじゃねぇのかぁ? グズグズしてっと兄ちゃんの気が変わっちまうかもしんねぇぞ?」
「~……」

 何かもう、主導権は完全に兄ちゃんにあるって感じだな。兄ちゃんを押し倒しているのはこっちだっていうのに。
 でも、俺と兄ちゃんは八つも歳が離れているし、兄ちゃんの方が俺より圧倒的に恋愛経験も豊富なんだ。俺が兄ちゃんに翻弄されちゃうのは当然だよな。

「それとも、ここへきて急に怖気づいちまったかぁ? ま、引き返すなら今しかねぇもんなぁ」
「っ……」

 これって試されてる? 俺は兄ちゃんに煽られているんだろうか。
 兄ちゃんの卑猥な姿に息を呑むしかない俺は、兄ちゃんに

『お前、ほんとに俺が抱けんのかぁ?』

 って言われている気分だ。

「どうする? 真弥ぁ」
「そ……そんなの……」

 だけど、俺だって男だし、元々選択は一つしかない。据え膳食わぬは男の恥って言うし、俺だっていつまでも童貞でいたいわけじゃない。いつまでも兄ちゃんの可愛い弟でいたいわけでもないんだ。

「スるに決まってんだろっ! 今更引くつもりなんかねーんだよっ!」

 初体験への緊張と兄ちゃんの淫乱っぷりに怖気づきそうになっていた俺だけど、兄ちゃんを抱きたい気持ちに変わりはない。
 自分の中にある緊張や不安を打ち消すように言った俺は、俺を誘うように脚を開いている兄ちゃんの太腿を担ぎ上げると、勃ち上がった兄ちゃんの奥でヒクついている兄ちゃんの入り口に、爆発寸前の俺をあてがった。

(本当にいきなりれても大丈夫? 兄ちゃん、痛がらないかな……)

 という心配はあったものの、俺がちょっと先っぽを押し付けただけで、兄ちゃんの入り口が俺を取り込むような動きをしてきたから、このまま挿れても大丈夫なんだと安心した。

「もうやめろっつってもやめねーからな」
「上等だ。お前こそ後悔すんなよ?」

 これ、今からセックスする人間同士の会話? って感じだけど、男前モードの兄ちゃんは兄ちゃんでエロいしそそられる。
 兄ちゃんの中が一体どうなっているのかは全くの未知だけど、俺はゆっくり腰を送り、少しずつ兄ちゃんの中へと自分を埋めていった。


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