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第三章 嫉妬
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しおりを挟む鵜飼先生を初めて見た時、背は高いし、体格はいいし、顔もイケメンだから格好いいと思った。
実際、鵜飼先生は女子生徒から人気があったし、あまり先生っぽくないところが親しみを感じられて、男子生徒からも好感を持たれる先生だった。
少しチャラそうなところはあるけれど、堅苦しい先生より、そういう先生の方がいいと思う生徒は多い。
陰と陽で言えば、鵜飼先生は明らかに陽の性質を持つ先生だった。
一方、遠山先生はどちらかと言えば気難しそうな先生の部類に入る人で、授業は至って真面目。あまり冗談とか言わないし、淡々と授業を進める面白味のない先生だった。
ただ、物凄く顔がいい。多分、格好いいより綺麗に入るんだろうな。
恐ろしく顔の造形が整っていて、肌もまるで陶器のように綺麗だから、俺は初めて遠山先生を見た時
『え。この人、人間?』
作り物だと言われても全く違和感のない圧倒的な美に、遠山先生が人間であることを疑ったくらいだ。
遠山先生とは同期採用になる兄ちゃんも
『俺の同期がえらい美人だ』
って言っていたくらいだから、兄ちゃんも遠山先生の顔の良さは認めているんだろう。
あまり面白味がない物静かな先生でも、顔が良ければ女子生徒からは人気の的になる。
俺が今の高校に入学した時、兄ちゃん、鵜飼先生、遠山先生の三人は、既に女子生徒から圧倒的な人気を誇る三大イケメン教師と呼ばれていた。
で、その三人が今はセフレ関係であることが、俺は未だにちょっと信じられないし、「何でだよっ!」と盛大に突っ込みたい。
兄ちゃんはさておき、二人とも女にモテるんだから、そういうことは女とシろよ、って思う。
まあ、そうなっちまったもんは今更どうしようもないんだろうし、一年間もその関係が続いていれば、そう簡単に関係を終わらせるつもりもないってことなんだろうな。
ぶっちゃけ、鵜飼先生が兄ちゃんとそういう関係になっていることについては「あー……」ってなるところはある。
だって鵜飼先生ってチャラそうだし。男とか女とかあまり関係なく、軽いノリで誰とでもヤってしまいそうなところがありそうだもん。
でも、遠山先生はちょっと意外だった。
遠山先生についてはどういう人なのか全くわからなかったりもするんだけれど、遠山先生には美人な彼女がいるだろうと思っていたから、まさか兄ちゃんとセフレ関係になっているだなんて思わなかったんだよな。
兄ちゃんが酔った勢いで二人とシたって話は聞いたけど、普段真面目で面白味のない遠山先生みたいな人が、酔った勢いでセックスとかするんだ……と思った。
さて、兄ちゃんと初体験はしたものの、別に付き合うとか、お互いに好き合っているわけでもない俺と兄ちゃんは、俺の一方的な片想いが続いている状態なわけだけど――。
「んんっ……おまっ……ぁんっ、も……も、ちょっと、ゆっくりぃ……ゆっくりシろぉ……」
「ごめんっ……でも、兄ちゃんが可愛くて……ゆっくりシたくてもできない……かもっ……」
兄ちゃんは俺とセックスはしてくれる。
さすがに毎日とはいかないし、何なら今日でまだ三回目だったりもするけれど、一度兄ちゃんの味を知ってしまった俺は、また兄ちゃんが欲しくなっちゃうから、俺が限界になると兄ちゃんに俺の相手をしてもらってるって感じ。
本当は毎日だってシたいけど、それじゃ兄ちゃんの身体がもたないもんな。
何せ兄ちゃんはまだ鵜飼先生や遠山先生とのセフレ関係を解消していないわけだから、俺以外に二人の相手もしなくちゃいけないわけだ。
ほんと、俺一人にしてくれればいいのに。兄ちゃんがあの二人との関係を終わらせないから、結果的にセックスする相手が増えただけになって、兄ちゃんの身体に負担が掛かることになっている。
もっとも
「ぁンっ! んっ……ゃ、あっ……ソコっ……ソコはダメだって……ぁんんっ!」
「兄ちゃんはココが気持ちいいんだよね?」
「んんっ……ぃ、いっ……気持ちいっ……んぁあっ……」
本当に兄ちゃんの負担になっているかどうかは疑問だし、むしろ兄ちゃんは自分とセックスする相手が増えて、密かに喜んでいるんじゃないか――と疑いたくなる時もある。
だって、兄ちゃん
「ぁんっ……ぁっ……真弥っ……真弥ぁ……もっと……もっと激しく……してぇっ……」
「さっきはゆっくりって言ったよ?」
「んんっ……今は違うっ……もっと奥っ……めちゃくちゃに突かれたいっ……真弥に中……めちゃくちゃに犯されてぇ……」
「わかったよ。激しく……ねっ……」
「ふぁっ、ンんっ! ぁんっ……いっぱい……気持ちい……真弥ぁ……」
すんげーエロいんだもん。一度スイッチが入っちゃうと、相手が弟とか関係なくなっちゃうみたいだし、物凄く淫乱になって感じまくるんだもん。
これって相当セックスが好きってことだよな。兄ちゃんにはセックスする相手が三人なんて余裕なのかもしれない。
「兄ちゃんって気持ちいいの好きだよね。俺とするセックスも好き?」
「ぅ、んっ……気持ちいーの……好きぃ……真弥とするセックスも好きぃ……」
ほら。こういうこと言うんだ。性欲スイッチがオフになってる時は絶対に言わないけど、ヤってる最中にこういうこと言う兄ちゃんは、絶対セックス大好きだよな。
自分の好きな人がエッチなのは大歓迎だけど、兄ちゃんの場合は俺だけのものってわけじゃないから、兄ちゃんがエッチなのも程々にして欲しいところだ。
もちろん、俺とシている時はいくらでもエッチになってもらって構わないし、エッチで可愛い兄ちゃんを見られるのは至福の時間でもあるんだけどさ。
兄ちゃんがエッチだと、相手が誰だろうと簡単に脚開きそうなんだよなぁ……。
兄ちゃんには〈キスに弱い〉という弱点もある。その弱点を見抜かれてしまったら、兄ちゃんの身の安全なんて無いに等しいし。
この〈キスに弱い〉という兄ちゃんの弱点だけど、検証した結果、三回くらいまでならまだ正気を保っていられるみたいだ。
限界を迎えた俺が、兄ちゃんとセックスするために試してみてわかったことだけど、兄ちゃんは三回キスされたくらいではまだ性欲スイッチがオンにならない。
でも、四回、五回とキスを重ねられると段々スイッチがオンになり始め、七回を超えると完全にスイッチが入る。そこへ舌を絡ませるキスをしようものなら、兄ちゃんはあっという間にセックス大好きな淫乱兄ちゃんへと変貌する。
一度スイッチが入ってしまうと、セックスするまでそのスイッチがオフになることもない。
だから、兄ちゃんとセックスしたい時は、兄ちゃんに七回以上キスをすればいいってことだ。
最初は俺とセックスする気になれない兄ちゃんも、そうやって俺とセックスする羽目になっている。
でも、本当は兄ちゃんから俺を求めて欲しいんだよな。
兄ちゃんから俺を求めてきてくれないってことは、俺のセックスがまだまだ未熟で、兄ちゃんを攻略しきれてないってことなんだろうな。
まあ、それもしょうがないか。だって俺、兄ちゃんとセックスするのまだ三回目だし。ちょっと前に童貞を捨てたばかりの俺じゃ、まだまだ兄ちゃんを満足させるセックスができるようになっていないんだと思う。
もちろん、未熟な俺とのセックスでも兄ちゃんは気持ち良くなってくれるし、一度そういう流れになったら俺のことも求めてきてくれるけど、性欲スイッチが入らない限り、俺とセックスしたいって気持ちにはなってくれないらしい。
俺も少しずつは上達しているとは思うんだけど、鵜飼先生や遠山先生に比べたらまだまだってことなんだろうな。
正直めちゃくちゃ悔しいし、あの二人は兄ちゃんとどんなセックスをしているのかも気になる。
でも、生きている年数が違うってことは、経験も全く違うってことだから、その経験の差をたった数日で埋められるとは俺も思っていない。
焦りは禁物だ。自分に足りない経験は時間を掛けて積み上げていくしかない。兄ちゃんにあの二人との関係をやめさせるためにも、今は余計なことを考えず、一日でも早くセックスが上手くなって、兄ちゃんを満足させられるセックスができるように頑張らないとな。
幸い、兄ちゃんは俺と全くセックスしてくれないわけじゃないんだから。
「真弥……ちゅー……」
「はいはい」
「んんっ……んっ……ぁんっ……」
「兄ちゃんはほんとにキスが好きだね。キス大好きな兄ちゃん可愛い」
俺にキスされてスイッチが入っちゃう兄ちゃんは、ヤってる最中も俺にいっぱいキスを求めてくる。
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