お兄ちゃん絶対至上主義☆

藤宮りつか

文字の大きさ
45 / 78
第四章 秘密

 6

しおりを挟む
 


「今日はどうしたの?兄ちゃんから〈シてもいい〉だなんて珍しいじゃん」

 俺と兄ちゃんがセックスする時、ベッドはいつも俺の部屋のベッドを使う。
 兄ちゃんが言うには、弟の俺と自分のベッドでセックスをするのは嫌ってことらしいけど、結局弟とセックスしているのであれば、どちらのベッドを使っても同じような気がする。
 だけど、兄ちゃんが嫌がるのであれば、元々どちらのベッドを使っても構わないと思っている俺は、兄ちゃんの気持ちを優先してあげるわけだけど、自分の部屋のベッドに兄ちゃんを押し倒してしまうと、やっぱりそこは聞いておきたいと思う質問を兄ちゃんに浴びせてみた。

「ん~? 別に……。お前、毎週週末になると俺とシたがるから、どうせ今日もスるんだろうと思って」

 俺に組み敷かれ、服を脱がされ始めた兄ちゃんは特に抵抗する様子もなく、涼しい顔でそう返してきた。

(本当にそれだけ?)

 と疑問に思う俺は、是が非でも兄ちゃんから本音を聞き出したいと思うけれど、それは何も今焦って聞かなくても、後で兄ちゃんがちゃんと教えてくれると思った。
 だって兄ちゃん、ベッドの上では素直だもん。俺とエッチなことをいっぱいして、ふにゃふにゃになった兄ちゃんに聞けば、すぐに白状してくれることだと思った。

「そっか。でもさ、それって兄ちゃんは週末になったら俺とセックスしてもいいと思ってるってことだよね」
「シてもいいっつーかスるだろ。そういう流れになるじゃん」
「つまり、俺と週末にセックスするのも兄ちゃんの中では習慣になってきてるってことだよね。嬉しい」
「喜んでんじゃねーよ。俺は別にそれを良しとしてるわけじゃねぇんだからな」
「はいはい。そういうことにしといてあげる」

 兄ちゃんの服を脱がせ、自分も服を脱いでしまうと、俺は改めて兄ちゃんに覆い被さり、兄ちゃんのおでこにチュッとキスを落としてあげた。
 俺の唇が兄ちゃんのおでこに軽く触れると、兄ちゃんはピクンっと小さく反応して

「何が〈そういうことにしといてあげる〉だ。調子に乗んな。大体お前、今週は二回目だってこと忘れてんだろ。おかげで兄ちゃんは仕事を休む羽目にもなったってのに」

 ちょっとした小言を俺に言ってきた。
 別に忘れてはいない。今週は俺と兄ちゃんの関係が鵜飼先生や遠山先生にバレちゃって大変だったと、俺も思っている。
 でも、そのおかげで今週は二回も兄ちゃんとセックスできるところは、俺にとってラッキーだと思っちゃうよな。
 まあ、兄ちゃんには負担を掛けちゃうかもだけど、兄ちゃんってわりと回復が早いみたいだし。そもそも、セックスは大好きみたいだから特に問題はないかと。

「忘れてないよ。あの日は無理させちゃってごめんね。今日は優しくするから」

 拗ねているのか、可愛く尖らせている兄ちゃんの唇にキスを落とすと、兄ちゃんの身体は一瞬だけ強張ったけれど、俺が何度も兄ちゃんの唇にキスを重ねているうちに、身体の力は抜け、兄ちゃんの表情もとろんとしたものになっていった。
 ほんと、キスだけでこんな蕩けた顔になっちゃう兄ちゃんって可愛過ぎ。俺、兄ちゃんとなら冗談抜きで一日中キスしていられる自信があるよ。
 もっとも、キスしているだけじゃお互いに物足りなくて、結局キス以上のことをする流れになるとは思うけど。

「ン……ぁ……真弥っ……」
「なあに?」
「キスするだけじゃなくて……もっと……」

 ほらね。何度も何度もキスしているうちに、もうキスだけじゃ物足りなくなっちゃう兄ちゃんがいる。
 兄ちゃんがこういうことを言ってくるようになると、もう完全にスイッチが入ってるってことになるから、ここからは一切遠慮しなくてもいいっていう合図みたいなものだ。
 とはいえ

「もっと? 兄ちゃんは俺に何をもっとシて欲しいの?」

 俺とエッチなことをしている時の兄ちゃんには、エッチなことをいっぱい言って欲しいと思うから、蕩けきった顔の兄ちゃんに意地悪な質問をしてみると、兄ちゃんはちょっとだけ恨めしそうな目で俺を見てきた。
 そして

「もっと色々シて欲しいっつってんの。いちいち聞いてくんなよ。わかってる癖に」

 わざと察しが悪い振りをしている俺を責めてきた。
 うーん……俺が聞きたかったのはそういう悪態じゃなかったんだけどな。ま、いっか。どうせ兄ちゃんにいっぱいエッチなことをしていれば、兄ちゃんの口からも自然とエッチな言葉が出てくるようになるもんな。
 兄ちゃんをベッドに押し倒してからまだ五分くらいしか経っていないんだから、兄ちゃんに理性が残っているのも当然だし。

「そうだね。ごめん」

 全く悪いだなんて思っちゃいないけど、ここは素直に謝っておくことにする。
 せっかく兄ちゃんとイチャイチャしているのに、兄ちゃんに機嫌を損ねられたら嫌だし。
 だから、兄ちゃんに「ごめんね」のキスをしながら、両手で兄ちゃんの胸を持ち上げるようにして揉んであげる。

「んんっ……! ぁ、ん……んっ……」

 手のひらに収まりきらない兄ちゃんの胸を揉みしだきながら、時々指先で兄ちゃんの乳首を擽るように刺激してあげると

「ぁんんっ……んっ……ゃあっ、ン……」

 兄ちゃんは物凄く感じてくれて、可愛い声を漏らしてくれた。
 ほんと、普段は口の悪い兄ちゃんから、こんなに可愛い声が上がるなんて未だにちょっと信じられないものがある。
 通常の男前モードな兄ちゃんと、ベッドの上でのエロ可愛いモードの兄ちゃんとのギャップに、俺は毎回やられちゃうよ。

「兄ちゃんっておっぱい揉まれるの好きだよね。気持ちい?」
「んっ……んんっ……気持ち……い……」
「そっかぁ……じゃあいっぱい揉んであげる」

 元々兄ちゃんの胸を揉んでみたい願望はあったけれど、兄ちゃんとセックスする前は、男が男の胸を揉んでも楽しくないんじゃないかって思っていた。
 だけど、兄ちゃんのおっぱいを揉むのは本当に楽しい。楽しいし興奮する。
 それは俺が兄ちゃんを好きだからってことももちろんだけど、兄ちゃんのおっぱいが思いの外に柔らかくて、揉み応えも充分にあるからだと思う。
 あと、俺に胸を揉まれている時の兄ちゃんがエロ可愛いから、俺は兄ちゃんの胸を揉むのが大好きになった。

「兄ちゃんはおっぱい揉まれるのも好きだけど、乳首弄られるのも大好きだよね」

 そう言いながら、二つある兄ちゃんの乳首を同時にキュッと摘み上げると

「んぁあっ! ん……ぁっ……ゃあっ、ン……」

 兄ちゃんは背中がベッドから浮いてしまうくらいに身体をしならせて、まるで俺に胸を差し出すような格好を取った。
 これって「もっとシて」ってサインなのかな。そうじゃなかったとしても、俺の目にはそういう風にしか見えないんだけど。
 兄ちゃんの本心がどうであれ、目の前に差し出された兄ちゃんのおっぱいをどうにかしないわけにはいかない。
 俺はベッドから浮いてしまった兄ちゃんの背中とベッドの間に腕を挿し込むと、片方の乳首を指で摘んだまま、もう片方の乳首を唇で挟んでやった。
 俺の指に弄られてツンと尖った兄ちゃんの乳首に吸い付くと

「ぁんっ……あっ……ゃ、だぁっ……」

 兄ちゃんは泣きそうな声を上げ、俺から与えられる刺激に一生懸命耐えていた。
 俺に乳首を弄られて感じる兄ちゃん万歳。可愛過ぎる。

「兄ちゃんの乳首って何か甘いね。甘くて美味しい」
「ばっ……馬鹿ぁ……そんなはずねぇっ……だろ……」
「ほんとだよ? 食べちゃいたいって思うくらいに美味しいよ」
「ゃっ……だぁ……食べんなぁ……」

 硬くなった乳首を舌先でツンツン突くと、兄ちゃんの口からはとびっきり甘い声が漏れて、可愛い兄ちゃんの喘ぎ声に、自分のナニが熱くなったのを感じた。
 兄ちゃんをベッドに押し倒して、兄ちゃんにキスをしている時から俺のナニはフル勃起状態ではあったけれど、兄ちゃんにエッチなことをして、可愛い兄ちゃんの反応を見るたびに、自分のナニがどんどん硬く張り詰めていくのは不思議な感覚があった。
 それだけ俺が兄ちゃんとのセックスに興奮してるってことなんだろうけど、普段は柔らかい人間の部分がここまで硬くなるものなのか? って、どうしても不思議になっちゃうんだよね。
 もちろん

「ぁんっ……んっ……真弥っ……んんっ……」

 俺に乳首を弄られて感じている兄ちゃんのナニもすっかり勃ち上がってしまっていて、下腹に付きそうなくらい反り返った兄ちゃんのナニは堪らなくエッチだと思う。

「兄ちゃんのココ、乳首弄られただけでもうこんなだ」

 可愛く感じている姿とは裏腹に、男としての立派な一物をおっ勃てている兄ちゃんの姿は、若干の違和感を覚えなくもない。
 が、兄ちゃんのナニが勃っているということは、兄ちゃんがちゃんと気持ち良くなってくれている証拠でもあるから、わかりやすくていいと思う。
 俺の愛撫でちゃんと気持ち良くなってくれている兄ちゃんを褒めるように、勃ち上がった兄ちゃんの先端を指の腹で円を描くように撫でてあげると

「んぁあっ! ぁっ、ん……ぁんんっ……」

 兄ちゃんのナニがビクンっと震え、先端の小さな窪みからは透明な蜜が零れだした。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

またのご利用をお待ちしています。

あらき奏多
BL
職場の同僚にすすめられた、とあるマッサージ店。 緊張しつつもゴッドハンドで全身とろとろに癒され、初めての感覚に下半身が誤作動してしまい……?! ・マッサージ師×客 ・年下敬語攻め ・男前土木作業員受け ・ノリ軽め ※年齢順イメージ 九重≒達也>坂田(店長)≫四ノ宮 【登場人物】 ▼坂田 祐介(さかた ゆうすけ) 攻 ・マッサージ店の店長 ・爽やかイケメン ・優しくて低めのセクシーボイス ・良識はある人 ▼杉村 達也(すぎむら たつや) 受 ・土木作業員 ・敏感体質 ・快楽に流されやすい。すぐ喘ぐ ・性格も見た目も男前 【登場人物(第二弾の人たち)】 ▼四ノ宮 葵(しのみや あおい) 攻 ・マッサージ店の施術者のひとり。 ・店では年齢は下から二番目。経歴は店長の次に長い。敏腕。 ・顔と名前だけ中性的。愛想は人並み。 ・自覚済隠れS。仕事とプライベートは区別してる。はずだった。 ▼九重 柚葉(ここのえ ゆずは) 受 ・愛称『ココ』『ココさん』『ココちゃん』 ・名前だけ可愛い。性格は可愛くない。見た目も別に可愛くない。 ・理性が強め。隠れコミュ障。 ・無自覚ドM。乱れるときは乱れる 作品はすべて個人サイト(http://lyze.jp/nyanko03/)からの転載です。 徐々に移動していきたいと思いますが、作品数は個人サイトが一番多いです。 よろしくお願いいたします。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

有能課長のあり得ない秘密

みなみ ゆうき
BL
地方の支社から本社の有能課長のプロジェクトチームに配属された男は、ある日ミーティングルームで課長のとんでもない姿を目撃してしまう。 しかもそれを見てしまったことが課長にバレて、何故か男のほうが弱味を握られたかのようにいいなりになるはめに……。

おすすめのマッサージ屋を紹介したら後輩の様子がおかしい件

ひきこ
BL
名ばかり管理職で疲労困憊の山口は、偶然見つけたマッサージ店で、長年諦めていたどうやっても改善しない体調不良が改善した。 せっかくなので後輩を連れて行ったらどうやら様子がおかしくて、もう行くなって言ってくる。 クールだったはずがいつのまにか世話焼いてしまう年下敬語後輩Dom × (自分が世話を焼いてるつもりの)脳筋系天然先輩Sub がわちゃわちゃする話。 『加減を知らない初心者Domがグイグイ懐いてくる』と同じ世界で地続きのお話です。 (全く別の話なのでどちらも単体で読んでいただけます) https://www.alphapolis.co.jp/novel/21582922/922916390 サブタイトルに◆がついているものは後輩視点です。 同人誌版と同じ表紙に差し替えました。 表紙イラスト:浴槽つぼカルビ様(X@shabuuma11 )ありがとうございます!

タトゥーの甘い檻

マリ・シンジュ
BL
執着系わんこ攻(大学生)× 高潔な美形教授受(30代) どのお話も単体でお楽しみいただけます。 ​「先生、ここ……僕の瞳を入れるから。ずっと、僕だけを見てて」 ​真面目な大学教授・新城が、大学生の・羽生にだけ許した、あまりにも淫らな「わがまま」。 ​それは、誰にも見えない内腿の奥深くに、消えないタトゥーを刻むこと。 「下書き」と称して肌を赤く染めるペン先の冷たさ。 アトリエの無機質なライトの下、四つん這いで晒される大人の矜持。 ​ずっと年下の青年の、必死で、残酷で、純粋な独占欲。 愚かだと知りながら、新城はその熱に絆され、ゆっくりと「聖域」を明け渡していく――。 ​「……お前のわがままには、最後まで付き合う」 ​針が通るその時、二人の関係は一生消えない「共犯」へと変わる。 執着攻め×年上受け、密やかに刻まれる秘め事のお話。

処理中です...