お兄ちゃん絶対至上主義☆

藤宮りつか

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第四章 秘密

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「何怒ってんだ? 日向。こいつに隠し事されてたことに怒ってんのか? 隠し事してたのはお前も一緒なんだから、そこは怒るとこじゃねーだろ」

 日向に隠し事をしていて申し訳ない気持ちは俺にもあった。だから、日向の不満も俺はおとなしく受け入れたんだけど、兄ちゃんは「お前も人のこと言えないだろ」というスタンスだった。
 実際日向も俺に隠し事をしていたのは事実だから、日向も兄ちゃんにそう言われると反論ができなくて

「うぅ……」

 悔しそうに唇を噛み締めていた。
 おいおい。あんま虐めてやんなよ。そりゃ俺だけが責められる必要はないっちゃないけど、日向は何かと俺を気に掛けてくれたし、俺の心配もいっぱいしてくれた。少しくらい責められても当然なところはあるんだから。

「まあそう言わないでやってくれ。日向は本当に神崎……いや、真弥のことを心配していたから、その真弥に隠し事をされて面白くないんだよ」

 教師と生徒の関係でしかない俺のことを、上村先生は当然「神崎」と苗字で呼ぶわけだけど、今この場には神崎が二人いる。
 上村先生は職場の同僚である兄ちゃんのことも「神崎」と呼んでいるだろうし、名前を呼ぶ頻度なら俺より兄ちゃんの方が多いと思う。
 だから、俺と兄ちゃんが一緒にいる時は、俺のことを「真弥」、兄ちゃんのことを「神崎」と呼ぶことにしたみたいだった。
 いくら担任でも先生から下の名前で呼ばれるのは何だか少し擽ったいし、慣れないものがあるよな。この場合は仕方がないとわかっていても。

「そりゃそうだろうけどよぉ……。こいつだって悪気があったわけじゃねーし、むしろ日向を思う気持ちがあるからこそ、言いたくても言えねぇ部分があったんだよ。だから、兄ちゃんとしてはあんまこいつのことを責めねぇでやって欲しいわけ」
「君は弟のことになると過保護だな」
「そりゃあんたも一緒じゃね? 俺がちょっと小言言っただけで、間髪入れず日向のフォロー入れてんだから」
「まあな。十歳も年下の恋人相手だとどうしてもそうなる。半分親みたいなものだからな」
「あー、それ、わかるわぁ。うちもそんな感じっつーか、うちは実際親代わりだからなぁ。そりゃ過保護にもなっちまうわ」

 あれ? 何かいい雰囲気――っていうか、兄ちゃんと上村先生が楽しそうだ。
 上村先生は鵜飼先生と違って、自分と日向の関係を鵜飼先生には伝えていないと言っていた。
 おそらく、誰にも言うつもりはなかったんだろう。
 でも、兄ちゃんとあの二人の関係に加え、兄ちゃんと俺の関係も知ってしまい、自分と日向の関係まで知られてしまった兄ちゃん相手なら、気兼ねなくそういう話ができるから嬉しいのかもしれない。
 兄ちゃんにしても、若干の違いはあるものの、男同士という点では同じ上村先生に親近感が湧き、他の人間には言えない話ができて楽しいのかも。
 正直、最初に上村先生が日向と付き合っていると聞かされた時は、ちょっと上村先生に幻滅した部分もあったけれど、上村先生いい人だし。日向のことも大事にしてくれているみたいだから、今は素直に二人の仲を祝福してあげたい気分だった。

「しかし神崎。そんなに大事な弟なら、あまり厄介事に巻き込んだらダメだぞ? 鵜飼や遠山との関係も決して褒められたものじゃないから、そろそろケジメをつけた方がいいんじゃないか?」
「それ、ダチも散々言われたし、俺もいい加減どうにかしなきゃって思っちゃいるんだけどよぉ……。そう簡単にはいかねぇって感じで、正直ちょっと参ってんだよなぁ」
「なるほど。確かに先日鵜飼の話を聞いた時も、鵜飼は神崎のことを諦めるつもりが全くなさそうだった。遠山はどうだか知らないが、鵜飼に君のことを諦めさせるのは相当骨が折れそうだな」
「いや……。ぶっちゃけしつこさなら鵜飼より遠山の方がヤバそうなんだけど」
「そうなのか? それは益々大変そうだな。まあ頑張れ」
「いやいや。口で頑張れって言うだけじゃなくて、多少協力してもれえるとありがてぇんだけど。あんた鵜飼と仲いいんだろ? あいつが俺のこと諦めるように説得してくれよ」
「それは無理だな。俺が言って聞くような奴じゃないし。そもそも、それは君と鵜飼の問題だからな。部外者の俺が口を挟むものじゃないと思うんだ」
「ああ、そう。そりゃごもっともなご意見だ」

 何やらちょっと悩み相談みたいなものもしていたけれど、鵜飼先生を上村先生にどうにかして欲しいという、兄ちゃんの他力本願な願いは上村先生に受け入れてもらえないみたいだった。
 そりゃそうだよな。もともと兄ちゃんの自業自得だもん。いくら職場の同僚で、教師としては先輩だったとしても、上村先生が兄ちゃんの身から出た錆の尻拭いをする必要はないよな。
 それに、上村先生も言ったように、仮に上村先生が説得したところで……って感じがする。あの人、誰かに何か言われたくらいじゃ絶対に兄ちゃんのことを諦めそうにない。鵜飼先生との決着は、兄ちゃん自身がつけないとダメなんだと思う。
 もちろん、それは遠山先生も同じだろう。

「ごめん、真弥。俺、自分も真弥に隠し事してたのに、真弥ばっかり責めるようなこと言っちゃって」

 しばらく兄ちゃんと上村先生のやり取りを黙って聞いているだけだった俺と日向。
 しかし、二人の会話がなかなか終わらないものだから、大人は大人同士、子供は子供同士で話をしようと思ったらしい日向は、兄ちゃんに責められたこともあり、まず俺に謝ることにしたみたいだった。

「いいよ。せっかく日向が色々気に掛けてくれたのに、俺が日向に隠し事をしていたのは悪いもん。でも、これからはもう本当に隠し事なんかしないで、何でも日向に言うようにするよ」
「俺も。俺もこれからは何かあったら真弥を頼るかもしれないから、その時はよろしくね」
「うん。俺にできることなら何でもするよ」

 元々日向に腹を立てていなかった俺は、日向の謝罪をすんなり受け入れ、俺と日向の関係はあっさり修復。
 そんな俺達のやり取りをちゃっかり聞いていた大人二人は、あっさり和解してしまう俺達二人の姿を微笑ましそうに眺めていた。
 何かさぁ……この二人からそういう目で見られると、恋人同士っていうより完全に保護者。マジで先生と生徒って感じにしか見えないから複雑。
 俺と日向が完全に子供扱いされてるっていうか、ただの保護対象でしかないって感じがするよな。
 二人ともさっき言ってたもんな。半分親みたいなもんだって。やっぱ年の差が八歳とか十歳にもなると、そう思われても仕方がないのかなぁ。
 俺や日向が社会人になれば、その年の差でもあんまり気にならなくなるのかもしれないし、俺が自分一人の力で生きていけるようになれば、そのうち兄ちゃんの保護対象から外れる日も来るのかもしれないけれど、学生のうちはなぁ……。兄ちゃんの中で「俺は真弥の親代わり」って意識がなくならないのも無理はないのかな。

「二人ともいい子だなぁ。ちゃんと〈ごめんなさい〉ができてよぉ」
「子供扱いすんなよ。そもそも、俺と日向は別に喧嘩してたわけでもねーのに」

 畜生。上村先生と仲良くお喋りしているかと思ったら、人前だからってこれ見よがしに俺を子供扱いしてきやがって。
 この二人にベッドの上の兄ちゃんを見せてやりてーわ。クソ可愛い泣き顔晒しながら、俺のこと「大好き」って言ったり、エッチなことを「もっとシて」とか言ってくるんだからな。思い出しただけでもナニが勃ちそうなくらいムラムラするわ。
 普段の兄ちゃんからは想像もつかないくらい、そりゃもうエロくて可愛い兄ちゃんの姿を見れば、この二人も今の兄ちゃんの姿に疑問を抱くだろうな。
 まあ、見せてやりたい気持ちはあるけど、絶対に見せたくないって気持ちもあるんだけど。

「あのぉ……ちょっといいですか?」

 急に俺と日向の会話に入ってきた兄ちゃんに、日向が恐る恐るといった感じで声を掛けてくる。
 何か兄ちゃんに聞きたいことでもあるのかと思いきや

「真実さんって真弥のこと大好きですよね? それなのに、どうして真弥と付き合ってないんですか?」

 俺達兄弟が仲良しなのを知っている日向は、兄ちゃんに素朴な疑問を投げ掛けるのであった。
 兄ちゃんや鵜飼先生も直球タイプの人間であるが、日向は更に上というか、兄ちゃん達とはまたちょっと違ったタイプの直球人間だった。
 純粋無垢故の素朴な疑問。しかし、純粋故に破壊力が半端ない疑問だと思った。

「いや……どうしてって言われても……。俺とこいつって兄弟だし」
「でも、兄弟でエッチなことしてるんですよね? 真弥は真実さんのことが大好きだし、真実さんも真弥のことが大好きだから、兄弟でもそういうことしてるんですよね? だったら付き合えばいいじゃないですか」
「だ……だから、好きの種類が違うっつーか……」

 穢れのない純粋な瞳で素朴な疑問をぶつけられ続ける兄ちゃんはすっかり戸惑い、対応に酷く困っている様子。

「種類が違う? そうかなぁ? 種類が違うなら、そもそも真弥とそういうことはできないんじゃないかと思うんですけど」
「あー……何つったらいいかなぁ……。そういうのは理屈じゃねぇっていうか、恋愛感情とはまた別っていうか……」

 それでも、何とか日向を説得してみようと試みた結果、これは一人で対応しきれないと思ったのか、兄ちゃんは上村先生に救いを求めようとした。
 しかし、救いを求めようとしたものの、上村先生は可愛い恋人の質問に答えてあげて欲しいのか、二人の会話を見守ることにしたみたいだった。

「~……」

 上村先生に助けてもらえないとわかった兄ちゃん。今度は当然俺に助けを求めてくるわけだけど、正直、俺も兄ちゃんがどう答えるのかを知りたくて、あまり助け舟を出したくない気分だ。
 とはいえ、困っている兄ちゃんを放っておくわけにもいかないから

「あのな、日向。兄ちゃんはセックスが大好きな淫乱なんだ。淫乱な兄ちゃんは恋愛感情がない相手とでも、そういうことができちゃう人間なんだよ」

 渋々といった感じで日向に優しく説明してあげた。
 せっかく兄ちゃんを助けてあげたというのに

「おいこら。誰が淫乱だ」

 俺の説明がいたく気に入らなかった兄ちゃんは、俺の頭をガシッと鷲掴みにしてきた。
 いやいや。紛れもなく兄ちゃんのことだよ。淫乱じゃないって言うなら、どこがどう淫乱じゃないのかを教えて欲しいくらいだよ。
 大体、肉体関係を持つ相手が同時に三人も存在している時点で普通じゃないってわかるだろ。セフレが三人もいるって聞いたら、誰だって兄ちゃんのことを淫乱だと思うわ。

「つーかさぁ、ぶっちゃけ俺、男同士で付き合うってことの方がよくわかんねぇんだけど。それってどういう感覚なの? 付き合ってどうしてぇの? どうなりてぇの? そのへんちょっと教えてくれよ」

 色々イレギュラーなことはあったけれど、兄ちゃんからそういう発言があったことに、俺は内心ガッツポーズを取りたい気分だった。
 俺と手を繋いで歩いても、兄ちゃんは全然男同士のイチャイチャに気付いてくれないどころか、俺とデートしている気分にすらなってくれなかった。兄ちゃんに男同士のイチャイチャやら、男同士の恋愛を意識させることにお手上げだった俺は、実際に男同士で付き合っている人間の恋愛観を聞くことで、兄ちゃんの考え方が変わることを期待したい。

「ふむ。神崎はまずそこからなのか。いいだろう。それについてはゆっくり話して聞かせることにしよう」

 しばらく聞き手に徹していた上村先生も、日向が質問される側に回ると口を開かないわけにはいかなくなったようだ。
 日向に代わってそう言うと

「だが、その前に場所を変えないか? 実は俺、腹が減ったんだ」

 ここに着いた時の兄ちゃん同様に空腹を訴えてくると、俺と兄ちゃんを昼食に誘ってきた。
 確かに昼時ではあるが、最近は育ち盛りの高校生より、成長が止まった成人男性の方が食欲旺盛なのだろうか。
 今から約二時間前、団子を三本も平らげた兄ちゃんも、上村先生にそう言われると

「そういや腹減ったなぁ。もう昼だから当然か」

 自分もお腹が空いていることを素直に認めた。
 まあ、あんだけ動き回ってりゃお腹が空いて当然だよな。
 ベッドの上だと夕飯を食べていないことも忘れてセックスに没頭する癖に。スイッチがオフの時は色気より食い気な兄ちゃんは、本当に同じ人間なのかと疑いたくなるくらいに健全だ。


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