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第五章 未知
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しおりを挟む「そりゃこうもなっちゃうよ。そもそも俺、兄ちゃんとセックスするってなった時点で、いつもソコがそうなっちゃうし」
兄ちゃんの手の中で優しくナニを弄ばれているのも気持ちいいっちゃ気持ちいいんだけれど、このまま俺が何もしなかったら、兄ちゃんがどんな行動に出るのかも興味があった。
だから、兄ちゃんの好きにさせたまま、しばらくは兄ちゃんと戯れのようなキスばかりをしていると
「真弥ぁ……舐めてもい? 何か兄ちゃん、無性に口でシてぇんだけど」
兄ちゃんは俺に何かを催促してくるわけではなく、自分から俺に「口でシたい」と言い出した。
正直、俺は一瞬戸惑った。何故なら、俺は兄ちゃんに口でシてもらうことをあまり良しとしていないからで、兄ちゃんが口でシようとしてくると、さり気なく回避しているからである。
でも、それは兄ちゃんに口でシてもらうのが気持ち良くないからって理由ではない。むしろその逆で、兄ちゃんに口でシてもらうのがめちゃくちゃ気持ちいいから、俺はついつい拒みたくなってしまうのである。
だって、もったいないじゃん。俺は〈同じ果てるなら兄ちゃんの中で〉って思っているのに、兄ちゃんの口の中で果てちゃうなんて。
だけど、その願望が全く無いわけじゃない。
そもそも、口でシてもらうこと自体が愛のある行為だと思ってしまう俺は、男同士になると尚更って感じがするし、俺を口でイかせた時の兄ちゃんがどんな顔をするのかも見てみたい。
なので
「……いいよ」
いつもは「それはダメ」と言ってみたり、そうなる前に俺が主導権を握り、兄ちゃんにその隙を与えないようにして回避していたけれど、今日はその申し出を受け入れてみることにした。
俺から「いいよ」の許可を貰った兄ちゃんは
「お前、いっつも兄ちゃんに口でサせてくんねぇから、兄ちゃんが下手なのかと思った」
やや唇を尖らせて拗ねモードだった。
「そんなことないよ。兄ちゃんに口でシてもらうのすげぇ気持ちいいもん。でも、だから俺がすぐイっちゃいそうになるのがもったいなくて、あんま口でシて欲しくないって思っちゃうんだよ」
兄ちゃんがとんでもない誤解をしているようだから、その誤解を解くために、素直な気持ちを伝えてあげると
「そっかぁ。兄ちゃんが下手なわけじゃねぇのか。良かった」
兄ちゃんはホッとした顔だった。
もしかして、兄ちゃんは口でスるのが好きなのかな。だとしたら、俺は兄ちゃんの楽しみを奪っていたことになるから、ちょっと申し訳ない気分になっちゃうな。
更に
「つーかぁ、そんなこと考えなくても、お前、一回イったくらいじゃ全然萎えねぇし、勢いも止まんねぇじゃねぇか。兄ちゃん的には一回口でイっといてもらった方が助かるくらいなんだけど」
とまで言われてしまうと、俺としては返す言葉もないって感じだった。
身体を内側から執拗に何度も突き上げられる兄ちゃんの負担を考えると、たまには身体の負担が少ないセックスも必要ってことなのかもな。
いつも兄ちゃんがエロくて、俺が与える刺激や快楽に全部応えてしまうから、俺も手加減ってものができなくなっちゃうし。
「今日は兄ちゃんが口で真弥を気持ち良くしてやっから、真弥が兄ちゃんをいっぱい気持ち良くすんのはその後な」
いや。本当にそこの気遣いって必要なんだろうか。
今の発言から推察すると、兄ちゃんも俺とのセックスでいっぱい気持ち良くなりたいと思っているみたいだから、俺はあんまり兄ちゃんの身体の負担は考えなくてもいい気がしてきた。
かと言って、全く気にしないわけにもいかないんだけど。
「実は兄ちゃん、一回真弥を口でイかせてみたかったんだよな」
いいよ、と言ったものの、心の準備はまだできていないところがあって、俺の両脚の間に身体を割り込ませ、勃ち上がった俺のナニに両手を添えてくる兄ちゃんにドキドキした。
初めて兄ちゃんに口でシてもらった時は、何となく恥ずかしくて兄ちゃんの姿を直視できないところもあったけれど、兄ちゃんが俺のちんこ握ってる姿ってすげーエロいかも。
しかも、ただ握っているだけじゃなくて、うっとりした顔で俺のちんこをガン見した後で
「んっ……」
ゆっくりと口の中に俺を咥え込む姿は物凄く興奮してしまう。
それに加えて
「んっ……んんっ……真弥の……おっきくて美味し……」
この卑猥な発言である。人のちんこをしゃぶりながら、こういう発言が出るってこと自体、兄ちゃんが口でスるのが好きな証拠だと思う。
きっと鵜飼先生に散々仕込まれたんだろうな。
俺は今まで兄ちゃんの身体がこうなってしまったのは、鵜飼先生と遠山先生二人のせいだと思っていた。
だけど、遠山先生が兄ちゃんとスるまでは童貞だったと聞き、その考え方は変わってしまった。
兄ちゃんの身体を男が悦ぶ身体に作り変えたのは鵜飼先生で、遠山先生はその練習台というか、兄ちゃんの身体がより淫乱になるための促進剤みたいなものだったんじゃないか――と。
今はそうでもないんだろうが、兄ちゃんで童貞を卒業してしばらくは、遠山先生にそこまで高度なセックステクニックはなかったと思われる。兄ちゃんと身体を重ねるたびに、今の俺と同じように少しずつ兄ちゃんを悦ばせるテクニックを身につけていったんだと思う。
だから、これまで男同士の経験がなかった兄ちゃんの身体を、ここまで感じやすくて淫乱にしたのは鵜飼先生だ。
あの人、見るからにそういうテクニックを持っていそうだし、相手が男だろうと女だろうと、人を気持ち良くさせるのが得意ってオーラが出てるもん。
案外男相手は兄ちゃんが初めてじゃないのかもしれない。
付き合った相手が女に限定されているだけで、セックスしたことのある相手なら男も含まれていそう。
っていうか、そうじゃなきゃ、いくら兄ちゃんが可愛くてそそられる身体をしていても、男とセックスしようだなんて思わないような気がする。
俺は経験がないから何とも言えないんだけど、本当に女との経験しかないのであれば、男相手に〈シたい〉って思わないんじゃないかって思うんだよな。
若い頃からいろんな女と付き合っていたってことは、それだけ性欲も旺盛だったってことだ。そういう人間なら、男同士のセックスがどんなものかにも興味を持ちそうだし、実際に試したことがあるような気がする。
まあ、ぶっちゃけ鵜飼先生の過去なんてどうでもいいし、鵜飼先生が誰とどんな経験を積もうが、俺には全く興味がない話なんだけどさ。
「ふ……ぁん……んっ……んんっ……気持ちい、かぁ? 真弥ぁ……」
「ぅ、ん……すげー気持ちい……」
でも、兄ちゃんがこんなにエロくなっちまったのはやっぱ許せないって思っちゃうよな。童貞の俺には所詮無理だったのかもしんねーけど、兄ちゃんを変えるのは俺でありたかったって思うもん。
「イきたくなったらちゃんと言えよぉ。兄ちゃんが全部受け止めてやっからぁ」
まだ序の口と言わんばかりに、俺をゆっくりと舐め上げていた兄ちゃんは、それでも俺のナニがピクピクと反応して、先端の窪みから蜜を零している様子を嬉しそうに眺めていた。
舐め方やらしいし、俺のちんこ舐めてる時の兄ちゃんの顔がエロ過ぎるんですけど。何でそんな恍惚とした顔して俺のちんこ舐めてんの? 兄ちゃんはそんなにちんこが好きなのか?
まあ好きなんだろう。何せ自分を気持ち良くしてくれるものなんだから。
それにしても、一年前までは兄ちゃんも極々普通の男でしかなかったのに。たった一年で完全にメス堕ちしちゃったものだよな。男の象徴であるナニを女に使うんじゃなくて、自分を満たしてくれるものだと認識するようになっちゃうんだから。
「んっ、ぁ……真弥の……すげーデカくなってピクピクしてる……かわい……」
くぅぁぁぁぁ~……咥えながら喋んなぁぁぁぁ……。発言がいちいち全部エロくて発狂しそうになんだろぉ……。可愛いって何だ。ちんこは可愛いものじゃないと思うんだけど。
「兄ちゃん……あんま俺を煽るようなこと、言わないで……」
ただでさえ兄ちゃんに口でシてもらうことに慣れていなくて、兄ちゃんの口の中を堪らなく気持ちいいと思ってしまうのに、そのうえ兄ちゃんのエロい発言を聞いていると、マジで頭がどうにかなってしまいそうだ。
兄ちゃんがエロいのは今に始まったことじゃないけど、まだまだ経験が足りない俺には、あまりエロ過ぎる兄ちゃんの言動は、それだけでイってしまいそうな危うさがあるんだよな。
それなのに
「何だぁ? 真弥だっていっつも兄ちゃんにエロいことばっか言ってくるじゃん。自分が言われんのは嫌かぁ?」
どちらかと言えば、俺に追い詰められることが多い兄ちゃんは、自分が追い詰める側に回れたことが嬉しいのか、そう簡単に俺の言うことを聞いてくれそうになかった。
それどころか
「んんっ……! ちょっ、待っ……兄ちゃんっ……!」
俺を更に追い詰めようとするかのように、巧みな舌遣いで俺をねっとりと扱き上げてきた。
「~っ……!」
こんな気持ちいい舐められ方されたら、兄ちゃんに口でシてもらうことに慣れていない俺なんて一溜りもないじゃん。ほんと、何だって俺の兄ちゃんはこんなにエロいんだ。
「ンっ……はっ、ぁ……兄ちゃんっ……」
「ん~? どうしたぁ? 真弥ぁ。もうイきそうかぁ?」
「くっ……」
いくら慣れていないとはいえ、あまりにも呆気なくイってしまうのは避けたい。
だから、兄ちゃんに与えられる刺激に必死になって耐えてみようとするんだけれど
「~っ! ぁ……んんっ……!」
どう頑張っても耐えられそうにない。兄ちゃんに口でシてもらうの、めちゃくちゃ気持ちいい。
「真弥のココ、もぉイきてぇって言ってるみてぇ」
「ぅ……るさいっ……んんっ! っ……」
くそー……俺が頑張ろうとするからか、兄ちゃんの口が本格的に俺を扱き始めた。俺をイかせる気満々らしい。
それにしても、俺に口でご奉仕している兄ちゃんの姿もまた、堪らなく可愛いしエロいな。
俺を気持ち良くさせようと、一生懸命口でシてくれる兄ちゃんが健気にも見えちゃうし。
「兄ちゃん……俺、も……」
自分の中では結構頑張ったつもりだけど、そろそろ本当に限界だった。
濡れた音を立てながら、一生懸命俺に口でシてくれる兄ちゃんに限界を迎えた俺が、目を細めながら兄ちゃんの髪を優しく撫でてあげると
「んっ……んんっ……イっていいぞ、真弥……」
兄ちゃんは嬉しそうな顔でそう言って、俺をちゅうぅ~っと強く吸い上げてきた。
「~っ……!」
その吸い上げが意識を失いそうになるくらい気持ち良かったから、俺は我慢しきれず、兄ちゃんの口の中に思いっきり全部を吐き出しちゃったんだけど、兄ちゃんは俺から口を離すことなく、残滓まで全て吸い尽くしてから
「ごちそーさん。気持ち良かったかぁ? 真弥」
満足そうな顔でそう言ってきた。
うっとりとした顔でそんなことを言う兄ちゃんを見て、俺が
(エッッッロ!)
と思ったのは言うまでもない。
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