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学園
ヒーローとヒーロー志望(弱BL)
しおりを挟む学園の寮に申請し、二人部屋になった。
同居人は、瀬戸内海。せとないかいと呼ぶことなかれ。うつみ。である。勿論男。
内海は貧民街の出である。そういう者は貴族寮とは違い、この檸檬寮に送られる。
檸檬寮の名の裏には貴族からの侮蔑が含まれている。檸檬は腐っているのが見た目ではわからない、切ってみないと食べられるかわからない果物らしい。だから、『見た目だけ飾ったって、この学園にいたって、割ってみれば腐っている』という意味……らしい。
……細かいな。面倒くさい。
ともかく、檸檬寮の者はかなり結束力が高く、貴族のイビリにも負けない。
……とどうでもいいことをその内海から聞いた。
ここでは俺は火走 炎と名乗っている。
篝→篝火→火、炎
である。安直と言うな。
少し珍しい名前じゃないと自分だと反応できないしな。
明日からは正式に授業が始まる。そして、座学をすっ飛ばして一番最初に魔力で召喚獣と契約を結ぶ。
なんたらかんたらとか呪文を言うとポンッと出てきて血を一滴交えると契約完了……らしい。例に従い内海の話だ。
……楽しみだ。召喚獣……強いといいが。
*:†:*:†::†:*:†:*
どうも、瀬戸内海です。
この寮生活は僕にとって楽園だ。
まあ、軽蔑されようがなんだろうが構わないが、僕は男が好きだ。
だから二人部屋を選ぶつもりはなかった。いや、ほら、まあ、着替えとか、反応したら困るよね?
しかし神は無慈悲らしい。
何の手違いが起こったのか、二人部屋で登録されていた。……嘘ぉ……。
結局僕はかっこいい人でないように……!!と相手に対しかなり失礼な願いをかけて、割り振られた部屋に向かった。そしてそこで僕を待っていたのは、火走炎という少年で、僕より幾許か背が低かった。
顔は中の上くらい?髪は一般的な藍色で、目もそれに同じ。
……うん、一目惚れ回避。
また失礼なことを思いながら僕は握手した。
「今日から同室の瀬戸内海です。よろしく」
「ああ。……炎だ」
どうやら無愛想のようだ。
……先が思いやられるなぁ。
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