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第一話 クズ勇者、改心する
その十三
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昼食をとるためにマルタが聞きつけた店に入った。三人で――
さすがにフィリシアの美しい金髪は目立ちすぎるので、魔道具を使って赤色に変化させてもらった。それでも、彼女の整った顔カタチに、店にいた老若男女が色めき立っている。
「ここのお店はどんなモノがオススメなんですか?」
店内の異様な雰囲気などお構いなしに、フィリシアはニッコリと笑みを浮かべながらたずねてくる。
「えっ? えーと――ここのオススメは子羊の肉料理らしいです――じゃなくて、そう聞いております」
マルタがかしこまって、そう応える。かなり緊張しているのが手に取るようにわかる。
まあ、当然だよな。いきなり、この国のお姫様の相手をしなければならないのだから――
「まあ、そうなんですか! 楽しみです!」
彼女は無邪気に喜ぶと、店員に子羊のソテーをさっそく頼んでいた。
「グエル様とマルタ様は、何を頼みます?」
「オレも同じやつを頼む」
「あ、ボクも」
さて、注文も終わったところで、本題に入る。
「それで、殿……フィリ……シアはなぜ家出を? どうして、オレたちを尾行するようなマネを?」
まあ、簡単に抜け出せるような王宮の警備もいかがかと思うが、それよりもその理由だ。
「なぜなんて――」
フィシリアはなぜか頬を赤くして、恥ずかしそうに応える。
「愛しい人が旅立つのを黙って見送ることができなかった――それだけでは理由になりませんか?」
――えっ? どういうこと?
「グエル様、どうか私もお供させてください!」
彼女は自分のムネに手を当て、オレたちに向かってそう懇願する――って、なんだってぇ!?
「ちょ、ちょ、ちょっと! 待ってくれ! どうしてオレたちに――?」
まったく、話が見えない。前の人生では、オレの浮気を知って、ひどい言葉を浴びせたフィリシアが、今度は自分も一緒に行くと言う。
「そ、そんな――お慕い申している方のそばにいたいという気持ちの他に、なにか必要でしょうか?」
いやいや、だからそれがわからないのだけど――
「オレは言いましたよね? アナタと婚約していた身でありながら、他のオンナと関係を持っていたクズですよ。なのに、どうして――?」
「そんなことは、前から知ってました――」
えっ? 知っていた?
「グエル様とニグレア様の情事はずっと前から――そう、私たちが婚約する前から続いていたことを」
では、なぜ?
「一目ボレだったんです……」
――――――――はい?
彼女は真っ赤になった頬に手を当て、恥ずかしそうにうつむいた――って、あれぇ?
さすがにフィリシアの美しい金髪は目立ちすぎるので、魔道具を使って赤色に変化させてもらった。それでも、彼女の整った顔カタチに、店にいた老若男女が色めき立っている。
「ここのお店はどんなモノがオススメなんですか?」
店内の異様な雰囲気などお構いなしに、フィリシアはニッコリと笑みを浮かべながらたずねてくる。
「えっ? えーと――ここのオススメは子羊の肉料理らしいです――じゃなくて、そう聞いております」
マルタがかしこまって、そう応える。かなり緊張しているのが手に取るようにわかる。
まあ、当然だよな。いきなり、この国のお姫様の相手をしなければならないのだから――
「まあ、そうなんですか! 楽しみです!」
彼女は無邪気に喜ぶと、店員に子羊のソテーをさっそく頼んでいた。
「グエル様とマルタ様は、何を頼みます?」
「オレも同じやつを頼む」
「あ、ボクも」
さて、注文も終わったところで、本題に入る。
「それで、殿……フィリ……シアはなぜ家出を? どうして、オレたちを尾行するようなマネを?」
まあ、簡単に抜け出せるような王宮の警備もいかがかと思うが、それよりもその理由だ。
「なぜなんて――」
フィシリアはなぜか頬を赤くして、恥ずかしそうに応える。
「愛しい人が旅立つのを黙って見送ることができなかった――それだけでは理由になりませんか?」
――えっ? どういうこと?
「グエル様、どうか私もお供させてください!」
彼女は自分のムネに手を当て、オレたちに向かってそう懇願する――って、なんだってぇ!?
「ちょ、ちょ、ちょっと! 待ってくれ! どうしてオレたちに――?」
まったく、話が見えない。前の人生では、オレの浮気を知って、ひどい言葉を浴びせたフィリシアが、今度は自分も一緒に行くと言う。
「そ、そんな――お慕い申している方のそばにいたいという気持ちの他に、なにか必要でしょうか?」
いやいや、だからそれがわからないのだけど――
「オレは言いましたよね? アナタと婚約していた身でありながら、他のオンナと関係を持っていたクズですよ。なのに、どうして――?」
「そんなことは、前から知ってました――」
えっ? 知っていた?
「グエル様とニグレア様の情事はずっと前から――そう、私たちが婚約する前から続いていたことを」
では、なぜ?
「一目ボレだったんです……」
――――――――はい?
彼女は真っ赤になった頬に手を当て、恥ずかしそうにうつむいた――って、あれぇ?
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