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第二話 クズ勇者、旅に出る
その八
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翌日、朝食を済ませたら、町へさっそく戻ろうということにする。お礼と言ってはなんだが、孫のサリーへ、幻想魔法が付与されたイヤリングの予備をあげることにした。
「これがあれば、町に行っても、ヘンな目で見られずに済むだろう」
さっそく両耳に付けてあげると、人間の耳に変化する。誰が見ても、人間の女の子にしか見えない。サリーはとても喜んでいた。
「こんな貴重なモノをくれるのかい? 本当になんて言えばイイのやら――」
老婆も感激して涙を流している。
彼女は高価な品物だと勘違いしていたようだが、オレの故郷にいるドワーフがヒマつぶしで作るような、安物の魔道具なんだよね。
エルフのように、耳の形状が人間と違うホビットのマルタもこのイヤリングを使用している。
オレのじいちゃんが考案した魔道具らしいんだけど、最初は変装して遊ぶ子供用のオモチャだったそうだ。『そんなガラクタをもったいをつけてよこしたのかい!』と怒られはしないか、ヒヤヒヤした。
「お返しにあげられるモノがあればイイのだけど――そうそう、息子の遺品の中から、なにか目ぼしいモノがあれば持って行っておくれ」
そう老婆が言い出す。
そんなモノはいらない――と、慌てて断ったのだが、「冒険者の装備品なんて、この家にあっても邪魔なだけだから、好きなモノを持っていっておくれ」と――そのほうが、息子も品物も喜ぶと言われた。
そんなふうに言われると無下に断れない。流れで遺品を見せてもらった。残念ながら、武器や、防具は決して高価なモノではなかった。おそらく、息子さんは中級クラスの冒険者だったのだろう。
それ以外もたいしたモノはなかったのだが、ひとつだけ気になるモノが――何かのカギなのだが、持ち手の部分に小さな石がはめ込んである。それが、魔石であることはすぐにわかった。
「これから魔力を感じるね」そうマルタが言う。
「そうだな――ばあさん。これ触ってもイイか?」
老婆は「好きなだけ触っておくれ」と言うので、手に取ってみた。すると、かなりの魔力を感じた。タダのカギでないのは間違いない。マルタに渡して意見を聞いてみる。
「もしかしたら、ダンジョンの隠し部屋か、宝箱のカギかもしれないね」
なるほど、そうかもしれない。
「ばあさん。息子さんはどこで亡くなられたのか、聞いていないか?」とたずねてみる。
「ああ――ファーナンド遺跡とか言っていたよ」
――となると、これはファーナンド遺跡にある、何かのカギなのかもしれない。老婆にこのカギをもらってイイかとたずねたら、快く了承してくれた。
これは思わぬところで、なかなかのモノが手に入ったんじゃないか? 老婆は、「そんなんでイイのか? 他にも持っていってイイんだよ」と言う。
「いや、これで充分だ。どうもありがとう。世話になった」
「こちらこそ、本当に助かったよ。それにこんなモノももらって。これで、孫と町に行く楽しみが増えたよ」
人間以外の人種を良く思わない者もかなりいるので、そういったことを気にして、サリーを町に連れて行けなかったらしい。だから、この魔道具がもらえて、本当にうれしかったようだ。
「これがあれば、町に行っても、ヘンな目で見られずに済むだろう」
さっそく両耳に付けてあげると、人間の耳に変化する。誰が見ても、人間の女の子にしか見えない。サリーはとても喜んでいた。
「こんな貴重なモノをくれるのかい? 本当になんて言えばイイのやら――」
老婆も感激して涙を流している。
彼女は高価な品物だと勘違いしていたようだが、オレの故郷にいるドワーフがヒマつぶしで作るような、安物の魔道具なんだよね。
エルフのように、耳の形状が人間と違うホビットのマルタもこのイヤリングを使用している。
オレのじいちゃんが考案した魔道具らしいんだけど、最初は変装して遊ぶ子供用のオモチャだったそうだ。『そんなガラクタをもったいをつけてよこしたのかい!』と怒られはしないか、ヒヤヒヤした。
「お返しにあげられるモノがあればイイのだけど――そうそう、息子の遺品の中から、なにか目ぼしいモノがあれば持って行っておくれ」
そう老婆が言い出す。
そんなモノはいらない――と、慌てて断ったのだが、「冒険者の装備品なんて、この家にあっても邪魔なだけだから、好きなモノを持っていっておくれ」と――そのほうが、息子も品物も喜ぶと言われた。
そんなふうに言われると無下に断れない。流れで遺品を見せてもらった。残念ながら、武器や、防具は決して高価なモノではなかった。おそらく、息子さんは中級クラスの冒険者だったのだろう。
それ以外もたいしたモノはなかったのだが、ひとつだけ気になるモノが――何かのカギなのだが、持ち手の部分に小さな石がはめ込んである。それが、魔石であることはすぐにわかった。
「これから魔力を感じるね」そうマルタが言う。
「そうだな――ばあさん。これ触ってもイイか?」
老婆は「好きなだけ触っておくれ」と言うので、手に取ってみた。すると、かなりの魔力を感じた。タダのカギでないのは間違いない。マルタに渡して意見を聞いてみる。
「もしかしたら、ダンジョンの隠し部屋か、宝箱のカギかもしれないね」
なるほど、そうかもしれない。
「ばあさん。息子さんはどこで亡くなられたのか、聞いていないか?」とたずねてみる。
「ああ――ファーナンド遺跡とか言っていたよ」
――となると、これはファーナンド遺跡にある、何かのカギなのかもしれない。老婆にこのカギをもらってイイかとたずねたら、快く了承してくれた。
これは思わぬところで、なかなかのモノが手に入ったんじゃないか? 老婆は、「そんなんでイイのか? 他にも持っていってイイんだよ」と言う。
「いや、これで充分だ。どうもありがとう。世話になった」
「こちらこそ、本当に助かったよ。それにこんなモノももらって。これで、孫と町に行く楽しみが増えたよ」
人間以外の人種を良く思わない者もかなりいるので、そういったことを気にして、サリーを町に連れて行けなかったらしい。だから、この魔道具がもらえて、本当にうれしかったようだ。
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