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第二話 クズ勇者、旅に出る
その二十一
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大聖堂と袖楼でつながっている建屋にオレたちは連れて行かれた。
ここは大司教の邸宅であると同時に、来賓をもてなす客間も存在する。
その一つにオレたちは招かれ、純白のテーブルを囲んだ。その部屋の豪華さといえば、王都にある王宮を凌ぐほどだ。マルタは物珍しそうに口を開けて上を見ていた。
王女であるフィルでさえ、驚いているようだ。
「この部屋はガルチ聖教国の玄関口でもあるファーナンドで国賓をもてなすために作ったモノでな。国内だけでなく、各国から職人を呼びよせ、作らせた最高級の客室なのだが、キサマはあまり驚いていないようだな?」
そう大司教、ナタリアがオレに質問する。
オレも驚いたよ、『前は』、な。さすがに、二度目では感動も薄れてしまう。
「いや、まあ――もちろん、驚いてますよ」と一応、返答する。
「ウソを言うな。どうしてだ? まるで、前にも見たことがあるような落ち着き用じゃないか?」
「――えっ?」
さすがに焦る。ま、まさか、このオンナ、オレが『死に戻り』だと気づいている?
いや、まさかな。さすがにたまたまだと思うが、オレは余計、慎重になった。
「オレがこの国に来たのは初めてだ。だから当然、見たことはない」
そう、しらばっくれてみせた。
するとナタリアは「ふん」と笑い飛ばす。
「まあイイ。もうひとつ気になることもある。『勇者をクビ』になったというが、本当はキサマから勇者を辞めたのではないか?」
「そ、そんなわけがあるわけないだろ? オレに何のメリットがある?」
「キサマは知っていたのであろう? このまま、勇者を続けたら、自分が破滅することを?」
「なっ!」
やはり、コイツはオレが『死に戻り』だと知っている?
だからって、相手の言っていることを肯定する必要もない。
「意味がわからない。さっきから何が言いたいんだ?」
「キサマ、未来が見えているのだろう?」
「バカバカしい。未来が見えるなんて――そんなこと、あるはずないだろ?」
そう声にしたのだが、内心は焦っていた。いったい、コイツはなんなんだ?
「私も見えるのだよ。未来が――」
ここは大司教の邸宅であると同時に、来賓をもてなす客間も存在する。
その一つにオレたちは招かれ、純白のテーブルを囲んだ。その部屋の豪華さといえば、王都にある王宮を凌ぐほどだ。マルタは物珍しそうに口を開けて上を見ていた。
王女であるフィルでさえ、驚いているようだ。
「この部屋はガルチ聖教国の玄関口でもあるファーナンドで国賓をもてなすために作ったモノでな。国内だけでなく、各国から職人を呼びよせ、作らせた最高級の客室なのだが、キサマはあまり驚いていないようだな?」
そう大司教、ナタリアがオレに質問する。
オレも驚いたよ、『前は』、な。さすがに、二度目では感動も薄れてしまう。
「いや、まあ――もちろん、驚いてますよ」と一応、返答する。
「ウソを言うな。どうしてだ? まるで、前にも見たことがあるような落ち着き用じゃないか?」
「――えっ?」
さすがに焦る。ま、まさか、このオンナ、オレが『死に戻り』だと気づいている?
いや、まさかな。さすがにたまたまだと思うが、オレは余計、慎重になった。
「オレがこの国に来たのは初めてだ。だから当然、見たことはない」
そう、しらばっくれてみせた。
するとナタリアは「ふん」と笑い飛ばす。
「まあイイ。もうひとつ気になることもある。『勇者をクビ』になったというが、本当はキサマから勇者を辞めたのではないか?」
「そ、そんなわけがあるわけないだろ? オレに何のメリットがある?」
「キサマは知っていたのであろう? このまま、勇者を続けたら、自分が破滅することを?」
「なっ!」
やはり、コイツはオレが『死に戻り』だと知っている?
だからって、相手の言っていることを肯定する必要もない。
「意味がわからない。さっきから何が言いたいんだ?」
「キサマ、未来が見えているのだろう?」
「バカバカしい。未来が見えるなんて――そんなこと、あるはずないだろ?」
そう声にしたのだが、内心は焦っていた。いったい、コイツはなんなんだ?
「私も見えるのだよ。未来が――」
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