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第四話 クズ勇者、捕まる
その十
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大きな音が響いた。だが、クサナギからではない。
「クローゼ!」
オレの前に現れたクローゼが、神盾アイギスで光線を防いだのだ。
「このまま、あの怪物に向かう。グエルはオレの後ろについて来い」
その指示にオレは「ありがとう」と応える。すると、クローゼが怪訝な表情で振り返った。
「どうした?」
「――グエルから礼を言われたのは初めてだ」
「――えっ? そ、そうだったか?」
クローゼは応えず、アイギスを魔人に向けて突進する。そのうしろをオレは追った。魔人は腕や光線で激しく攻撃してくるがクローゼのアイギスが全てを跳ね返す!
「グエル、今だ! オレの肩を使え!」
「よし!」
跳び上がり、クローゼの肩を踏み台にして飛び込む!
そして、消魔薬の容器を握った右手をアレンの顔に向かって伸ばした。
ん? そういえば、このあとどうする?
どうやって、魔人の核に消魔薬を送るんだぁ?
やべえ、そこまで考えてなかった――それだけでない。
「――えっ?」
アンデットの砕けた骨が鋭い刃となり、オレの後頭部に向かって飛んできている!『心眼』のおかげで気づけたが、このタイミングではもう躱せない。
チクショー! まだ、そんな隠し玉を持っていたとは――こうなったら、武技『堅剛』でカラダの強度を上げるしかない!
オレは武技を発動するが、魔力が不足し、発動したのは右腕だけだった!
うわぁ! もうダメだ! 後頭部に突き刺さる!
その時――
「フレイム! 灰になれ!」という声が聞こえると、オレに向かっていた骨の刃が、ボウッ!と激しく燃え、アッと言う間に灰となり、散った。この声って――
「ニグレア!」
勇者パーティの仲間だったニグレアが火属性魔法で間一髪救ってくれたのだ! 彼女も来てくれたのか!
「うおっ! 助かったぁ!」
「それより前を見て!」
「――えっ?」
そうだった。オレは魔人化したアレンに向かって飛び込んでいたんだ。
「ギャアァァァァっ!」とアレンが口を開けて、奇声を放つ!
うわっ、そのままだと右腕が――
ずぼっ!
アレンの口に武技『堅剛』で強化された右手が突っ込まれた。
げっ! オレは何をやっている!?
「スゴい! そんな方法で、消魔薬を魔人に送り込むなんて!」
そんなマルタの声が聞こえた。
おおぉぉぉぉっ! そうか!
オレはそのまま、消魔薬の入った容器を握り潰した!
「ウギャァァァァっ!」
魔人が悲鳴をあげ、がれきの転がった地面をのたうち回る。カラダ中から魔力が抜け出て行くのが見えた。
「やった――のか?」
魔人化したアレンのカラダが見る見る小さくなり、魔人の一部となっていた衛兵のカラダも剥がれ落ちた。はあ――なんとかなったようだ。
「グエル!」とマルタが駆け寄ってきたのが見えた。
よかった、無事だっ――
その時、マルタの背後に突然、人影が現れ、オレの思考が止まった。マルタが振り返ると、顔を殴られ、十メートルほど吹っ飛ぶ!
「マルタァ!」
「クローゼ!」
オレの前に現れたクローゼが、神盾アイギスで光線を防いだのだ。
「このまま、あの怪物に向かう。グエルはオレの後ろについて来い」
その指示にオレは「ありがとう」と応える。すると、クローゼが怪訝な表情で振り返った。
「どうした?」
「――グエルから礼を言われたのは初めてだ」
「――えっ? そ、そうだったか?」
クローゼは応えず、アイギスを魔人に向けて突進する。そのうしろをオレは追った。魔人は腕や光線で激しく攻撃してくるがクローゼのアイギスが全てを跳ね返す!
「グエル、今だ! オレの肩を使え!」
「よし!」
跳び上がり、クローゼの肩を踏み台にして飛び込む!
そして、消魔薬の容器を握った右手をアレンの顔に向かって伸ばした。
ん? そういえば、このあとどうする?
どうやって、魔人の核に消魔薬を送るんだぁ?
やべえ、そこまで考えてなかった――それだけでない。
「――えっ?」
アンデットの砕けた骨が鋭い刃となり、オレの後頭部に向かって飛んできている!『心眼』のおかげで気づけたが、このタイミングではもう躱せない。
チクショー! まだ、そんな隠し玉を持っていたとは――こうなったら、武技『堅剛』でカラダの強度を上げるしかない!
オレは武技を発動するが、魔力が不足し、発動したのは右腕だけだった!
うわぁ! もうダメだ! 後頭部に突き刺さる!
その時――
「フレイム! 灰になれ!」という声が聞こえると、オレに向かっていた骨の刃が、ボウッ!と激しく燃え、アッと言う間に灰となり、散った。この声って――
「ニグレア!」
勇者パーティの仲間だったニグレアが火属性魔法で間一髪救ってくれたのだ! 彼女も来てくれたのか!
「うおっ! 助かったぁ!」
「それより前を見て!」
「――えっ?」
そうだった。オレは魔人化したアレンに向かって飛び込んでいたんだ。
「ギャアァァァァっ!」とアレンが口を開けて、奇声を放つ!
うわっ、そのままだと右腕が――
ずぼっ!
アレンの口に武技『堅剛』で強化された右手が突っ込まれた。
げっ! オレは何をやっている!?
「スゴい! そんな方法で、消魔薬を魔人に送り込むなんて!」
そんなマルタの声が聞こえた。
おおぉぉぉぉっ! そうか!
オレはそのまま、消魔薬の入った容器を握り潰した!
「ウギャァァァァっ!」
魔人が悲鳴をあげ、がれきの転がった地面をのたうち回る。カラダ中から魔力が抜け出て行くのが見えた。
「やった――のか?」
魔人化したアレンのカラダが見る見る小さくなり、魔人の一部となっていた衛兵のカラダも剥がれ落ちた。はあ――なんとかなったようだ。
「グエル!」とマルタが駆け寄ってきたのが見えた。
よかった、無事だっ――
その時、マルタの背後に突然、人影が現れ、オレの思考が止まった。マルタが振り返ると、顔を殴られ、十メートルほど吹っ飛ぶ!
「マルタァ!」
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