病んでる僕は、

蒼紫

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【改訂前】……誰?

デートの延期。

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「家の事情でしばらくはデートは無理そうだ、ですか?」
「……ん、」
柳瀬先輩は眉を下げ、申し訳ないと言った様子でコクリと頷いた。
「ああ、そのくらいなら全然……ていうか別に忙しいならデートしてもらわなくても大丈夫ですけど」
「……や。」
「はぁ、そうですか……。じゃあ都合着く日分かったらまた教えてください。」
「ん…。」


しょんぼりと耳と尻尾が垂れ下がる幻覚に目を擦りながら夜霧は先輩の寂しそうな背中を見つめる。
廊下の角に影が消えるのを見てくるりと振り向くと数人から鋭い視線が届いていた。
どうせ書記様を悲しませた罪、とかだろう。
今回に関しては僕は悪くない、と内心で言い訳を並べているのに気づいてはっと首を降った。

そうして夜霧はポケットから棒付きキャンディを出すと口に突っ込んだ。

ローズハーブの甘ったるい味に舌打ちをしそうになり、ガリッと噛む。
ピリッとした痛み。少しだけ舌の上で鉄の味が滲んだ。

「夜霧くん」
「なんですか、加奈川くん」
「今日会議があるから先に帰っててよ」
「ああ、全然構いませんけど……珍しいですね」
いつもなら待ってて、なんて言ってヘラりと笑うというのに。
今日はどこか不機嫌そうだ。
「……ああ、今日の会議は生徒会と風紀委員合同でキャピキャピ加奈川モードにならないといけないんだよね」
「そうですか。」
淡々と返すと、加奈川くんが学校の噂話やら誰が誰を抱いたとか下世話な話を始める。
それを適当に相槌打って話半分に聞く。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

お待たせしました!
待っていてくれた方本当にありがとうございます。
ちょっとずつですがこちらも活動を再開できたらなと思い取り敢えず少しだけ更新。
実は本日テスト最終日前日なんですよねぇ……。
そして僕は未だ提出物を終えてないんですよねぇ……()
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