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番外編
酔っ払いと甘い言葉と可愛い人3
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どこ、なんて言わなくてもわかっているはずだ。とろりと溶けた眦がさらに色づいた。その瞬間を想像したのか、恍惚とした表情で欲望を取り出すと、先端に「チュッ」と口づけてからソファに腰掛け、足を開いた。
指をそこに咥えさせたまま。
「指、抜かないと挿れられませんよ」
「んっ……でもむり……」
気持ちよくて抜けないと言わんばかりに、指の動きが大胆になる。
とろりとした目が塞がれ、手淫に没頭していく。
「んんっ……ぁぁっはると……すきっ」
まるで自慰を見せつけられているようだ。
離れていた間もこうして自分の名を呼んでは思いを音に乗せていたのだろうか。
「俺も好きですよ」
「ぁぁっ」
手を掴んで、手淫を手伝う。もっと早く乱暴に動かせば、狂ったように首を振って嬌声を放った。
「ぃぃっ……ぁぁぁ、はるとぉぉ……すき、すきなんだっ」
「わかってます……でももっと言って」
「だいすきだからっ……いっぱいいじわる、していいから……嫌いにならないで……」
眦に涙が浮かび上がる。
どうしてそこでいじらしさを見せるんだろう、この人は。嫌いになるどころか抜け出せないほどこの人にのめり込んでいるというのに。少しの時間、他人に譲ることすらできないくらい欲しているのに、なぜ気付いてくれないのか。
「俺に嫌われたらどうするんですか?」
「ぁぁっしんじゃぅ……しんじゃう」
「あーもう、可愛すぎなんですよっ!」
十五も年上なのに、薄毛にならないようスカルプケアをしたり加齢臭対策をするような人なのに、可愛くてしょうがない。
乱暴に掴んだ指を蕾から抜いた。
「やっ」
「少し痛いかも知れませんが、隆則さんがいけないんですからねっ」
欲しがりな蕾に先端を押しつけ、ぐっと腰を押しつけた。
「ひぃっ、やぁぁぁぁぁっ」
ズンッズンッと奥に押し込んでは少し抜き、また押し込んで奥を暴く。触れられてもいないのにビンビンに勃った分身が透明の涙を零し、接合部まで流れてきた。
「ほら、隆則さんが欲しがったこれ、奥に挿りましたよ」
互いの双球が触れ合うくらい奥まで挿ったのを教えるように腰を回すと、内壁が嬉しそうに絡みついて絞り込む動きを始める。
そして紅潮した眦はまたポロリと涙を零した。
「う、れし……」
細い腕が首に回ってくる。
「隆則さんって、そんなに俺のこと好きなんですか?」
「んっすき……ひとめぼれだったから……こうしてもらえるの、うれしぃ」
牛丼屋のバイトをしていたあの頃から、この人は自分に恋心を抱いていたのか。
かくいう遥人も、券売機でわたわたし、味噌汁を飲んで泣いた隆則が、気になってしょうがなかった。この人を守りたいと強く思った。
その気持ちは今も変わらない。
あの日出会ったことを運命と呼ぶのはロマンチック過ぎだろうか。
それでもいい、この可愛い人に出会えた幸運をしっかりと身体で確かめたい。
「すきだ……はると」
首に額を擦りつけ甘えてきては内壁で淫らに煽る隆則の耳元に息を吹きかけた。
「一生傍にいます」
「ぁっ」
ギュッときつく中が窄まった。
さすがにもうじっとしていられない。
遥人は腰をゆっくりと動かし始めた、最初からメス達きできるように分身の根元を締め付けながら。
「ひっ……ぁぁそこっ……だめっだめっいく!」
「お酒を飲んだときの方が敏感なんですね」
「だめぇぇ、そこばっかしないでっ」
感じる場所を欲望の先端で執拗に擦れば、ソファと遥人の身体に挟まれた痩身はあっという間に跳ねた。腰を何度も大きく前後に振り、弛緩する。ポトリと首に回った両腕がソファに落ちる。なのに内壁と内腿は痙攣を繰り返す。
「達っちゃいました? でもまだ足りないでしょ?」
「た……りなぃ……もっともっと、して」
誘うように足を大きく開く収縮する蕾を見せてきた。
「今日はどうやって俺に可愛がられたいですか?」
何度もメス達きしないと教えてはくれないことを聞いてみる。
「はるとがしたいこと、なんでもして……どんなことでも、きもちいいから……すきだから」
全てを委ねようとしてくるこのいじらしさに、心が射貫かれる。
「何をされても良いの?」
「んっ……すきだから……なにしても、うれし」
「……貴方って人は……っ!」
猛った欲望を心地よい蕾に挿れ、隆則の身体を抱き上げた。
「ひっ……ぁっ」
そのまま寝室へと移動する。こんな狭いソファじゃ可愛いこの人を堪能できない。いつも二人が愛し合うキングサイズのベッドまで運び、しがみ付いてくるのをそのままに細い身体を上下に揺らす。
「ぁぁっ……いいっ」
不安定な態勢でも隆則から感じきった声が上がり、内壁は嬉しそうに締め付けてくる。心地よくて堪えるのがやっとだ。
「ねぇ隆則さん、キスして」
すぐに薄い唇が遥人のを塞いできた。不器用な舌が口内に入って遥人のを求めてくる。緩く揺らせば甘い喘ぎも一緒になって入ってきた。
健気な動きに答えてねっとりと絡ませ貪れば、嬉しそうな啼き声が上がり始める。
生きるのが不器用な年上のこの人がただただ可愛く愛おしい。
吐息も全て貪り、唾液も啜り上げる。どこもかしこもぴったりとくっつくこの感覚が嬉しくて、とても放してなんてやれない。
存分にキスを堪能して、それからベッドに腰を下ろした。ベッドヘッドには二人が愛を深めるためのアイテムが置いてある。その中からリボンを取り、いつものように分身の根元に巻き付けた。
「今日はメス達きしかさせてあげられませんけど、いい?」
指をそこに咥えさせたまま。
「指、抜かないと挿れられませんよ」
「んっ……でもむり……」
気持ちよくて抜けないと言わんばかりに、指の動きが大胆になる。
とろりとした目が塞がれ、手淫に没頭していく。
「んんっ……ぁぁっはると……すきっ」
まるで自慰を見せつけられているようだ。
離れていた間もこうして自分の名を呼んでは思いを音に乗せていたのだろうか。
「俺も好きですよ」
「ぁぁっ」
手を掴んで、手淫を手伝う。もっと早く乱暴に動かせば、狂ったように首を振って嬌声を放った。
「ぃぃっ……ぁぁぁ、はるとぉぉ……すき、すきなんだっ」
「わかってます……でももっと言って」
「だいすきだからっ……いっぱいいじわる、していいから……嫌いにならないで……」
眦に涙が浮かび上がる。
どうしてそこでいじらしさを見せるんだろう、この人は。嫌いになるどころか抜け出せないほどこの人にのめり込んでいるというのに。少しの時間、他人に譲ることすらできないくらい欲しているのに、なぜ気付いてくれないのか。
「俺に嫌われたらどうするんですか?」
「ぁぁっしんじゃぅ……しんじゃう」
「あーもう、可愛すぎなんですよっ!」
十五も年上なのに、薄毛にならないようスカルプケアをしたり加齢臭対策をするような人なのに、可愛くてしょうがない。
乱暴に掴んだ指を蕾から抜いた。
「やっ」
「少し痛いかも知れませんが、隆則さんがいけないんですからねっ」
欲しがりな蕾に先端を押しつけ、ぐっと腰を押しつけた。
「ひぃっ、やぁぁぁぁぁっ」
ズンッズンッと奥に押し込んでは少し抜き、また押し込んで奥を暴く。触れられてもいないのにビンビンに勃った分身が透明の涙を零し、接合部まで流れてきた。
「ほら、隆則さんが欲しがったこれ、奥に挿りましたよ」
互いの双球が触れ合うくらい奥まで挿ったのを教えるように腰を回すと、内壁が嬉しそうに絡みついて絞り込む動きを始める。
そして紅潮した眦はまたポロリと涙を零した。
「う、れし……」
細い腕が首に回ってくる。
「隆則さんって、そんなに俺のこと好きなんですか?」
「んっすき……ひとめぼれだったから……こうしてもらえるの、うれしぃ」
牛丼屋のバイトをしていたあの頃から、この人は自分に恋心を抱いていたのか。
かくいう遥人も、券売機でわたわたし、味噌汁を飲んで泣いた隆則が、気になってしょうがなかった。この人を守りたいと強く思った。
その気持ちは今も変わらない。
あの日出会ったことを運命と呼ぶのはロマンチック過ぎだろうか。
それでもいい、この可愛い人に出会えた幸運をしっかりと身体で確かめたい。
「すきだ……はると」
首に額を擦りつけ甘えてきては内壁で淫らに煽る隆則の耳元に息を吹きかけた。
「一生傍にいます」
「ぁっ」
ギュッときつく中が窄まった。
さすがにもうじっとしていられない。
遥人は腰をゆっくりと動かし始めた、最初からメス達きできるように分身の根元を締め付けながら。
「ひっ……ぁぁそこっ……だめっだめっいく!」
「お酒を飲んだときの方が敏感なんですね」
「だめぇぇ、そこばっかしないでっ」
感じる場所を欲望の先端で執拗に擦れば、ソファと遥人の身体に挟まれた痩身はあっという間に跳ねた。腰を何度も大きく前後に振り、弛緩する。ポトリと首に回った両腕がソファに落ちる。なのに内壁と内腿は痙攣を繰り返す。
「達っちゃいました? でもまだ足りないでしょ?」
「た……りなぃ……もっともっと、して」
誘うように足を大きく開く収縮する蕾を見せてきた。
「今日はどうやって俺に可愛がられたいですか?」
何度もメス達きしないと教えてはくれないことを聞いてみる。
「はるとがしたいこと、なんでもして……どんなことでも、きもちいいから……すきだから」
全てを委ねようとしてくるこのいじらしさに、心が射貫かれる。
「何をされても良いの?」
「んっ……すきだから……なにしても、うれし」
「……貴方って人は……っ!」
猛った欲望を心地よい蕾に挿れ、隆則の身体を抱き上げた。
「ひっ……ぁっ」
そのまま寝室へと移動する。こんな狭いソファじゃ可愛いこの人を堪能できない。いつも二人が愛し合うキングサイズのベッドまで運び、しがみ付いてくるのをそのままに細い身体を上下に揺らす。
「ぁぁっ……いいっ」
不安定な態勢でも隆則から感じきった声が上がり、内壁は嬉しそうに締め付けてくる。心地よくて堪えるのがやっとだ。
「ねぇ隆則さん、キスして」
すぐに薄い唇が遥人のを塞いできた。不器用な舌が口内に入って遥人のを求めてくる。緩く揺らせば甘い喘ぎも一緒になって入ってきた。
健気な動きに答えてねっとりと絡ませ貪れば、嬉しそうな啼き声が上がり始める。
生きるのが不器用な年上のこの人がただただ可愛く愛おしい。
吐息も全て貪り、唾液も啜り上げる。どこもかしこもぴったりとくっつくこの感覚が嬉しくて、とても放してなんてやれない。
存分にキスを堪能して、それからベッドに腰を下ろした。ベッドヘッドには二人が愛を深めるためのアイテムが置いてある。その中からリボンを取り、いつものように分身の根元に巻き付けた。
「今日はメス達きしかさせてあげられませんけど、いい?」
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