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眠る横顔を眺めながら
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浅川さんを家まで送った真実が夕方に戻ってくる。
「透……まだ寝てるか?」
「うん、あの後はずっと……寝たままだったよ」
お医者様はしばらくは眠っているかもしれないが徐々に起きている時間が増えていくだろうと言ってくれていたので少し安心していた。
「青海くんがまた目を覚ましたら連絡ちょうだいね?」
帰る間際そうお願いすると真実は少し複雑そうな顔をしていた。
「透が起きた時に俺は……あいつの親のことなんて伝えたらいいと思う?」
真実の問いかけに私は何も言うことが出来なかった。
……義理ではあるがご両親が亡くなったなんて……青海くんが酷くショックを受けることは間違いなかった。
……青海くんがもう少し回復するまで待った方がいいのだろうか?
それともすぐに教えるべきなのか……
答えを出せずにいると真実は話題を変える。
「泉、そう言えば明日来る時透の上着持ってこいよ。パジャマだけじゃこの時期寒いだろ?透起きた時に寒いだろうし……無かったら俺の部屋から透に似合いそうなのどれでもいいから持ってきてくれよ」
「えっ……でも青海くんの持ち物に勝手に触るのって……」
そう言いかけると真実は笑う。
「そんなの今更だろ?それにこんな時だし。ただなあ泉、透のパンツ盗むのはやめろよ?」
そんな事を言い出した。
「そんな事するはずないでしょ!!」
私を揶揄い始める真実に怒りながら病室を出た。
★
家に帰り青海くんの部屋に入る。
相変わらず整然としていて綺麗な部屋だ。
明日の朝青海くんの上着と、他にも持って行ってあげる物がないか考えながら衣類をしまっていたケースの引き出しを開ける。
何枚かの下着類がしまわれているが数は多くはない。
数の少なさに驚くが、よく考えたら青海くんは家に帰るために着替えも何枚か持ち出していたはずだ。
ここにあるものが少ないのも当然なのかもしれない。
そう思い直して下着類を取り出す。
着替えにパジャマ……元気に歩き回れるようになったら服も必要なはずだ。
そう思いながらクローゼットなども確認する。
……しかし青海くんの持っている服は殆どなく……持って行けるのは下着類だけだった。
大体いつも制服を着ていたので気づかなかったが……そういえば青海くんって大体同じような服を着ていることが多かったな。
ぼんやりとそう思う。
青海くんのしまってあった下着のサイズを確認して、真実の部屋に移動した。
真実はどれでも好きなのを持って来いって言ってたし、そうしよう。
下着類は明日病院に行く時にでも買い足せばいいし、服だって青海くんが元気になったら一緒に買いに行けばいい。
その辺は真実も協力してくれるだろう。
真実の部屋のクローゼットから青海くんに似合いそうなコートとカーディガン、セーターなどを持ち出しバックに詰めた。
それから青海くんが病院でも暇を潰せるような何かを……
自分の部屋に戻り本棚を眺める。
買って間もないクロスワードパズルの問題集を見つけ、それを持って行ってあげることにした。
それからお料理の本に……
目覚めた青海くんと何をしよう。
そう考えるとほんの少しだけ楽しくなった。
★
翌日、下着類を買い足して病院に行くと真実が酷く憔悴した様子で私を出迎えてくれた。
私を見つめた真実はホッとしたように微笑むが、泣きそうな顔をしていた。
「夜中……透がまた目を覚ましたんだ。だから俺……あいつの親の事話して……そしたら……」
真実は青海くんを見下ろし、黙ってしまう。
……青海くんはきっと悲しんだはずだ。
真実は……一番辛い事実を青海くんに伝えてくれたのだろう。
「いつかは知ることだから……仕方ないよ。ありがとう……言ってくれて」
真実は何とも言えない暗い顔つきでためいきをつくと私の肩に触れた。
「透の事、頼んだ……」
そう言って病室を出て行った。
持って来ていた青海くんの下着類を棚にしまい、真実の部屋から持ち出した上着やコートをハンガーに掛ける。
それ以上することもなくなったので青海くんの眠るベッドの脇に座り本を読むことにした。
「透……まだ寝てるか?」
「うん、あの後はずっと……寝たままだったよ」
お医者様はしばらくは眠っているかもしれないが徐々に起きている時間が増えていくだろうと言ってくれていたので少し安心していた。
「青海くんがまた目を覚ましたら連絡ちょうだいね?」
帰る間際そうお願いすると真実は少し複雑そうな顔をしていた。
「透が起きた時に俺は……あいつの親のことなんて伝えたらいいと思う?」
真実の問いかけに私は何も言うことが出来なかった。
……義理ではあるがご両親が亡くなったなんて……青海くんが酷くショックを受けることは間違いなかった。
……青海くんがもう少し回復するまで待った方がいいのだろうか?
それともすぐに教えるべきなのか……
答えを出せずにいると真実は話題を変える。
「泉、そう言えば明日来る時透の上着持ってこいよ。パジャマだけじゃこの時期寒いだろ?透起きた時に寒いだろうし……無かったら俺の部屋から透に似合いそうなのどれでもいいから持ってきてくれよ」
「えっ……でも青海くんの持ち物に勝手に触るのって……」
そう言いかけると真実は笑う。
「そんなの今更だろ?それにこんな時だし。ただなあ泉、透のパンツ盗むのはやめろよ?」
そんな事を言い出した。
「そんな事するはずないでしょ!!」
私を揶揄い始める真実に怒りながら病室を出た。
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家に帰り青海くんの部屋に入る。
相変わらず整然としていて綺麗な部屋だ。
明日の朝青海くんの上着と、他にも持って行ってあげる物がないか考えながら衣類をしまっていたケースの引き出しを開ける。
何枚かの下着類がしまわれているが数は多くはない。
数の少なさに驚くが、よく考えたら青海くんは家に帰るために着替えも何枚か持ち出していたはずだ。
ここにあるものが少ないのも当然なのかもしれない。
そう思い直して下着類を取り出す。
着替えにパジャマ……元気に歩き回れるようになったら服も必要なはずだ。
そう思いながらクローゼットなども確認する。
……しかし青海くんの持っている服は殆どなく……持って行けるのは下着類だけだった。
大体いつも制服を着ていたので気づかなかったが……そういえば青海くんって大体同じような服を着ていることが多かったな。
ぼんやりとそう思う。
青海くんのしまってあった下着のサイズを確認して、真実の部屋に移動した。
真実はどれでも好きなのを持って来いって言ってたし、そうしよう。
下着類は明日病院に行く時にでも買い足せばいいし、服だって青海くんが元気になったら一緒に買いに行けばいい。
その辺は真実も協力してくれるだろう。
真実の部屋のクローゼットから青海くんに似合いそうなコートとカーディガン、セーターなどを持ち出しバックに詰めた。
それから青海くんが病院でも暇を潰せるような何かを……
自分の部屋に戻り本棚を眺める。
買って間もないクロスワードパズルの問題集を見つけ、それを持って行ってあげることにした。
それからお料理の本に……
目覚めた青海くんと何をしよう。
そう考えるとほんの少しだけ楽しくなった。
★
翌日、下着類を買い足して病院に行くと真実が酷く憔悴した様子で私を出迎えてくれた。
私を見つめた真実はホッとしたように微笑むが、泣きそうな顔をしていた。
「夜中……透がまた目を覚ましたんだ。だから俺……あいつの親の事話して……そしたら……」
真実は青海くんを見下ろし、黙ってしまう。
……青海くんはきっと悲しんだはずだ。
真実は……一番辛い事実を青海くんに伝えてくれたのだろう。
「いつかは知ることだから……仕方ないよ。ありがとう……言ってくれて」
真実は何とも言えない暗い顔つきでためいきをつくと私の肩に触れた。
「透の事、頼んだ……」
そう言って病室を出て行った。
持って来ていた青海くんの下着類を棚にしまい、真実の部屋から持ち出した上着やコートをハンガーに掛ける。
それ以上することもなくなったので青海くんの眠るベッドの脇に座り本を読むことにした。
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