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記憶の上書きと…
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カーテンを開けると日差しが溢れていた…。
「んっ…透…眩しいっ…」
泉が布団に潜り込んでいく。
…まあまだゆっくり寝ててもいいか。
窓の外の海を眺める。
冬の日本海側には珍しく今日は天気が良かった。
この時期は大抵曇り空か、雪が降っていてもおかしくはない。
日差しは弱いが空は晴れている。
海は相変わらず青黒かったが今日は波が穏やかだ。
「今日は船大丈夫そうだな…」
昼過ぎの船で家に帰る予定だった。
あと2時間ほどしたらホテルを出ないといけない。
…ギリギリまで寝かせてあげようと泉に毛布を掛けなおしてあげようとしたら突然泉が布団から起き上がった。
「今日は寝てる場合じゃなかった…」
…泉ったら昨日の夜浴衣を脱いで寝たのを忘れているようだ。
可愛らしいおっぱいと綺麗なお尻…。
思わず見惚れながら密かに興奮してしまう。
「泉…とりあえず着替えようか」
そう言うと泉が真っ赤になる。
★
昨日回ったあまりいい思い出のない場所に再び泉と訪れる。
昨日とは打って変わって天気が良かったので歩くのには気持ちがいい。
家のあった空き地と、すぐそばの川…。
「あの家は…もうないんだな…。この川も…思ったより小さかったし…」
「この川は小さくなったっていうより多分透が大きくなったんだよ。当時より身長だってずっと高くなったし…目線が変わったからだね」
隣を歩いていたら泉は寂しげに微笑む。
「透…大好きだよっ!」
泉はそう言うと唐突にキスしてくる。
「んっ…いずみっ?!」
驚きながらもとりあえずキスをする。
泉を抱きしめて、唇を合わせる。
しばらくそのままキスをして、泉が満足そうに身体を離したので聞いてみた。
「泉…これって…?」
「んっ?単純かもしれないけど記憶の書き換えしてるの。イヤな思い出だけじゃなくって私のこともちゃんと覚えておいてねっ?」
泉はそう言いながら笑う。
…。
「もう起こってしまったことは変えられないけど、記憶は追加することもできるでしょ?またイヤな夢見ちゃったら、ついでに私のことも思い出してねっ★」
二人で話しながら小学校に行く途中の広場にも立ち寄って、やはり泉はキスしてくれた。
「辛い記憶も忘れてなんて言わないから…楽しい記憶も残して帰ろう?」
高台の広場で泉とキスを交わす。
昔はよくここで一人泣きながら時間を潰した事もあったな…。
泉と二人でベンチに座る。
「透…膝枕してあげようか」
泉がそう言ってくれたので甘えることにした。
泉に膝枕されて、ぼんやりと公園で過ごす。
泉は黙って頭を撫で続けてくれていた。
穏やかで、幸せな時間が過ぎていく…。
…多分…もう大丈夫だろう…
海から吹く風も、この景色も…泉と共に記憶に残そう…。
水平線を見つめる泉を目に焼き付ける。
「泉…もう一回キスして?」
「んっ?いいよ」
泉はにっこり笑って…キスしてくれた。
泉はいつも…優しくって可愛くて…大好きだっ!!
★
「透、このイカ飯今度家でも作って…中に入ってるご飯がもちもちで…味が染みてて美味しいのっ」
船の中の食堂で泉がイカ飯を食べている。
泉はイカ飯を気に入った様だ。
「分かったよ。お腹いっぱい食べれる様にたくさん作ってあげるね」
嬉しそうに笑う泉。
船の上から海を眺める。
海は穏やかで、カモメたちが滑る様に海面すれすれを飛んでいく…。
記憶の書き換え…か。
次に見る夢は悪夢だろうか、それとも泉と一緒にいる夢だろうか…?
「透、今度は夏に来よう?綺麗な海で海水浴するのっ!」
泉が楽しそうに笑う。
…まだまだ記憶の書き換え…追加はできそうだな…
「泉…どうせならその水着オレに選ばせてっ?」
泉は照れた様に笑った。
「…いいけど…あんまりエッチなのはイヤよ?」
「分かってるってっ★」
そう言いながらも泉に着せる水着の事を考えながら密かに胸が高鳴るのを感じていた。
「んっ…透…眩しいっ…」
泉が布団に潜り込んでいく。
…まあまだゆっくり寝ててもいいか。
窓の外の海を眺める。
冬の日本海側には珍しく今日は天気が良かった。
この時期は大抵曇り空か、雪が降っていてもおかしくはない。
日差しは弱いが空は晴れている。
海は相変わらず青黒かったが今日は波が穏やかだ。
「今日は船大丈夫そうだな…」
昼過ぎの船で家に帰る予定だった。
あと2時間ほどしたらホテルを出ないといけない。
…ギリギリまで寝かせてあげようと泉に毛布を掛けなおしてあげようとしたら突然泉が布団から起き上がった。
「今日は寝てる場合じゃなかった…」
…泉ったら昨日の夜浴衣を脱いで寝たのを忘れているようだ。
可愛らしいおっぱいと綺麗なお尻…。
思わず見惚れながら密かに興奮してしまう。
「泉…とりあえず着替えようか」
そう言うと泉が真っ赤になる。
★
昨日回ったあまりいい思い出のない場所に再び泉と訪れる。
昨日とは打って変わって天気が良かったので歩くのには気持ちがいい。
家のあった空き地と、すぐそばの川…。
「あの家は…もうないんだな…。この川も…思ったより小さかったし…」
「この川は小さくなったっていうより多分透が大きくなったんだよ。当時より身長だってずっと高くなったし…目線が変わったからだね」
隣を歩いていたら泉は寂しげに微笑む。
「透…大好きだよっ!」
泉はそう言うと唐突にキスしてくる。
「んっ…いずみっ?!」
驚きながらもとりあえずキスをする。
泉を抱きしめて、唇を合わせる。
しばらくそのままキスをして、泉が満足そうに身体を離したので聞いてみた。
「泉…これって…?」
「んっ?単純かもしれないけど記憶の書き換えしてるの。イヤな思い出だけじゃなくって私のこともちゃんと覚えておいてねっ?」
泉はそう言いながら笑う。
…。
「もう起こってしまったことは変えられないけど、記憶は追加することもできるでしょ?またイヤな夢見ちゃったら、ついでに私のことも思い出してねっ★」
二人で話しながら小学校に行く途中の広場にも立ち寄って、やはり泉はキスしてくれた。
「辛い記憶も忘れてなんて言わないから…楽しい記憶も残して帰ろう?」
高台の広場で泉とキスを交わす。
昔はよくここで一人泣きながら時間を潰した事もあったな…。
泉と二人でベンチに座る。
「透…膝枕してあげようか」
泉がそう言ってくれたので甘えることにした。
泉に膝枕されて、ぼんやりと公園で過ごす。
泉は黙って頭を撫で続けてくれていた。
穏やかで、幸せな時間が過ぎていく…。
…多分…もう大丈夫だろう…
海から吹く風も、この景色も…泉と共に記憶に残そう…。
水平線を見つめる泉を目に焼き付ける。
「泉…もう一回キスして?」
「んっ?いいよ」
泉はにっこり笑って…キスしてくれた。
泉はいつも…優しくって可愛くて…大好きだっ!!
★
「透、このイカ飯今度家でも作って…中に入ってるご飯がもちもちで…味が染みてて美味しいのっ」
船の中の食堂で泉がイカ飯を食べている。
泉はイカ飯を気に入った様だ。
「分かったよ。お腹いっぱい食べれる様にたくさん作ってあげるね」
嬉しそうに笑う泉。
船の上から海を眺める。
海は穏やかで、カモメたちが滑る様に海面すれすれを飛んでいく…。
記憶の書き換え…か。
次に見る夢は悪夢だろうか、それとも泉と一緒にいる夢だろうか…?
「透、今度は夏に来よう?綺麗な海で海水浴するのっ!」
泉が楽しそうに笑う。
…まだまだ記憶の書き換え…追加はできそうだな…
「泉…どうせならその水着オレに選ばせてっ?」
泉は照れた様に笑った。
「…いいけど…あんまりエッチなのはイヤよ?」
「分かってるってっ★」
そう言いながらも泉に着せる水着の事を考えながら密かに胸が高鳴るのを感じていた。
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