この世界の最後の冬――S.E.C研究機関で死んだはずの俺が、雪の異世界で生き直す話

氷に閉ざされた夜――
少年は、廃墟と化した研究機関〈S.E.C〉の扉を開けた瞬間、世界ごと“終わり”を迎えた。

白い光。崩れ落ちる現実。
次に目を覚ました場所は、雪に覆われた見知らぬ森だった。

記憶は曖昧で、時間の感覚も失われている。
そんな彼を救ったのは、謎めいた老人オズウィンと、冷たい視線を向ける翡翠色の瞳を持つ少女・リアリス。

「この世界では、お前のいた世界の名前はもう意味を持たん」

異世界。
魔法。
氷の獣
そして、この世界に漂う“終わりの気配”。

なぜ少年はこの世界へ来たのか。
S.E.C研究機関で、彼は何を失ったのか。
そして、この世界で語られる“再起動(リセット)”とは何を意味するのか。

静かに、しかし確実に――
現実と幻想の境界が溶け始める中、少年は歩き出す。

それが、この世界の運命を巻き戻す旅の始まりだとも知らずに。

――これは、
〈最後の冬〉から始まる、異世界再構築の物語
24h.ポイント 207pt
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