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第一章 神の子
十一話 神の子の約束(2)
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いつもとは違うふわふわの床に違和感を感じ、体をひねる。固くない、それになにより暖かかった。
二回目の心地よい眠りを過ごそうかと思ったのに少し、声が聞こえた。脳に染み渡り、起きろという命令が下される。周りに人がいるという情報が脳に伝わり、すぐさま反射的に起き上がった。
ふわふわな床に足を踏み入れ、後ろの方へジャンプした。ふわふわな床から離れ、着地すると目の前にあったのは大きなベッドだった。ふわふわな床はどうやら、ベッドだったらしい。
本能的に逃げたベッドの向こう側に人の視線を感じ、身構える。敵意と殺意丸出しだと自分でもわかっていたが、殺されるという恐怖はいつだって自分に張り付いている。
ベッドは高く、自分の身長を余裕で越していたが、向かい側の上の方に視線を向け、いたのは当主様と外で見た使用人だと確認ができた。
ほっと一安心をし、ベッドをまわりこむ。当主様と使用人は驚いているようで、私と目があっても時が止まったように何も話さなかった。
ーーーやりすぎたかしら…
確かにただのご令嬢が人の気配で飛び起き、後ろへジャンプして、敵意を丸出しにするなど絶対ない。
ふむ…と考えていると、当主様の方が口を開けた。
「起きたか」
「ちょっ!ゼクス様!起きたばっかりなんですから、もう少し…!」
「お父様と呼びなさい」
「は??」
ーーーは???
「ゼクス様!落ち着きませんか!??」
「い、いえ、こちらも失礼しました。このような素晴らしい客室に運んでくださり恐縮至極でございます」
「お父様とーーー」
なんとか呆気にとられた表情を持ち直そうとするも、また当主様は意味のわからない言葉を繰り返そうとした。
その様子に横にいる使用人は怒ったように肘で当主様のお腹に蹴りを入れる。
「だーかーらー!!!順を追ってください!貴方らしくもありませんよ!」
「…そうですね、そちらのほうが助かります」
「わかった。まず、君を養子にした」
「はい?」
なんて??
全く意味がわからなかった。起きてそうそう「養子にした」なんて言われて誰が理解できるだろうか。
使用人はまた肘で当主ともあろうお方を蹴り倒す。さっきのは無反応だったが、今回のは大分強かったのか少しだけ表情が歪んだ。
「この方の死んだ語彙力では伝わらないでしょう。代わりにご説明を。貴方は神の血を引いた神の子です。ゼクス・マキナシュ様は、過去に神の子と約束をしました。貴方を助けて幸せにするという約束を、それを果たすために養子にされたのです」
「……そんな…」
当代の神の子はこうなることを知っていた?頭の中が突如真っ白になり、もう笑うしかなかった。
けれど、その笑みさえも憎しみのこもった悲しく、苦虫を噛み潰したようだった。
「私は、復讐を……」
「…エンリル、お前が復讐を望むなら私達も手伝おう。だから、今は忘れてくれないか。成長したら、きっと……」
大きな手が目の前に差し出される。私はその手が怖くて本能的に振り払った。
復讐をしたかった、とにかく、あの人達が死ぬ姿を見たかった、苦しむ姿を……!
「……っ!私は!なら、何をして生きれば……ッ」
「エンリル…」
二人は、それ以上何も言わなかった。ただ、気づいたときには部屋からいなくなり、私の顔は一層ひどくなっていた。
ーーー無様ね…
これ以上に自分を滑稽だと思ったことはないだろう。
長髪の銀髪が強くなびき、風の音が耳を通り抜ける。温かい風が私を包んでいるようだった。
「エル…貴方、わかってたわね」
『もちろんさ、神様に言われてたからね』
目の前には、エルがいた。なんとも言えない表情をしながら、風が立体を表し、その形状をあらわにしていた。
「私は…!あいつらを死にたいと言わせるほど地獄に落としたいのよ、それなのに…!」
『エンリル、君はまだ幼いよ。頭は良いけれど、愛されたことだってないだろう?幸せになりたいと思ったことは?抱きしめられたことは?』
「それでも…っ、私は許せないわ」
『……今はまだ自分の事を優先する時期だ。ねぇ、こうしない?公爵様だって言ってたでしょ?成長したら、復讐しよう』
「それは…」
感情的になってしまったと自分の感情を落ち着かせる。エルは微笑みかけて、私を落ち着かせようと善処しているのだと察する。
『十八歳、それまで生きなくちゃいけない。そうだろう?それまでに一杯経験を積むんだ。それで、見返せばいいじゃないか』
「……でも私は、幸せになんてなれないわ。復讐をしたいと思ってるやつだもの、そんなやつに幸せになる資格はないわよ?」
『それはまぁ、未来のお楽しみってことで!今は、まだ五歳なんだから』
きゃっきゃっと子供のように純真無垢な笑顔が私に向けられた。本当に羽がなければ、ただの子供のように見える。
その笑顔が効いたのか、私の考えも揺らぐ。ついには私が折れ、はぁと溜息をつく。
「……わかったわ。そうね、経験を積むという基礎の事を忘れていたわ。いいかもしれないわね、養子」
『それでこそエンリルだ!』
私もつくづくエルには甘いと思った。けれど、その様子がいつもどおりで、自然と顔が綻んだ。
「それで、公爵様方は私の事をどこまで知っているの?」
二人してベッドに座り、作戦会議を進める。
エルは足をぱたぱたさせ、ふかふかなベッドに感動しているようだった。もちろん私も感動したが。
『まぁ、神の子と次期当主くらいじゃないかな?ただ、神の血筋&次期当主で殺されかけている、という事くらいだと思うよ。僕達精霊が見えてるとか、神の子の力自体は知らない、エンリルの頭の良さも、あと…過去に戻ってることも、知らないだろうね』
少し思い返してみる。マキナシュ家当主が当代の神の子と面識があるということを。
考えていると、暇なのかエルが遊んでベッドを弾ませた、振動が伝わり心臓が飛び跳ねる。
エルはふふんっと鼻歌を歌いながら上機嫌だ。私はそんな様子を見て緊張の糸が切れたのか途端にはあぁぁぁと深海よりも深い溜息が出そうになった。
『それで、これからの目標は?』
「…生き抜く、政治の事も勉強するわ。あと、味方もつけておきたいわね」
『ふむ…確かに必要だね。となると、積極的に社交界に出るほうがいいけれど……マキナシュ家は孤立状態だしねぇ』
少し不便だよね、と呆れるような言葉を零していた。マキナシュ家は人間嫌いだから皇帝からの強制のものじゃなければ行かない。
そのため、社交界に出るというのは不吉の予感とも言われているほどになってしまった。
『てか結局の所、どうなの?』
「どうって?」
『当主様のことだよ。だって、人に触れるの好きじゃないでしょ?』
「そうね…」
エルは全てお見通しなのだ。人に触れられる、体が拒否反応を起こすようになった。いや、体というより脳だ。
抱きしめられたあのとき、私の脳内は不安で埋め尽くされた。脳内がオーバーヒートして眠ってしまったのだろう。
『そこも、直すべきだと思うよ』
「わかってる……わかってる、はずなの。でも、触れられた瞬間どうしようもない不安が押しかかるのよ?周りが皆、敵に見えるわ」
『んー!まぁ、いつかは直るよ!』
「気楽ね……」
でもそんな姿を見て、落ち着いてしまっている自分がいた。
突如、窓ががたんっと揺れる歪な音がした。すぐさま構えると、窓の外にはマリーがいた。
「お嬢様!!大丈夫ですか?」
「マリー?大丈夫なの??」
窓を開け、マリーの事を迎え入れる。
確かにマリーは暗殺者だが、こんな厳重な公爵家に潜入できるのだろうか…?と少し違和感があった。
すると、その違和感をマリーが説明してくれた。
「はい、バレるかと思ったんですが、強い風に包み込まれて、そしたらいつの間にか……」
「エル?」
小声で横にいるエルに耳打ちする。エルは目を泳がせながら、後ずさる。
『い、いやさ~?ちょうどよく来てたから…ね?』
エルがやったのね、言わなくともわかった。それを話すのは後にして…とマリーの方へ向き合う。
「……まぁ、貴方が無事で良かったわ」
「お嬢様、どういたしますか?私は内通者としてクローズロール家へ戻っても構いません」
「…そうね、そうしてくれるかしら?ただ、身の危険を感じたら即逃げなさい。もし伝えたいことがあったら、手紙を置いていくといいわ」
「かしこまりました、善処いたします」
「えぇ、よろしく頼むわね」
一通り話が終わり、窓の外に出ようとすると確かに風がマリーを包み込んでそのまま消え去っていた。
私は微笑みながら、エルの方へ向く。
「と、いうことだからエル?頼んだわよ??」
『も、もちろんだよ!』
二回目の心地よい眠りを過ごそうかと思ったのに少し、声が聞こえた。脳に染み渡り、起きろという命令が下される。周りに人がいるという情報が脳に伝わり、すぐさま反射的に起き上がった。
ふわふわな床に足を踏み入れ、後ろの方へジャンプした。ふわふわな床から離れ、着地すると目の前にあったのは大きなベッドだった。ふわふわな床はどうやら、ベッドだったらしい。
本能的に逃げたベッドの向こう側に人の視線を感じ、身構える。敵意と殺意丸出しだと自分でもわかっていたが、殺されるという恐怖はいつだって自分に張り付いている。
ベッドは高く、自分の身長を余裕で越していたが、向かい側の上の方に視線を向け、いたのは当主様と外で見た使用人だと確認ができた。
ほっと一安心をし、ベッドをまわりこむ。当主様と使用人は驚いているようで、私と目があっても時が止まったように何も話さなかった。
ーーーやりすぎたかしら…
確かにただのご令嬢が人の気配で飛び起き、後ろへジャンプして、敵意を丸出しにするなど絶対ない。
ふむ…と考えていると、当主様の方が口を開けた。
「起きたか」
「ちょっ!ゼクス様!起きたばっかりなんですから、もう少し…!」
「お父様と呼びなさい」
「は??」
ーーーは???
「ゼクス様!落ち着きませんか!??」
「い、いえ、こちらも失礼しました。このような素晴らしい客室に運んでくださり恐縮至極でございます」
「お父様とーーー」
なんとか呆気にとられた表情を持ち直そうとするも、また当主様は意味のわからない言葉を繰り返そうとした。
その様子に横にいる使用人は怒ったように肘で当主様のお腹に蹴りを入れる。
「だーかーらー!!!順を追ってください!貴方らしくもありませんよ!」
「…そうですね、そちらのほうが助かります」
「わかった。まず、君を養子にした」
「はい?」
なんて??
全く意味がわからなかった。起きてそうそう「養子にした」なんて言われて誰が理解できるだろうか。
使用人はまた肘で当主ともあろうお方を蹴り倒す。さっきのは無反応だったが、今回のは大分強かったのか少しだけ表情が歪んだ。
「この方の死んだ語彙力では伝わらないでしょう。代わりにご説明を。貴方は神の血を引いた神の子です。ゼクス・マキナシュ様は、過去に神の子と約束をしました。貴方を助けて幸せにするという約束を、それを果たすために養子にされたのです」
「……そんな…」
当代の神の子はこうなることを知っていた?頭の中が突如真っ白になり、もう笑うしかなかった。
けれど、その笑みさえも憎しみのこもった悲しく、苦虫を噛み潰したようだった。
「私は、復讐を……」
「…エンリル、お前が復讐を望むなら私達も手伝おう。だから、今は忘れてくれないか。成長したら、きっと……」
大きな手が目の前に差し出される。私はその手が怖くて本能的に振り払った。
復讐をしたかった、とにかく、あの人達が死ぬ姿を見たかった、苦しむ姿を……!
「……っ!私は!なら、何をして生きれば……ッ」
「エンリル…」
二人は、それ以上何も言わなかった。ただ、気づいたときには部屋からいなくなり、私の顔は一層ひどくなっていた。
ーーー無様ね…
これ以上に自分を滑稽だと思ったことはないだろう。
長髪の銀髪が強くなびき、風の音が耳を通り抜ける。温かい風が私を包んでいるようだった。
「エル…貴方、わかってたわね」
『もちろんさ、神様に言われてたからね』
目の前には、エルがいた。なんとも言えない表情をしながら、風が立体を表し、その形状をあらわにしていた。
「私は…!あいつらを死にたいと言わせるほど地獄に落としたいのよ、それなのに…!」
『エンリル、君はまだ幼いよ。頭は良いけれど、愛されたことだってないだろう?幸せになりたいと思ったことは?抱きしめられたことは?』
「それでも…っ、私は許せないわ」
『……今はまだ自分の事を優先する時期だ。ねぇ、こうしない?公爵様だって言ってたでしょ?成長したら、復讐しよう』
「それは…」
感情的になってしまったと自分の感情を落ち着かせる。エルは微笑みかけて、私を落ち着かせようと善処しているのだと察する。
『十八歳、それまで生きなくちゃいけない。そうだろう?それまでに一杯経験を積むんだ。それで、見返せばいいじゃないか』
「……でも私は、幸せになんてなれないわ。復讐をしたいと思ってるやつだもの、そんなやつに幸せになる資格はないわよ?」
『それはまぁ、未来のお楽しみってことで!今は、まだ五歳なんだから』
きゃっきゃっと子供のように純真無垢な笑顔が私に向けられた。本当に羽がなければ、ただの子供のように見える。
その笑顔が効いたのか、私の考えも揺らぐ。ついには私が折れ、はぁと溜息をつく。
「……わかったわ。そうね、経験を積むという基礎の事を忘れていたわ。いいかもしれないわね、養子」
『それでこそエンリルだ!』
私もつくづくエルには甘いと思った。けれど、その様子がいつもどおりで、自然と顔が綻んだ。
「それで、公爵様方は私の事をどこまで知っているの?」
二人してベッドに座り、作戦会議を進める。
エルは足をぱたぱたさせ、ふかふかなベッドに感動しているようだった。もちろん私も感動したが。
『まぁ、神の子と次期当主くらいじゃないかな?ただ、神の血筋&次期当主で殺されかけている、という事くらいだと思うよ。僕達精霊が見えてるとか、神の子の力自体は知らない、エンリルの頭の良さも、あと…過去に戻ってることも、知らないだろうね』
少し思い返してみる。マキナシュ家当主が当代の神の子と面識があるということを。
考えていると、暇なのかエルが遊んでベッドを弾ませた、振動が伝わり心臓が飛び跳ねる。
エルはふふんっと鼻歌を歌いながら上機嫌だ。私はそんな様子を見て緊張の糸が切れたのか途端にはあぁぁぁと深海よりも深い溜息が出そうになった。
『それで、これからの目標は?』
「…生き抜く、政治の事も勉強するわ。あと、味方もつけておきたいわね」
『ふむ…確かに必要だね。となると、積極的に社交界に出るほうがいいけれど……マキナシュ家は孤立状態だしねぇ』
少し不便だよね、と呆れるような言葉を零していた。マキナシュ家は人間嫌いだから皇帝からの強制のものじゃなければ行かない。
そのため、社交界に出るというのは不吉の予感とも言われているほどになってしまった。
『てか結局の所、どうなの?』
「どうって?」
『当主様のことだよ。だって、人に触れるの好きじゃないでしょ?』
「そうね…」
エルは全てお見通しなのだ。人に触れられる、体が拒否反応を起こすようになった。いや、体というより脳だ。
抱きしめられたあのとき、私の脳内は不安で埋め尽くされた。脳内がオーバーヒートして眠ってしまったのだろう。
『そこも、直すべきだと思うよ』
「わかってる……わかってる、はずなの。でも、触れられた瞬間どうしようもない不安が押しかかるのよ?周りが皆、敵に見えるわ」
『んー!まぁ、いつかは直るよ!』
「気楽ね……」
でもそんな姿を見て、落ち着いてしまっている自分がいた。
突如、窓ががたんっと揺れる歪な音がした。すぐさま構えると、窓の外にはマリーがいた。
「お嬢様!!大丈夫ですか?」
「マリー?大丈夫なの??」
窓を開け、マリーの事を迎え入れる。
確かにマリーは暗殺者だが、こんな厳重な公爵家に潜入できるのだろうか…?と少し違和感があった。
すると、その違和感をマリーが説明してくれた。
「はい、バレるかと思ったんですが、強い風に包み込まれて、そしたらいつの間にか……」
「エル?」
小声で横にいるエルに耳打ちする。エルは目を泳がせながら、後ずさる。
『い、いやさ~?ちょうどよく来てたから…ね?』
エルがやったのね、言わなくともわかった。それを話すのは後にして…とマリーの方へ向き合う。
「……まぁ、貴方が無事で良かったわ」
「お嬢様、どういたしますか?私は内通者としてクローズロール家へ戻っても構いません」
「…そうね、そうしてくれるかしら?ただ、身の危険を感じたら即逃げなさい。もし伝えたいことがあったら、手紙を置いていくといいわ」
「かしこまりました、善処いたします」
「えぇ、よろしく頼むわね」
一通り話が終わり、窓の外に出ようとすると確かに風がマリーを包み込んでそのまま消え去っていた。
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『も、もちろんだよ!』
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