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ご飯作りだよ!(今度こそは)
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前回はご飯じゃなくて、お菓子だったので、今度こそはと、リベンジ...
~夕食~
私は、窮地に立たされている。
この、くそまずご飯....
「どうした?リリー、今日も体調が悪いのか...?」
「...そういうわけじゃありませんの。ただちょっと、ご飯があまり好きじゃないメニューだったので...」
「そ、そうなのか?作り直させよう」
「いえ、そういうわけにはいきません。これは私の好き嫌いなので、自分でなんとかしますわ」
「だ、だが...」
「そうですわ!勉強の一環として料理をしてみますの?ねっ?いいでしょう?お父様?」
必殺!ゴリ押し作戦!
そして止めの瞳ウルウル!からの上目遣い!
「あ、あぁ」
やった!この無駄なスタイルと美貌もたまには役に立つものね!!
私はルンルンでご飯作って食べるのであった...
「おいしかったぁー、」
久しぶりに食べた和食。
なんでも揃ってたから和食も作れた。
私は大の和食好きだったから、数日食べれないだけでも辛い。
しかもその間のご飯がクソまずいご飯となれば尚更だ。
パンは硬いし、スープは薄いし、水みたいだし。
肉料理も合わない調味料でめちゃくちゃ濃く味付けされているから、肉の味が台無し...酷い...
野菜は生臭さがあるものもかなりあったり、魚料理なんて一度食べたら二度は口をつけられないほど気持ち悪かった。
それに対して...
味噌の香りいい味付けと、それを引き立たせるだし。
やっぱ味噌汁最高だよね。
魚は事前に臭さを処理して、表面をパリッと焼く。箸で割るとフワフワっとした身が出てきて、最高!!
醤油もありだし、塩もありだよね...
そして何より、ご飯っ!
キッチンには、ひっそりと置いてあるだけで、使われているようではなかった。
品質はまだまだだけど、やっぱりご飯が一番だよね...
◇
というわけで、転生してから最高のご飯を、食べた私なんですが...
なんだろう、この恨めしそうな視線は。
「言いたいことがあるならいいなさいよ」
「...なんですかあの料理は」
「はっきり言いなさいよね!つまり、自分もあのご飯が食べたかったんでしょ?」
「...当たり前でしょう!?あんな美味しそうな謎の料理を目の前で見せつけられて食べるなんて...私には一口もくれなかったし」
...なんだろう、子供が拗ねているみたい。
ちょっと可愛いかも...
「ごめんね?今度作ってあげるから。」
前世だと一人暮らしだったから、つい癖で一人分しか作っていなかった...ごめんよ。
まあ機嫌直しにプリンでも作ってあげようかな。
「じー...」
やっぱりやめようかな。
「その無礼な視線をやめてくれたら貴方に何か作ってあげることもあるのかもしれないけど?」
私がそういうと、我が執事はピシッと、背筋を伸ばしてキラキラした視線を送ってきた。
...調子のいい奴め。
~夕食~
私は、窮地に立たされている。
この、くそまずご飯....
「どうした?リリー、今日も体調が悪いのか...?」
「...そういうわけじゃありませんの。ただちょっと、ご飯があまり好きじゃないメニューだったので...」
「そ、そうなのか?作り直させよう」
「いえ、そういうわけにはいきません。これは私の好き嫌いなので、自分でなんとかしますわ」
「だ、だが...」
「そうですわ!勉強の一環として料理をしてみますの?ねっ?いいでしょう?お父様?」
必殺!ゴリ押し作戦!
そして止めの瞳ウルウル!からの上目遣い!
「あ、あぁ」
やった!この無駄なスタイルと美貌もたまには役に立つものね!!
私はルンルンでご飯作って食べるのであった...
「おいしかったぁー、」
久しぶりに食べた和食。
なんでも揃ってたから和食も作れた。
私は大の和食好きだったから、数日食べれないだけでも辛い。
しかもその間のご飯がクソまずいご飯となれば尚更だ。
パンは硬いし、スープは薄いし、水みたいだし。
肉料理も合わない調味料でめちゃくちゃ濃く味付けされているから、肉の味が台無し...酷い...
野菜は生臭さがあるものもかなりあったり、魚料理なんて一度食べたら二度は口をつけられないほど気持ち悪かった。
それに対して...
味噌の香りいい味付けと、それを引き立たせるだし。
やっぱ味噌汁最高だよね。
魚は事前に臭さを処理して、表面をパリッと焼く。箸で割るとフワフワっとした身が出てきて、最高!!
醤油もありだし、塩もありだよね...
そして何より、ご飯っ!
キッチンには、ひっそりと置いてあるだけで、使われているようではなかった。
品質はまだまだだけど、やっぱりご飯が一番だよね...
◇
というわけで、転生してから最高のご飯を、食べた私なんですが...
なんだろう、この恨めしそうな視線は。
「言いたいことがあるならいいなさいよ」
「...なんですかあの料理は」
「はっきり言いなさいよね!つまり、自分もあのご飯が食べたかったんでしょ?」
「...当たり前でしょう!?あんな美味しそうな謎の料理を目の前で見せつけられて食べるなんて...私には一口もくれなかったし」
...なんだろう、子供が拗ねているみたい。
ちょっと可愛いかも...
「ごめんね?今度作ってあげるから。」
前世だと一人暮らしだったから、つい癖で一人分しか作っていなかった...ごめんよ。
まあ機嫌直しにプリンでも作ってあげようかな。
「じー...」
やっぱりやめようかな。
「その無礼な視線をやめてくれたら貴方に何か作ってあげることもあるのかもしれないけど?」
私がそういうと、我が執事はピシッと、背筋を伸ばしてキラキラした視線を送ってきた。
...調子のいい奴め。
応援ありがとうございます!
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楽しく読ませてもらってます(*'▽'*)
物語の内容が斬新でイィ♪
(*´꒳`*)♡
キャラも好きです♪
応援してます(*´Д`*)
感想ありがとうございます...!
応援めちゃくちゃ嬉しいです!こんな作品ですが、良ければこれからもお付き合い頂ければなと思います!
よろしくお願いします。