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飛び出る野生、肉に齧りつく!
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八百万 八意斗真
みんなはお肉を口いっぱいに食べた事があるだろうか?とろとろのチャーシューやハンバーグなど意外とお肉を口いっぱいリスの様に頬張った記憶はみんなもあるかもしれない。
それ以外にもフライドチキンなども、骨をもって齧りつき、口の中いっぱいに鳥の旨味を存分に感じる事や、ステーキなど一口を大きく切って贅沢に味わう事が幸せだったりする人もいるかもしれない。
じゃあ今度は肉の塊に齧り付いた事のある人はいるかな?こっちは逆に少ないかと思う。
大きいお肉は大抵の人は一口サイズに切って、口に運ぶことだろう。
刺身なんかもそうではないだろうか?大きな柵状の物を一口サイズに切って食べる事が普通で、刺身の塊にそのまま噛みつく事など、動画の出演者か大食いの関係の人だけがよくやる事だと思う。
僕はそれが妙に羨ましく、また美味しそうに見えて、サーモンをお刺身の塊に思い切って、切らずに齧りついた事がある。
一口サイズの刺身でも十分に旨味を感じ美味しいが、固まりに齧りつき咀嚼すると一口サイズよりも多く口に含んでいるから、脂の甘味も魚の風味も大きく齧りついてる分、旨味も多く感じる様な味で、またどこか野性味なども感じつつ、これが意外と悪くない。
気がつけば一人の時のこっそりとした楽しみの一つに、刺身の塊を切らずに齧りつくと言う事が増えた。
これを聞いて、いやぁ~刺身は一口サイズに切ってこそだろ?と思う人もいるかもしれないが、もちろんどちらが優れているかなどではなく、あくまでも個人の好みの違いだと思う。
そんな事を考えながら、今度は肉に思いっきり齧りついて、口の中を肉でリスみたいにパンパンにして味わいたいと思い始めた。
一人の時やちょっとした前の自分なら、他の似たような行為で誤魔化したと思うが、今は材料である肉も豊富にある。
となれば作るしかない!!
異世界でも超超超有名で高級である七色豚、こいつの皮つきのばら肉部分を使う。
角煮のとろとろな肉も美味いし、プルドポークの様なジューシーなのに簡単にほぐれるほろほろ食感の肉もいいと思うのだが、今味わいたいのは皮目がザックザクのパイ生地の様なパリパリ感にもっちりじゅんわり肉肉しい、ぷるもち食感の弾力のある肉、溢れる甘い脂、その肉に豪快に齧りついて、味わいたい。
皮目だけをざっくりと、賽の目上に切って、塩コショウにオリーブオイルを塗り、オーブンで焼く、2時間から3時間じっくり焼く、その後温度は220度に変えパリパリになる様に20分から30分焼く
オーブンを使わなくても、原始的に火の近くでくるくると肉を回しながら焼く方法もある、炭など使えば熱の入り方も違い、そちらの方が美味いかもしれない。
皮目のパリパリ感を味わう為に水飴を全体に塗ってもいいし、甘い味付けでも非常に美味しく醬油との相性もまたいい。
焼きあがった肉の皮目が照り照りで、包丁で軽くたたくとカンとしっかり音がする。
この状態でもいいのだが、皮目を思いっきり爆発させたザックリした方が好みなら、バーナーで炙るか、熱した油を上からかけると、皮が膨らんで白くなりポップコーンの様に爆発した状態になる。
甘しょっぱいタレやネギを一緒に食べても美味いし、チリソースなども悪くない、ベリー系の酸味のあるソースでも美味しいだろう。
うひょひょひょひょ!見た目と香りだけで笑いが止まらなくなる!何という高揚感!何という愉悦!本能がささやくのだ!これを食ったら僕の野生が解放される、斗真ビーストになっちゃう!それとも斗真ビーストモード?まぁどっちでもいい!いっただっきま~す!
と齧りつこうとした瞬間に、僕より先に小さな影が肉に齧りついた。
「ああっ!アリス!お前!作った僕より先に食いつくなんて!なんて事すんだ!」
「きゅきゅ~ん!ぶるふご~!あむあむ!ぶるふご~!」
こいつ、興奮しすぎて鼻息がおかしなことになってるじゃないか。
僕も負け時と齧りつく。
ザクザクザク!ミチミチミチ!モニュモニュモニュ!ごくんっ!・・・・僕は静かに立ち上がりジャンプすると「なんじゃこりゃぁ!」と叫ぶ、某四文字タイトルの漫画のキャラの真似をして驚く、あれ~??あれれ~~おっかしいぞ~?結構前、こっちにきたばっかりの頃にニーアさんやフィガロさん達に出したクリスピーポークよりも格段にうめぇ!しっかりとわかる事がある。
七色豚が高級食材で、その肉自体の旨味を理解した上で、こいつは調理によって素のままの七色豚では出せない、まさに調理によって格段にうまくなっている事に気が付く。
前までなら素材の美味さにカバーされつつも、ちょっとした調理の不出来さなんかも、素材の良さでカバーしてもらているといった感じがあったのだが、今回のこれは素材の美味さを調理によって別次元に引きあげる事にしっかりと成功している!
もう一度齧りつく!ザクザク!モニュモニュ!うごごごご!美味い!美味すぎで咀嚼する顎がおかしくなりそうだ!ザクザクの皮!むちむちの肉!それに豪快に噛みつき、噛みちぎり、口の中いっぱいに溢れる肉汁を飲み込む!確実に今の僕、否俺は野蛮人だ!主食のコメや野菜などの付け合わせも用意する事なく、欲望のまま肉だけを齧りつき、思いっきり引きちぎり、漫画のキャラみたいに肉だけで口いっぱい味わう!そしてその肉がとろけるほどうめぇ!程よい食感を感じつつも柔らかく歯によって断裂されていく肉の繊維、それがまた心地よく、口の中で細かくなり喉奥に消える。
「きゅわわ~ん!ぶるる!ぶるふご~!もにもにもにもに!くわぁぁぁ~!もごごごもごごごおっご!」
アリスも野生に戻ったかの様な勢いで肉に齧りついている、そうだ!俺達の野生は目覚めたのだ!俺の肉だ!俺達の肉なのだ!!!
「おにいちゃ~ん!めちゃめちゃいい匂いがする!絶対なにか食べてるでしょ~?」
「くわぁ~相変わらず美味そうな匂いさせるなぁ~一体何喰ってんだ?」
オゥ!ホリィ!シット!ここに来て敵エネミーだと!?食うのをやめねばいけない!このままだとバレてしまう!でも食うのやめられないんですけどwwwww!草ぁっ!
「あぁああああ!お兄ちゃんとアリスだけでお肉食べてる!!」
「おい!しかも七色豚じゃないか!?ずるいぞ!私達の分はあるんだろうな!?もちろんリリの分もだぞ!」
「もご!もごごごごご!ごごご!ぶるすこふぁー!もぐ!もぐぐ!もごおおおおおお!!」
「お兄ちゃん!まずは食べるのをやめて口の中の物を飲み込んでから喋って!!」
「くぁ~~!!もぐぐ!もぐ!モググルスコ!もぐもぐぐぐ!もぐぐぐぐ!」
「アリスも完全に野生に戻ってやがる。瞳の瞳孔が戦闘時の龍種の目になってるもんよぉ。どんだけ美味いんだよ!!ず~る~い~ぞ~!!」
「あむあむあむうう!むぐう!がつがっつがつがつはふふぁぐもゆもにゅもにゅゆ!」
「お兄ちゃん!まずは食べるのやめて!叩くよ!」
叩くよと同時に何かをフルスイングされて、ようやく正気にもどる。
「はっ!俺は何を!?」
「お兄ちゃん、アリスとお肉に齧りついて全然反応してくれないんだもの」
「美味すぎて、夢中になってた・・・・・・恐ろしい程美味かった・・・・・・」
「きゅきゅん!げふぅ~~ぼぼぼぉ~~」
「それで?二人とも私達の分は?」
「そうだよ!なんでこんな美味いも食うのに呼んでくれないだよ!しかも二人が正気を失う程だなんて!絶対超美味いもんに決まってるじゃん!!」
俺とアリスは空の皿を眺める、アリスと目が合うとアリスは吾知らぬ顔で明後日の方を見る。
「あっは、美味すぎて全部たべちゃったみたい?な?」
俺は笑顔のねねに静かに、立たせられ、片足を掴まれ、ドラゴンスクリューを食らう、ナイス!スクリュー!ってかどこでこんな技覚えた!そのままニーアとねねに4の字固めとうでひしぎ十字固めを食らい、内緒で食べた罰を受け、もう一度クリスピーポークを作らされるのであった。
みんなはお肉を口いっぱいに食べた事があるだろうか?とろとろのチャーシューやハンバーグなど意外とお肉を口いっぱいリスの様に頬張った記憶はみんなもあるかもしれない。
それ以外にもフライドチキンなども、骨をもって齧りつき、口の中いっぱいに鳥の旨味を存分に感じる事や、ステーキなど一口を大きく切って贅沢に味わう事が幸せだったりする人もいるかもしれない。
じゃあ今度は肉の塊に齧り付いた事のある人はいるかな?こっちは逆に少ないかと思う。
大きいお肉は大抵の人は一口サイズに切って、口に運ぶことだろう。
刺身なんかもそうではないだろうか?大きな柵状の物を一口サイズに切って食べる事が普通で、刺身の塊にそのまま噛みつく事など、動画の出演者か大食いの関係の人だけがよくやる事だと思う。
僕はそれが妙に羨ましく、また美味しそうに見えて、サーモンをお刺身の塊に思い切って、切らずに齧りついた事がある。
一口サイズの刺身でも十分に旨味を感じ美味しいが、固まりに齧りつき咀嚼すると一口サイズよりも多く口に含んでいるから、脂の甘味も魚の風味も大きく齧りついてる分、旨味も多く感じる様な味で、またどこか野性味なども感じつつ、これが意外と悪くない。
気がつけば一人の時のこっそりとした楽しみの一つに、刺身の塊を切らずに齧りつくと言う事が増えた。
これを聞いて、いやぁ~刺身は一口サイズに切ってこそだろ?と思う人もいるかもしれないが、もちろんどちらが優れているかなどではなく、あくまでも個人の好みの違いだと思う。
そんな事を考えながら、今度は肉に思いっきり齧りついて、口の中を肉でリスみたいにパンパンにして味わいたいと思い始めた。
一人の時やちょっとした前の自分なら、他の似たような行為で誤魔化したと思うが、今は材料である肉も豊富にある。
となれば作るしかない!!
異世界でも超超超有名で高級である七色豚、こいつの皮つきのばら肉部分を使う。
角煮のとろとろな肉も美味いし、プルドポークの様なジューシーなのに簡単にほぐれるほろほろ食感の肉もいいと思うのだが、今味わいたいのは皮目がザックザクのパイ生地の様なパリパリ感にもっちりじゅんわり肉肉しい、ぷるもち食感の弾力のある肉、溢れる甘い脂、その肉に豪快に齧りついて、味わいたい。
皮目だけをざっくりと、賽の目上に切って、塩コショウにオリーブオイルを塗り、オーブンで焼く、2時間から3時間じっくり焼く、その後温度は220度に変えパリパリになる様に20分から30分焼く
オーブンを使わなくても、原始的に火の近くでくるくると肉を回しながら焼く方法もある、炭など使えば熱の入り方も違い、そちらの方が美味いかもしれない。
皮目のパリパリ感を味わう為に水飴を全体に塗ってもいいし、甘い味付けでも非常に美味しく醬油との相性もまたいい。
焼きあがった肉の皮目が照り照りで、包丁で軽くたたくとカンとしっかり音がする。
この状態でもいいのだが、皮目を思いっきり爆発させたザックリした方が好みなら、バーナーで炙るか、熱した油を上からかけると、皮が膨らんで白くなりポップコーンの様に爆発した状態になる。
甘しょっぱいタレやネギを一緒に食べても美味いし、チリソースなども悪くない、ベリー系の酸味のあるソースでも美味しいだろう。
うひょひょひょひょ!見た目と香りだけで笑いが止まらなくなる!何という高揚感!何という愉悦!本能がささやくのだ!これを食ったら僕の野生が解放される、斗真ビーストになっちゃう!それとも斗真ビーストモード?まぁどっちでもいい!いっただっきま~す!
と齧りつこうとした瞬間に、僕より先に小さな影が肉に齧りついた。
「ああっ!アリス!お前!作った僕より先に食いつくなんて!なんて事すんだ!」
「きゅきゅ~ん!ぶるふご~!あむあむ!ぶるふご~!」
こいつ、興奮しすぎて鼻息がおかしなことになってるじゃないか。
僕も負け時と齧りつく。
ザクザクザク!ミチミチミチ!モニュモニュモニュ!ごくんっ!・・・・僕は静かに立ち上がりジャンプすると「なんじゃこりゃぁ!」と叫ぶ、某四文字タイトルの漫画のキャラの真似をして驚く、あれ~??あれれ~~おっかしいぞ~?結構前、こっちにきたばっかりの頃にニーアさんやフィガロさん達に出したクリスピーポークよりも格段にうめぇ!しっかりとわかる事がある。
七色豚が高級食材で、その肉自体の旨味を理解した上で、こいつは調理によって素のままの七色豚では出せない、まさに調理によって格段にうまくなっている事に気が付く。
前までなら素材の美味さにカバーされつつも、ちょっとした調理の不出来さなんかも、素材の良さでカバーしてもらているといった感じがあったのだが、今回のこれは素材の美味さを調理によって別次元に引きあげる事にしっかりと成功している!
もう一度齧りつく!ザクザク!モニュモニュ!うごごごご!美味い!美味すぎで咀嚼する顎がおかしくなりそうだ!ザクザクの皮!むちむちの肉!それに豪快に噛みつき、噛みちぎり、口の中いっぱいに溢れる肉汁を飲み込む!確実に今の僕、否俺は野蛮人だ!主食のコメや野菜などの付け合わせも用意する事なく、欲望のまま肉だけを齧りつき、思いっきり引きちぎり、漫画のキャラみたいに肉だけで口いっぱい味わう!そしてその肉がとろけるほどうめぇ!程よい食感を感じつつも柔らかく歯によって断裂されていく肉の繊維、それがまた心地よく、口の中で細かくなり喉奥に消える。
「きゅわわ~ん!ぶるる!ぶるふご~!もにもにもにもに!くわぁぁぁ~!もごごごもごごごおっご!」
アリスも野生に戻ったかの様な勢いで肉に齧りついている、そうだ!俺達の野生は目覚めたのだ!俺の肉だ!俺達の肉なのだ!!!
「おにいちゃ~ん!めちゃめちゃいい匂いがする!絶対なにか食べてるでしょ~?」
「くわぁ~相変わらず美味そうな匂いさせるなぁ~一体何喰ってんだ?」
オゥ!ホリィ!シット!ここに来て敵エネミーだと!?食うのをやめねばいけない!このままだとバレてしまう!でも食うのやめられないんですけどwwwww!草ぁっ!
「あぁああああ!お兄ちゃんとアリスだけでお肉食べてる!!」
「おい!しかも七色豚じゃないか!?ずるいぞ!私達の分はあるんだろうな!?もちろんリリの分もだぞ!」
「もご!もごごごごご!ごごご!ぶるすこふぁー!もぐ!もぐぐ!もごおおおおおお!!」
「お兄ちゃん!まずは食べるのをやめて口の中の物を飲み込んでから喋って!!」
「くぁ~~!!もぐぐ!もぐ!モググルスコ!もぐもぐぐぐ!もぐぐぐぐ!」
「アリスも完全に野生に戻ってやがる。瞳の瞳孔が戦闘時の龍種の目になってるもんよぉ。どんだけ美味いんだよ!!ず~る~い~ぞ~!!」
「あむあむあむうう!むぐう!がつがっつがつがつはふふぁぐもゆもにゅもにゅゆ!」
「お兄ちゃん!まずは食べるのやめて!叩くよ!」
叩くよと同時に何かをフルスイングされて、ようやく正気にもどる。
「はっ!俺は何を!?」
「お兄ちゃん、アリスとお肉に齧りついて全然反応してくれないんだもの」
「美味すぎて、夢中になってた・・・・・・恐ろしい程美味かった・・・・・・」
「きゅきゅん!げふぅ~~ぼぼぼぉ~~」
「それで?二人とも私達の分は?」
「そうだよ!なんでこんな美味いも食うのに呼んでくれないだよ!しかも二人が正気を失う程だなんて!絶対超美味いもんに決まってるじゃん!!」
俺とアリスは空の皿を眺める、アリスと目が合うとアリスは吾知らぬ顔で明後日の方を見る。
「あっは、美味すぎて全部たべちゃったみたい?な?」
俺は笑顔のねねに静かに、立たせられ、片足を掴まれ、ドラゴンスクリューを食らう、ナイス!スクリュー!ってかどこでこんな技覚えた!そのままニーアとねねに4の字固めとうでひしぎ十字固めを食らい、内緒で食べた罰を受け、もう一度クリスピーポークを作らされるのであった。
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