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海と船旅
第138話 遊んだら腹が減る
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遊び終わった俺たちは、スイカ割りやビーチボールで荒れた砂浜を魔法やバレッタ達の力で出来るだけ元の状態に戻した後、子供たちの元へと戻った。幸いインフィレーネで隔離していたおかげで全員ともスヤスヤと寝息を立てている。
―キュルルゥ
「あっ」
可愛らしい音が聞こえたなと思い、音のした方を振り向くと、リンネが恥ずかしそうにお腹を押さえて顔を反らした。
確かに体を動かして腹が減ったな。
「昼ご飯にするか」
「そ、そうね。体を動かしたからお腹が空いたわ」
リンネの腹の虫には触れずに告げると、リンネもこれ幸いとばかりに話に乗った。
「それじゃあ俺の国で海に来たら食べる物の有名どころを出すか」
「へぇ~、どんな料理があるのかしら。じゅるり」
リンネは興味津々でよだれを垂らし始める。
まだ造りもしてないのに早すぎないか?
しっかし、海に来たらやっぱりあれだよな!!
「おお!!私も気になるぞ!!」
カエデも新しい料理に思いを馳せる。
俺の仲間は皆食いしん坊だな。
俺が人数に合わせた鉄板とバーベキューセットやテーブルと椅子、そして食材を倉庫から取り出すと、バレッタ達が待ってましたと言わんばかりに手伝い始めた。
手際よく組み立て、火をつける。あっという間に調理準備完了だ。
流石パーフェクトメイドたち、仕事が速いな。
「バレッタはこれとこれとこれ。アンリはあれとあれとあれ、テスタロッサはそれとそれとそれを頼んだ」
「承知しました」
「分かりました」
「任せとけ!!」
俺がメイド組に指示を出すと、各々返事をしてすぐに料理に取り掛かる。
一見料理が出来なさそうなテスタロッサも料理は出来るのだという。
男っぽいタイプは出来なさそうなのに出来るとか、ギャップ萌狙いか?
思考が脱線してしまったが、俺はメインの料理を作る。
まず鉄板に油を敷き、その上に薄切りにした肉を載せて焼いた。その後、野菜を加えてサッと下味をつけ、いくつかの麺を投入し、ソースを投入する。
―ジューッ
心地のいい焼き焼き音とソースが焦げる香ばしい香りが辺りに広がっていく。
そう海と言えば焼きそば。
メインはこれに限るよな!!
「くわぁ、たまんねぇな」
漂うに匂いに、口の中で唾液が量産される。
「はぁ~、良い匂いね!!ジュルッ」
「これは物凄く食欲のそそる臭いだ。今すぐに食べられないとは……これも訓練か!?ジュルッ」
「にゃおーん(まだかなー?)」
リンネとカエデもその匂いを嗅いで恍惚の表情を晒していた。
「ん……んん……」
「ふわぁ」
「なんかいい匂い」
「食べ物!!」
インフィレーネも解除して、獣人の子供たちの所へも音と匂いが届いたせいか、子供たちがもぞもぞと動き出し、そして目を覚ます。さらに起きるや否や匂いの元を発見すると急速に目を覚まし、俺達の元へと駆け寄ってきた。
元気だなぁ。
「ウマおじ、何をつくってるの?」
何回かすでにバレッタの料理を食べている子供たちだが、焼きそばはまだ食べたことがなくて、気になったのかリリが俺に尋ねた。
「焼きそばっていう料理だ。海に来たらみんなが食べる料理だ。美味いぞぉ」
俺は手を止めずにソースが前代になじむまで軽く炒めて完成だ。
ゴクリと子供たちの喉が鳴った。
ふふふ、良い反応してくれるな!!
「それじゃあ皿もってきてくれ」
『はーい』
バレッタから皿を受け取った子供たちが俺に皿を差し出し、俺が盛り付けて、最後に青のりと鰹節を振り、横に紅ショウガを置いていく。子供たちは料理が盛られた皿を各席に並べて席に付いた。
バレッタ達に作ってもらっていた料理も出来上がり、大皿に乗せ、飲み物と共にテーブルの上に並べれば準備完了である。
もちろん子供はノンアル、大人はビールだ。
それではさっそくいだだきましょう!!
「いただきます!!」
『いただきます!!』
皆が食べたくてうずうずしているので、すぐに席に付き、挨拶をして一斉に食べ始めた。
『うまぁああああああああああああああああい!!』
ガツガツと口の中に放り込み、モグモグと咀嚼して、飲み物で流し込んだ後、全員で叫んだ。
はぁ~、幸せだ!!
俺たちはしばし焼きそばやイカ焼き、フランクフルト、とうもろこし等の料理に舌鼓を打ったのであった。
―キュルルゥ
「あっ」
可愛らしい音が聞こえたなと思い、音のした方を振り向くと、リンネが恥ずかしそうにお腹を押さえて顔を反らした。
確かに体を動かして腹が減ったな。
「昼ご飯にするか」
「そ、そうね。体を動かしたからお腹が空いたわ」
リンネの腹の虫には触れずに告げると、リンネもこれ幸いとばかりに話に乗った。
「それじゃあ俺の国で海に来たら食べる物の有名どころを出すか」
「へぇ~、どんな料理があるのかしら。じゅるり」
リンネは興味津々でよだれを垂らし始める。
まだ造りもしてないのに早すぎないか?
しっかし、海に来たらやっぱりあれだよな!!
「おお!!私も気になるぞ!!」
カエデも新しい料理に思いを馳せる。
俺の仲間は皆食いしん坊だな。
俺が人数に合わせた鉄板とバーベキューセットやテーブルと椅子、そして食材を倉庫から取り出すと、バレッタ達が待ってましたと言わんばかりに手伝い始めた。
手際よく組み立て、火をつける。あっという間に調理準備完了だ。
流石パーフェクトメイドたち、仕事が速いな。
「バレッタはこれとこれとこれ。アンリはあれとあれとあれ、テスタロッサはそれとそれとそれを頼んだ」
「承知しました」
「分かりました」
「任せとけ!!」
俺がメイド組に指示を出すと、各々返事をしてすぐに料理に取り掛かる。
一見料理が出来なさそうなテスタロッサも料理は出来るのだという。
男っぽいタイプは出来なさそうなのに出来るとか、ギャップ萌狙いか?
思考が脱線してしまったが、俺はメインの料理を作る。
まず鉄板に油を敷き、その上に薄切りにした肉を載せて焼いた。その後、野菜を加えてサッと下味をつけ、いくつかの麺を投入し、ソースを投入する。
―ジューッ
心地のいい焼き焼き音とソースが焦げる香ばしい香りが辺りに広がっていく。
そう海と言えば焼きそば。
メインはこれに限るよな!!
「くわぁ、たまんねぇな」
漂うに匂いに、口の中で唾液が量産される。
「はぁ~、良い匂いね!!ジュルッ」
「これは物凄く食欲のそそる臭いだ。今すぐに食べられないとは……これも訓練か!?ジュルッ」
「にゃおーん(まだかなー?)」
リンネとカエデもその匂いを嗅いで恍惚の表情を晒していた。
「ん……んん……」
「ふわぁ」
「なんかいい匂い」
「食べ物!!」
インフィレーネも解除して、獣人の子供たちの所へも音と匂いが届いたせいか、子供たちがもぞもぞと動き出し、そして目を覚ます。さらに起きるや否や匂いの元を発見すると急速に目を覚まし、俺達の元へと駆け寄ってきた。
元気だなぁ。
「ウマおじ、何をつくってるの?」
何回かすでにバレッタの料理を食べている子供たちだが、焼きそばはまだ食べたことがなくて、気になったのかリリが俺に尋ねた。
「焼きそばっていう料理だ。海に来たらみんなが食べる料理だ。美味いぞぉ」
俺は手を止めずにソースが前代になじむまで軽く炒めて完成だ。
ゴクリと子供たちの喉が鳴った。
ふふふ、良い反応してくれるな!!
「それじゃあ皿もってきてくれ」
『はーい』
バレッタから皿を受け取った子供たちが俺に皿を差し出し、俺が盛り付けて、最後に青のりと鰹節を振り、横に紅ショウガを置いていく。子供たちは料理が盛られた皿を各席に並べて席に付いた。
バレッタ達に作ってもらっていた料理も出来上がり、大皿に乗せ、飲み物と共にテーブルの上に並べれば準備完了である。
もちろん子供はノンアル、大人はビールだ。
それではさっそくいだだきましょう!!
「いただきます!!」
『いただきます!!』
皆が食べたくてうずうずしているので、すぐに席に付き、挨拶をして一斉に食べ始めた。
『うまぁああああああああああああああああい!!』
ガツガツと口の中に放り込み、モグモグと咀嚼して、飲み物で流し込んだ後、全員で叫んだ。
はぁ~、幸せだ!!
俺たちはしばし焼きそばやイカ焼き、フランクフルト、とうもろこし等の料理に舌鼓を打ったのであった。
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