悪魔と契約した僕は伝説の『ブルオーガ』を右手に宿し、やがて世界最強。

葉月

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第10話 魅惑のハーレムプレイ♡

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 日が昇るまで僕たちの激しい、それはそれはとても激しいバトルは続いた。

 ベッドという名の戦場で果てたリリスはスヤスヤと寝息を立てている。
 満足気な寝顔を見せるリリスのマシュマロおっぱいを枕代わりにうつ伏せ状態の僕は、昨夜のハーレムプレイを思い出していた。



 ◆



 まるで発情したオークのように、僕をベッドへ引きずり込んだリリスたちは、ゆでた卵のカラを剥がすみたく衣服を剥ぎ取っていく。

 ツルンツルンの僕をベッドに押し倒すと、リリスが蛇使いとなり3人のお姉さんに指導を始める。

 リリスの指示でを受け、僕が抵抗できないようにオルマが両手を羽交い絞めにすると、リリスは勝ち誇った顔で微笑み講義を開始した。

「まずは、このパウダーを少量ふりかけ、馴染ませるように揉み込んでいくんじゃ。ほれ、こんな風に」
「んっ……!?」
「「「おおおおおっ!!」」」

 たまらず吐息が漏れると、感動した3人が食い入るように起き上がった僕をガン見している。

 見られている……それだけで僕は状態魔法〝石化〟をかけられたように硬く、硬く固まってしまう。

 さらに僕の腕を掴んでいたオルマがグググッと前方に移動して、間近で石化現象を観察しようとしたため、オルマのビキニアーマーが……お尻が僕の顔面スレスレの位置までやって来たんだ。

 普段、こんなに近くでビキニアーマーが食い込んだお尻を見ることなんてない僕は、つい鼻息が荒くなってそこに吹きかけてしまった。

「あっあぁぁっん!?」
「まぁ、なんとハレンチな声なのでしょう」
「ちょッ、ちょっとオルマさん! 一人だけズルいですわ! わたくしもッ」

 オルマのイヤらしい声に触発され、恥じらうシスターアイリスとは違い、令嬢クラリスがスカートを捲り上げながらおトイレをするように、僕の顔の前でパンティを脱ぎ出した。

 僕は目が合うと危険だと言い伝えられている魔物メデューサと……バッチリ目が合ってしまう。
 生前は令嬢としておしとやかに育てられたはずのクラリスは、とんでもないくらい大胆な痴女だった。

 思わず赭面してしまった僕の顔を確認するクラリスは……このとき確かにイヤらしく微笑んでいた。
 クラリスはSへと目覚めてしまったのかもしれない。

「ハッ、ハレンチですよ! Ms.クラリス!」
「ああ~ズルいよクラリス! せっかく僕がお尻で楽しんでいたのにッ!」
「焦ることはない……外はまだ陽も落ちておらん。これからたっぷりと時間をかけて快楽へといざなってやれば良い」

 僕は13時間……リリスたち4人と激しい戦闘を繰り広げた。
 最初は防戦一方の僕だったけど、いつまでもやられっぱなしの僕ではない。

 攻守交代というように僕が攻撃に転じると、リリスたちはシーツを掴みながら悶え始める。

「どうしたんですかリリス。この程度で僕を快楽死へと追いやれるとでも思っていたのですか? 甘いですねッ」
「つ、つおい! さすがはお前さまじゃ」
「ああ~神に仕える身でありながら……私はなんとイヤらしい女なのでしょう。3回も……」
「そ、そんなこと言ったら……ぼくもだよ……。最強を志した女戦士なのに……こんなに簡単に……もう立つことさえできないよ」
「わたくしも……貴族の娘でありながら……」

 他愛もない。
 ハーレムプレイでもこの程度か?
 ふんッ! 僕は止まらないよ。

 僕は一切容赦することなく4人に攻撃を仕掛けた。
 もうダメ……やめてぇぇええ――そんな弱気な声が金貨2枚のスウィートルームに木霊するが、この部屋を借りるためにかかった費用分は楽しませてもらうつもりだ。

 一人また一人と失神していき……残った強敵リリスが絶叫とともにベッドに沈むと、3人の姿が消えてしまった。

「どうやら……気を失ってしてしまったみたいですね」

 リリスが失神するとマナの供給が途絶えてしまい、3人の姿を維持することは困難なようだ。

「やっぱり……ハーレム仲間が必要ですね。ん……?」

 リリスが気を失っても消えないハーレムの大切さを改めて痛感していると、シーツから湯気が立ち上り大きな地図が出来上がっていく。

「お漏らしですか? お漏らしする悪い子は……これからおトイレはコップにでもさせますか……!? クスクス。我れながら名案ですね。そうさせましょう。いえ、リリスだけではなく、僕が築くハーレムの女の子にはマイおしっこコップを与えてあげますよ」

 こうして僕はリリスのふわふわおっぱいを枕代わりに眠りについた。


 時刻はもうお昼だというのに、リリスは一体いつまで寝ているんだ。
 チェックアウトの時間も刻一刻と迫っている。

「無理やり起こすのは少しかわいそうですが……仕方ないですね」

 僕は眠るリリスを優しく起こしてあげるため、マショマロ山の頂上を吸い上げた。

「あっぁああっん! ダメぇ……じゃ」
「起きたようですね。おはようございます、リリス」
「お前さま……チュッ♡」

 色声とともに目を覚ましたリリスが上に乗る僕を見るなり、上体を起こして頬に軽く唇を重ねてきた。
 この一ヶ月でなんとなくだけど僕にはわかっていた。

 リリスは満足感を得る度にどんどん僕に惹かれている。
 今も自ら僕のほっぺたにチュッてして、とても幸せそうだ。

「リリス、朝の素敵な時間に浸っていたい気持ちもわかりますが、お金を稼ぐためにすぐにギルドへ向かいましょう」
「……まぁ、そうじゃな。では、おトイレを済ませてすぐに向かうとするかの」

 リリスは昨夜あんなにおしっこしたのに……まだするんですか?
 ベッドから抜け出しておトイレに向かおうとするリリスを呼び止めた。

「待って下さいリリス」
「ん? どうしたのじゃお前さま。……コップ? 喉でも乾いたのか?」
「いいえ、これからリリスのおトイレはこの透明なコップですよ。ここにして下さい」
「なっ、なんでじゃ!?」
「見たいからです」
「…………変態を超越しておるな。お前さまはどんどん変な性癖が目覚めておらんか? 妾は心配じゃ」
「ご心配はお掛け致しません。リリスがこのコップにおトイレすれば、問題はすべて解決するんです」
「そう…………じゃな」

 リリスは引きつった顔で恐る恐るコップを受け取った。
 コップをじっと見つめるリリスは僕のわくわくした表情を見て、少しだけ困ったように微笑むと、諦めたようにテーブルの上にコップを置き……スッキリした様子だった。

 そのコップに溜まった聖水ならぬ邪水を眺めて、感慨深いなと僕は満足気に頷いた。


 それから僕たちはギルドへ向かうために、高級宿を後にした。
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