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第三章 辺境編
コカトリス対策案(結構グロい)
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さてさて、戻って来ましたよ。アーサーの邸に。
早速クラビスがタブレットでギルドに連絡を入れる。
その間、俺はコカトリスの詳しい情報をウィステリア達に教えて貰う。ゲームや小説で名前くらいしか知らないし、俺の知ってるのとはちがうかもだし。
見た目はゲームみたいに雄鶏の頭と足を持ってて胴体と翼はドラゴン、尻尾が蛇っぽかった。
「そうだな。コカトリスはさっき見たから分かるかもだが、猛毒のガスを撒き散らすんだ」
「範囲が広くてな、ここなら安全だろうと思ったところにも届いちまう。その名の通り猛毒だから、ほんの少し吸っても、体に触れても吸収しちまうんだ。で、一瞬でコロリ」
「コロリ」
うわあ、こわっ!!
それじゃ解毒も間に合わない。
俺みたいに状態異常無効化とか毒無効とかのスキルが無いと無理とのこと。
「そんな猛毒でも自分は死なないんだ? 自分本体は毒無効持ってるのかな? なんかズルい!」
「・・・アルカスらしいな。今の所、コカトリスの猛毒を中和する薬もないから決死の覚悟で挑むか遠距離からの魔法くらいだな」
クラビスが連絡を終えたのか、話に加わった。
「うーん、じゃあさ、今、結界で囲ってるじゃない? あの中に魔法をブチ込めばいけるんじゃないかな。遠距離だから毒の心配もないし。そもそも結界から毒は漏れないけど」
この間、言ったじゃん。自重しないよって。
結界張った中で殲滅級の魔法を放つよって。
「今回は森だから、凍らせちゃおうか。ドラゴンの体って爬虫類ぽいから寒いの苦手そう。蛇も変温動物だから寒いと動きが鈍くなると思うよ?」
というわけで、アブソリュートゼロで決まりっと!
一人でうんうん納得していると、周りの皆が呆れたような目で見つめてきた。
何か?
俺がカクンと首を傾げると、皆が大袈裟に溜息を吐いた。
「・・・さすがはアルカスだな」
アーサーが片手で顔を覆って言う。
「うんうん、アルカスらしいね」
クラビスが和やかに頷く。
「おぬししか思いつかんの」
ウィステリアは誉めてる、のかな?
「アルカスしか出来ないって!」
リリーは自信満々だな。
「非常識が役に立ったな!」
フェイ、断言するな!
ちょっと、ソレって貶してるよね?
最後のソレ、絶対誉めてないよね?!
ジト目で皆を見回したのは仕方が無いと思うんだ。
そんな訳でちゃっちゃとやっつけちゃおうということになり、再びの果ての森!
探索で例の場所をチェックすると、結界の中にキチンと収まって暴れているみたい。
・・・・・・うん、猛毒の霧?靄?の毒々しい紫色でピラミッド型の結界の中は全く見えなかったけど、居るのは分かった。
その様子をさっきのように映像化して見せると、さすがに皆、ゲンナリとした。
騎士団の人達も顔色が悪い。
だよね。見ただけで死にそうだもんね。
「本当に、これで自分は平気とか訳分からん」
「やっつけた後、浄化して綺麗にしとこう!」
「賛成!」
さてさて、近くに行かなくても遠隔操作で魔法をぶち込めるので、いきますよ!
「じゃあね、いくよ!」
『アブソリュートゼロ!!』
映像はリアルタイムで流れてるから、魔法が放たれたのも見えてる。
ギョエエッ---!!
凄い断末魔が響いてビクッとした。
「アルカス、大丈夫」
「っうん」
直後、静寂が辺りを包み、映像の中のコカトリスが凍り付いて絶命しているのが分かった。
結界の中と周辺半径1キロを浄化するイメージで魔法を発動する。
上手くいったみたいで、毒は消えて清浄な空気になったようだ。
騎士団と共に慎重に目的地まで進み、結界の魔石を回収してからコカトリスを見た。
グリフォンも結界内だったから、同じようにコチコチに凍っていた。
ソレをクラビスが異空間収納バッグにしまっている間に、周辺の森の様子を確認する。
「この辺りに今は危険な魔物はいない。コカトリスがはばをきかせていたから当分心配はないだろうが、徐々に元の生態系に戻るはずだ」
「アルカスが広範囲の浄化をしたから猛毒は心配ないだろう。とにかく、今回はこれで終わりだな」
「はあー、はやく帰って休みた・・・・・・いっ・・・た!!」
「! アルカス!!」
「あああ!! 忘れてた! レベルアップの弊害!」
クラビスとフェイが焦って来たけど、それどころじゃない。
俺もすっかり忘れてた。
レベルアップ時の激痛、当分続くって。
今回はコカトリスなんて大物だもん、急激なレベルアップだろう。
何で忘れてたかな、俺!
ヤバいじゃん!
これ、ぜってー気絶コース・・・・・・。
ごめーん、クラビス・・・。
声にならない声で聞こえないだろうクラビスに謝った所で俺の意識はブラックアウトした。
早速クラビスがタブレットでギルドに連絡を入れる。
その間、俺はコカトリスの詳しい情報をウィステリア達に教えて貰う。ゲームや小説で名前くらいしか知らないし、俺の知ってるのとはちがうかもだし。
見た目はゲームみたいに雄鶏の頭と足を持ってて胴体と翼はドラゴン、尻尾が蛇っぽかった。
「そうだな。コカトリスはさっき見たから分かるかもだが、猛毒のガスを撒き散らすんだ」
「範囲が広くてな、ここなら安全だろうと思ったところにも届いちまう。その名の通り猛毒だから、ほんの少し吸っても、体に触れても吸収しちまうんだ。で、一瞬でコロリ」
「コロリ」
うわあ、こわっ!!
それじゃ解毒も間に合わない。
俺みたいに状態異常無効化とか毒無効とかのスキルが無いと無理とのこと。
「そんな猛毒でも自分は死なないんだ? 自分本体は毒無効持ってるのかな? なんかズルい!」
「・・・アルカスらしいな。今の所、コカトリスの猛毒を中和する薬もないから決死の覚悟で挑むか遠距離からの魔法くらいだな」
クラビスが連絡を終えたのか、話に加わった。
「うーん、じゃあさ、今、結界で囲ってるじゃない? あの中に魔法をブチ込めばいけるんじゃないかな。遠距離だから毒の心配もないし。そもそも結界から毒は漏れないけど」
この間、言ったじゃん。自重しないよって。
結界張った中で殲滅級の魔法を放つよって。
「今回は森だから、凍らせちゃおうか。ドラゴンの体って爬虫類ぽいから寒いの苦手そう。蛇も変温動物だから寒いと動きが鈍くなると思うよ?」
というわけで、アブソリュートゼロで決まりっと!
一人でうんうん納得していると、周りの皆が呆れたような目で見つめてきた。
何か?
俺がカクンと首を傾げると、皆が大袈裟に溜息を吐いた。
「・・・さすがはアルカスだな」
アーサーが片手で顔を覆って言う。
「うんうん、アルカスらしいね」
クラビスが和やかに頷く。
「おぬししか思いつかんの」
ウィステリアは誉めてる、のかな?
「アルカスしか出来ないって!」
リリーは自信満々だな。
「非常識が役に立ったな!」
フェイ、断言するな!
ちょっと、ソレって貶してるよね?
最後のソレ、絶対誉めてないよね?!
ジト目で皆を見回したのは仕方が無いと思うんだ。
そんな訳でちゃっちゃとやっつけちゃおうということになり、再びの果ての森!
探索で例の場所をチェックすると、結界の中にキチンと収まって暴れているみたい。
・・・・・・うん、猛毒の霧?靄?の毒々しい紫色でピラミッド型の結界の中は全く見えなかったけど、居るのは分かった。
その様子をさっきのように映像化して見せると、さすがに皆、ゲンナリとした。
騎士団の人達も顔色が悪い。
だよね。見ただけで死にそうだもんね。
「本当に、これで自分は平気とか訳分からん」
「やっつけた後、浄化して綺麗にしとこう!」
「賛成!」
さてさて、近くに行かなくても遠隔操作で魔法をぶち込めるので、いきますよ!
「じゃあね、いくよ!」
『アブソリュートゼロ!!』
映像はリアルタイムで流れてるから、魔法が放たれたのも見えてる。
ギョエエッ---!!
凄い断末魔が響いてビクッとした。
「アルカス、大丈夫」
「っうん」
直後、静寂が辺りを包み、映像の中のコカトリスが凍り付いて絶命しているのが分かった。
結界の中と周辺半径1キロを浄化するイメージで魔法を発動する。
上手くいったみたいで、毒は消えて清浄な空気になったようだ。
騎士団と共に慎重に目的地まで進み、結界の魔石を回収してからコカトリスを見た。
グリフォンも結界内だったから、同じようにコチコチに凍っていた。
ソレをクラビスが異空間収納バッグにしまっている間に、周辺の森の様子を確認する。
「この辺りに今は危険な魔物はいない。コカトリスがはばをきかせていたから当分心配はないだろうが、徐々に元の生態系に戻るはずだ」
「アルカスが広範囲の浄化をしたから猛毒は心配ないだろう。とにかく、今回はこれで終わりだな」
「はあー、はやく帰って休みた・・・・・・いっ・・・た!!」
「! アルカス!!」
「あああ!! 忘れてた! レベルアップの弊害!」
クラビスとフェイが焦って来たけど、それどころじゃない。
俺もすっかり忘れてた。
レベルアップ時の激痛、当分続くって。
今回はコカトリスなんて大物だもん、急激なレベルアップだろう。
何で忘れてたかな、俺!
ヤバいじゃん!
これ、ぜってー気絶コース・・・・・・。
ごめーん、クラビス・・・。
声にならない声で聞こえないだろうクラビスに謝った所で俺の意識はブラックアウトした。
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