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一つ目の代価
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ゼブラも一緒に薫を迎えに行こうと家を出た。
愁と並んで歩くの久しぶりだなぁ。
「愁兄、また背が伸びた?」
首が痛くなるぐらい見上げないといけない。
「そんなには変わらないよ、5センチぐらいかな。友紀も少し伸びたんじゃないか?」
「僕はやっと165だよ。愁兄は何センチになったの?」
「187だったかな、薫も同じぐらいだな。」
なんだか不満。どんどん大人になってカッコよくなってる愁。バイトで薫と一緒にモデルもやっている。なんか不公平だよ。
「友紀、何むくれてんだ?」
「だって、どんどんカッコよくなってるんだもん。」
「友紀は可愛いを卒業して、美人になったな。」
「美人って褒め言葉じゃないよ。」
「そうか?友紀は素敵だよ。」
顔を覗き込み囁くように言う声に、友紀は体の奥が熱くなる。
最近、愁の事を考えると体が熱くなる。抱き締められたいと思ってしまう。こんな気持ち愁には知られて嫌われたくない、避けられたくない。
「愁兄ったらすぐ揶揄うんだから。」
拗ねたフリをしてゼブラに引っ張られるように小走りになる。
薫は14階建ての綺麗なマンションの10階角部屋だった。
入り口で部屋番号をプッシュすると薫の声が聞こえてきた。
「俺だ、開けろ。」
自動ドアが開いた。友紀はマンションが初めてで目を丸くしていた。
エレベーターが少し苦手で愁の腕にしがみついてしまい、笑われてしまったけど離せなかった。
エレベーターが開くとその前に薫が待っていた。
「友紀、久しぶりだな。やっぱり可愛いな。」
友紀を腕の中に抱え込もうと薫が腕を伸ばすが、愁の腕が友紀を抱きしめるのが早かった。
「友紀を抱いていいのは俺だけなんだよ。おらおら、触るな。」
「なんだよ、ヤキモチか。独占欲丸出しだな、そんなんじゃ嫌われるぞ。」
「煩い、お前は広海を抱いてろ。」
薫はニヤリと笑い、
「もちろん広海も抱くけど、友紀ともハグしたいじゃん。」
駄目だと反論しながら玄関の扉を開け部屋の廊下を愁に肩を抱かれながらリビングに入ると、
「友紀、遅い。待ちくたびれたよ。」
広海が先に飛び込んで行ったゼブラと戯れ合いながら友紀を待っていた。
「何で広海がここにいるんだ?」
「引越荷物の片付けに決まってるじゃん。」
えぇぇ、……えぇぇ、驚き過ぎて声にならない。
「な、な、なんで………。」
「立ったままで話してないで座れ。広海、珈琲入れるの手伝え。」
は~いと間延びした返事を返し、足に纏わりつくゼブラを友紀に渡し、キッチンに。
友紀は早く話しが聞きたくて膝にゼブラを乗せ、カウンターに腰掛け急かす。
「どういうこと?広海何にも言ってなかったじゃん。僕に内緒にするなんて酷いよ。」
友紀がグスグスと涙を零す真似をすると、
「ごめん、ごめん泣かないでくれ。」
「友紀を泣かすな。」
「友紀、俺が悪い。広海は悪くないんだ。」
三人の声が被さった。
なんだか三人の慌てる様子がおかしく、悪戯したくなった。
「薫兄は僕より広海を真っ先に庇うんだ。なるほど……。」
うんうんと頷き、ニヤリと薫と広海に視線を向ける。
薫はエッ!と言葉が出てこないし、広海は真っ赤になってるし、愁はニヤニヤしてる。
友紀が可笑しくてお腹を抱え笑っているとみんなもつられるように笑顔になっていた。
笑いが収まった頃に改めて、二人に向き直って、
「薫兄、広海、詳しく話してほしいな。」
何故か友紀の笑顔に二人は息をのみ、
「ケーキがあるから切るよ、珈琲も冷めちゃったな。」
と、広海はアタフタとキッチンに逃げ込んだ。
「友紀、その笑顔怖い、目が笑ってない。」
と、薫がため息を溢し項垂れた。
ケーキと珈琲がテーブルに並び、
「広海、さぁ、話して。僕が広海と別れるの凄く寂しくて辛かったのに。」
「ごめん。ホントにあの時は此処に住むなんて考えてなかったんだよ。急な話で親が海外に転勤になって。」
「ちょっと待って、今、此処に住むって言った?薫兄と同棲するの?」
「友紀、同棲じゃなく同居だって。」
「広海も同じ中学ってこと?」
「昨日、編入の手続き済ませた。」
「愁兄、知ってたの?」
「今日、広海が来てるのは知っていたが、同棲することも、編入した事も今聞いた。」
「だから、同棲じゃなく同居だって、二人して勘弁してくれ。」
薫は、広海が未成年なんだから何もしないと我慢してるのに、同棲って何度も言われてると抑えがきかなくなるだろと、釘をさす。
「薫、我慢しろよ。」
愁はニヤニヤしながらも頑張れと言う。
広海は、これ以上赤くならないだろうというぐらい赤い顔になってた。
「広海が一緒なんて嬉しい。また、よろしくね。」
広海に抱きつくと、薫が友紀でもヤキモチを妬くんだと、
「友紀、広海は俺の。ハグは控えめにしてくれ。」
広海が照れ隠しで、ツンデレになっている。
「薫、何言ってんだ。いつ俺がお前の物になったんだよ、馬鹿なこと言うな。」
「えぇぇ、いつってもうキスもしたし、お互い好きだって言ったし、恋人じゃん。」
「ば、ば、ば、馬鹿野郎。」
言い合いをしている二人が羨ましい。
愁は、僕の事…聞きたいけど聞けない。
友紀は、大好きと言いたいけど言えない。
好きだと言える二人が羨ましい。
「コーヒー飲んで一息ついたら、歓迎会に向かうよ。」
愁が、馬鹿騒ぎをしている二人を淋しそうに見ている友紀を自分が側にいつでもいるからと抱きしめる。
友紀は温かい腕の中、淋しさを隠し見上げて微笑む。
「広海の歓迎会も一緒にしないとね。」
皆んなで幸せの時を過ごす為、愁と友紀の家に!
🔳▪️ 🔳▪️ 🔳▪️ 🔳▪️ 🔳▪️ 🔳▪️
愁は、モデルのバイト以外にもレストランのボーイもしてたりで、朝と夜しか顔を合わせられない。
叔父さんも中々に忙しい。ドラマの刑事みたいではないが、色々とあるみたいだ。
でも、広海が一緒に行動してくれるから、愁のいない時間の寂しさを埋めてくれる。
「広海、ごめんね。いつも付き合わせて。」
学校の教材やら色々と用意する物があったりする。
「用意しないといけないのは一緒なんだし、一人より友紀と一緒で俺は楽しいよ。薫は、バイトばっかだしつまんねぇし。」
「だよね、あの二人バイトばっかし、僕たちが淋しいと思ってるのわかってないんだから。」
友紀が拗ねていると、
「なぁ~、友紀はさ、愁兄のことを好きだよな。」
友紀がびっくりして目を丸くしてると、
「そんなに驚くことか?バレバレじゃん。それに、前に愁兄は特別だって言ってたじゃん。」
「嘘~。」
どうしようとおろおろしてる友紀を見て大笑いしてる。
「なんで隠すんだ、好きだって言えばいいじゃん。」
「駄目だよ、愁兄は僕の事は弟みたいに思っているだけだもん。そんな事言ったら一緒にいられない。」
こんな僕が家族として愛してもらえるだけでも、奇跡のようなことなのに。友紀は母親からも愛されないゴミの様に捨てられ、必要とされない、生きようが死のうが母には興味の無いものだったということを、広海は知らないから。
「友紀、そんな暗い顔をするな。俺は、お前が側にいてくれて、嬉しいと思ってるんだからな。」
広海は、愁が友紀の事を特別に考えてるのは知ってるが、それは側から見てると明らかに好きだと解るのだが、何故友紀には解らないのか、信じられないのか広海には解らない。
「ありがとう広海。」
友紀が笑みを見せ笑うと少し照れた顔で笑う広海を、友紀は可愛いと思う。
愁と並んで歩くの久しぶりだなぁ。
「愁兄、また背が伸びた?」
首が痛くなるぐらい見上げないといけない。
「そんなには変わらないよ、5センチぐらいかな。友紀も少し伸びたんじゃないか?」
「僕はやっと165だよ。愁兄は何センチになったの?」
「187だったかな、薫も同じぐらいだな。」
なんだか不満。どんどん大人になってカッコよくなってる愁。バイトで薫と一緒にモデルもやっている。なんか不公平だよ。
「友紀、何むくれてんだ?」
「だって、どんどんカッコよくなってるんだもん。」
「友紀は可愛いを卒業して、美人になったな。」
「美人って褒め言葉じゃないよ。」
「そうか?友紀は素敵だよ。」
顔を覗き込み囁くように言う声に、友紀は体の奥が熱くなる。
最近、愁の事を考えると体が熱くなる。抱き締められたいと思ってしまう。こんな気持ち愁には知られて嫌われたくない、避けられたくない。
「愁兄ったらすぐ揶揄うんだから。」
拗ねたフリをしてゼブラに引っ張られるように小走りになる。
薫は14階建ての綺麗なマンションの10階角部屋だった。
入り口で部屋番号をプッシュすると薫の声が聞こえてきた。
「俺だ、開けろ。」
自動ドアが開いた。友紀はマンションが初めてで目を丸くしていた。
エレベーターが少し苦手で愁の腕にしがみついてしまい、笑われてしまったけど離せなかった。
エレベーターが開くとその前に薫が待っていた。
「友紀、久しぶりだな。やっぱり可愛いな。」
友紀を腕の中に抱え込もうと薫が腕を伸ばすが、愁の腕が友紀を抱きしめるのが早かった。
「友紀を抱いていいのは俺だけなんだよ。おらおら、触るな。」
「なんだよ、ヤキモチか。独占欲丸出しだな、そんなんじゃ嫌われるぞ。」
「煩い、お前は広海を抱いてろ。」
薫はニヤリと笑い、
「もちろん広海も抱くけど、友紀ともハグしたいじゃん。」
駄目だと反論しながら玄関の扉を開け部屋の廊下を愁に肩を抱かれながらリビングに入ると、
「友紀、遅い。待ちくたびれたよ。」
広海が先に飛び込んで行ったゼブラと戯れ合いながら友紀を待っていた。
「何で広海がここにいるんだ?」
「引越荷物の片付けに決まってるじゃん。」
えぇぇ、……えぇぇ、驚き過ぎて声にならない。
「な、な、なんで………。」
「立ったままで話してないで座れ。広海、珈琲入れるの手伝え。」
は~いと間延びした返事を返し、足に纏わりつくゼブラを友紀に渡し、キッチンに。
友紀は早く話しが聞きたくて膝にゼブラを乗せ、カウンターに腰掛け急かす。
「どういうこと?広海何にも言ってなかったじゃん。僕に内緒にするなんて酷いよ。」
友紀がグスグスと涙を零す真似をすると、
「ごめん、ごめん泣かないでくれ。」
「友紀を泣かすな。」
「友紀、俺が悪い。広海は悪くないんだ。」
三人の声が被さった。
なんだか三人の慌てる様子がおかしく、悪戯したくなった。
「薫兄は僕より広海を真っ先に庇うんだ。なるほど……。」
うんうんと頷き、ニヤリと薫と広海に視線を向ける。
薫はエッ!と言葉が出てこないし、広海は真っ赤になってるし、愁はニヤニヤしてる。
友紀が可笑しくてお腹を抱え笑っているとみんなもつられるように笑顔になっていた。
笑いが収まった頃に改めて、二人に向き直って、
「薫兄、広海、詳しく話してほしいな。」
何故か友紀の笑顔に二人は息をのみ、
「ケーキがあるから切るよ、珈琲も冷めちゃったな。」
と、広海はアタフタとキッチンに逃げ込んだ。
「友紀、その笑顔怖い、目が笑ってない。」
と、薫がため息を溢し項垂れた。
ケーキと珈琲がテーブルに並び、
「広海、さぁ、話して。僕が広海と別れるの凄く寂しくて辛かったのに。」
「ごめん。ホントにあの時は此処に住むなんて考えてなかったんだよ。急な話で親が海外に転勤になって。」
「ちょっと待って、今、此処に住むって言った?薫兄と同棲するの?」
「友紀、同棲じゃなく同居だって。」
「広海も同じ中学ってこと?」
「昨日、編入の手続き済ませた。」
「愁兄、知ってたの?」
「今日、広海が来てるのは知っていたが、同棲することも、編入した事も今聞いた。」
「だから、同棲じゃなく同居だって、二人して勘弁してくれ。」
薫は、広海が未成年なんだから何もしないと我慢してるのに、同棲って何度も言われてると抑えがきかなくなるだろと、釘をさす。
「薫、我慢しろよ。」
愁はニヤニヤしながらも頑張れと言う。
広海は、これ以上赤くならないだろうというぐらい赤い顔になってた。
「広海が一緒なんて嬉しい。また、よろしくね。」
広海に抱きつくと、薫が友紀でもヤキモチを妬くんだと、
「友紀、広海は俺の。ハグは控えめにしてくれ。」
広海が照れ隠しで、ツンデレになっている。
「薫、何言ってんだ。いつ俺がお前の物になったんだよ、馬鹿なこと言うな。」
「えぇぇ、いつってもうキスもしたし、お互い好きだって言ったし、恋人じゃん。」
「ば、ば、ば、馬鹿野郎。」
言い合いをしている二人が羨ましい。
愁は、僕の事…聞きたいけど聞けない。
友紀は、大好きと言いたいけど言えない。
好きだと言える二人が羨ましい。
「コーヒー飲んで一息ついたら、歓迎会に向かうよ。」
愁が、馬鹿騒ぎをしている二人を淋しそうに見ている友紀を自分が側にいつでもいるからと抱きしめる。
友紀は温かい腕の中、淋しさを隠し見上げて微笑む。
「広海の歓迎会も一緒にしないとね。」
皆んなで幸せの時を過ごす為、愁と友紀の家に!
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愁は、モデルのバイト以外にもレストランのボーイもしてたりで、朝と夜しか顔を合わせられない。
叔父さんも中々に忙しい。ドラマの刑事みたいではないが、色々とあるみたいだ。
でも、広海が一緒に行動してくれるから、愁のいない時間の寂しさを埋めてくれる。
「広海、ごめんね。いつも付き合わせて。」
学校の教材やら色々と用意する物があったりする。
「用意しないといけないのは一緒なんだし、一人より友紀と一緒で俺は楽しいよ。薫は、バイトばっかだしつまんねぇし。」
「だよね、あの二人バイトばっかし、僕たちが淋しいと思ってるのわかってないんだから。」
友紀が拗ねていると、
「なぁ~、友紀はさ、愁兄のことを好きだよな。」
友紀がびっくりして目を丸くしてると、
「そんなに驚くことか?バレバレじゃん。それに、前に愁兄は特別だって言ってたじゃん。」
「嘘~。」
どうしようとおろおろしてる友紀を見て大笑いしてる。
「なんで隠すんだ、好きだって言えばいいじゃん。」
「駄目だよ、愁兄は僕の事は弟みたいに思っているだけだもん。そんな事言ったら一緒にいられない。」
こんな僕が家族として愛してもらえるだけでも、奇跡のようなことなのに。友紀は母親からも愛されないゴミの様に捨てられ、必要とされない、生きようが死のうが母には興味の無いものだったということを、広海は知らないから。
「友紀、そんな暗い顔をするな。俺は、お前が側にいてくれて、嬉しいと思ってるんだからな。」
広海は、愁が友紀の事を特別に考えてるのは知ってるが、それは側から見てると明らかに好きだと解るのだが、何故友紀には解らないのか、信じられないのか広海には解らない。
「ありがとう広海。」
友紀が笑みを見せ笑うと少し照れた顔で笑う広海を、友紀は可愛いと思う。
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