だらしない人間物語

夢歌

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4日目

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語らない人間は何も生まない

語らなければ確定することも
それがそれとして現れることも
事実が生まれることもない

だからわたしは語らない
有耶無耶にして、誤魔化して
体のいい嘘を吐いて
誰にも悟られないように
誰かに理解してもらうために
何も語らない。

それはとても虚しいものだ
空虚で、悲しいことだ

何も生まない者は誰にも理解されない
それを分かっていてなお理解されることを望む
愚かな人間

きっとこの先も変わることはないだろう
こうして言葉を紡いで
誰かに届けと、心を揺らせと
願っているだけの弱虫
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