クラスの美少女風紀委員と偶然セフレになってしまった

徒花

文字の大きさ
2 / 16

2,セックス

しおりを挟む
翌日の放課後。
 僕と白石さんはお互い少しタイミングをずらして下校すると、事前に決めていた場所で落ち合う。
 それは白石さんの自宅の前。彼女の家。
 結構高級な住宅街に建てられたその家宅。中々立派な外観で、白石さんが身分の良い所のお嬢様なんだろうなということが窺える家だった。
 夏が近いので空はまだ明るかったけど、昼間に比べれば日の光は薄れつつあり、夕暮れの気配が混じり始めている。
 そんな時間帯に、僕はこの家を訪れることになった。

「ちょっとここで待ってて」

 僕を家の敷地の外で待たせると、彼女は鍵を開けて自宅に入る。
 しばらくすると、白石さんはドアを開けて家から出てくる。
 手招きして、僕を誘い寄せてきた。入っても良いということらしい。

「……お邪魔します」

 白石さんの背中に付いて中に入る。
 入るなり感じる、他人の家特有の異質な香り。でも、不快では無い。

「私の親、忙しい人だから。たぶん夜遅くまで帰って来ないです」
「確か……刑事と裁判官だっけ……」
「うん。まずこの時間帯には帰って来ない」

 ならいいけど。
 けど自分の娘に手を出した僕を訴えるとしたら手を抜かないだろうなと、そんなことを思った。
 彼女の自宅に案内されることになるとは思っていなかった。
 でも、「初めて」はちゃんとした場所がいいのだろう。
 ホテルは高校生には値段が張るし、公園のトイレでは風情が無い。

「……ゴム、ちゃんと持ってますよね」

 白石さんの質問を受けて、僕は自分の鞄からピンク色の小さな箱を取り出す。
 0.01mmという印字が大きく書かれていて、その上にちょっと洒落た商品名が記載されていた。

「昨日コンビニで買いました。……意外といい値段するんですね」
「持ってるならいいです」

 階段を登り、二階にある彼女の自室に案内される。
 何と言うか、予想通りの部屋だった。
 ノートパソコンが畳まれて置かれた学習机に、清潔で皺の無いシーツが掛けられたベッド。
 そしてキッチリと整頓された本棚。
 お洒落なインテリアは皆無だったけど、無機質というほどでもない。綺麗に整った部屋。

「……いい部屋ですね」
「……ありがとう。そのベッドでやるの?」
「皺にならないかな」
「後で洗っておくから、たぶん大丈夫。……それで、一応確かめておくんですけど……」

 白石さんは不安そうな眼差しで僕を見ながら続ける。

「一回ヤったらそれでこの関係は終わり。ずるずるとお互い引きずらない。あんまり私が強く言える立場ではないけど……約束して欲しい」

 彼女が何を言いたいのかは分かる。
 セフレ関係は望んでいないということなのだろう。
 風紀委員としての矜持なのか、真っ当な女の子としての気持ちか。いや、その両方なのだろうけど。

「大丈夫ですよ。このことやあのアカウントのことを言いふらしたりしないし、終わったら全部忘れることにします」

 安心させるために、僕はそう答える。
 それは本心だ。健全な高校生なら、それが良いに決まっている。
 白石さんはコクリと頷くと、小さく「ありがとう」と答えた。

***

 僕らはベッドに並んで腰掛けると、体を密着させる。

「優しくして欲しい」という白石さんの要望に応じて、控えめなことから始めていくことにした。
 まあ、僕も彼女もこんなことは初めてなので、勝手が分からないからというのもあるのだが。
 僕らは無言だった。時間が穏やかに過ぎていく。
 制服越しに、彼女の熱が伝わってくる。優しい温もりだった。
 五分くらいそうして体温を交換していると、白石さんと本当にセックスするんだなという実感が増していく。
 彼女と肉体関係を持つことになるなんて、夢にも思わなかった。
 横目で白石さんの顔を見る。無表情だけど、その目には不安とか恥ずかしさといった色が浮かんでいるのが分かった。

「……胸、揉んでもいいですよ」
「え……」
「男子って、そういうの好きでしょ? その程度なら、もう出来るから」

 白石さんが、僕の側に身体の正面を向けてくる。
 間近で見る白石さんの胸。服の上からでも、結構恵まれた大きさが分かる。
 彼女は制服のブレザーのボタンを外し、その下に着ているワイシャツを晒してくる。
 僕はゆっくりと、自分の手を白石さんの胸に持っていき、そして触る。
 掌に収まる程度の乳房。服の上からでもその柔らかさが伝わってくる。

「んっ……!」

 白石さんの眉がピクッと上がる。
 親指の腹を乳首のある辺りに持っていくと、彼女の頬が更に紅潮した。

「や……」
「……やめて欲しいですか?」
「いや……違……」

 拒絶とは違う反応。満更嫌でも無いらしい。

「白石さん、心臓ドキドキしてますね」
「……当たり前じゃないですか。男子に胸触られてるんだから……」

 正直、僕も鼓動が早まっていた。
 この女子とヤりたい、繋がりたいという欲求が膨れ上がってくる。美少女の胸を触るなど、童貞には刺激が強い。
 そろそろ本番をしたいなと思った僕は、白石さんにこう訊く。

「服、脱ぎませんか?」
「……全裸?」
「流石に下半身だけで大丈夫。付き合ってもいない男女が一糸も身に付けずに向き合えってのは流石に酷だし……」

 僕の答えに白石さんは、それもそうだよねと軽く頷く。
 そういうわけで、僕らは服を脱ぎ始める。
 僕のペニスはパンパンに膨れ上がっていたので、少々脱ぐのに手間取った。
 白石さんはスカートを下ろし、黒っぽくてやや大人びたパンツも脱ぐ。
 案外彼女は素直に脱いでくれた。まあ、あんな裏アカウントで色々見せてるのだから、今更なのだろう。
 晒された彼女の肉孔に、僕の目は吸い寄せられた。
 太股の付け根の蟲惑的な、ぷっくりとした肉の膨らみ。色白い下半身。
 控えめに剃り残した、艶のある和毛。
 お風呂で剃っている様子を想像してしまう。

「男子って本当にそうなるんだ……。初めて生で見た」

 白石さんは僕の下半身を、興味深そうに見つめている。

「生ではってことは……画像では見たことあるんだ」
「まあ、ネットで探して……って……そんなこと喋らせないで」

 軽く睨まれた。

「ちゃんとゴム付けてよね……? 妊娠は……流石に困るし……」
「もちろん付けますよ。ええと……」

 包装を箱から取り出すと、僕はそれを破いて中身を取り出す。
 初めてなので手間取ったけど、説明書を読んでどうにか出来た。

「これでいいのかな。いいことにしよう」
「ふざけないで。まあ、しっかり付いてるしたぶん大丈夫だと思うけど……」

 白石さんも、一応納得してくれたようだった。

「ええと……どこに入れるかって知ってる? ……一応教えようか」
「お、お願いします」

 白石さんの提案に、僕はやや過剰な回数頷いた。
 魅力的な提案だった。秘部の構造を詳しく見れることであり、精力旺盛な男子高校生にとっては願っても無い、ありがたい提案だった。
 白石さんは僕の反応に少し可笑しそうにしつつ、仰向けになって股を開いてくれる。
 なんか、段々彼女はノリがよくなって来たような気がする。
 M字開脚で僕に秘所を見せ付ける。露になった、彼女の性器。

「おお……」
「……どう……?」
「いや……エロいです」

 白石さんの顔は赤かった。段々開き直ってきたらしいとはいえ、流石に恥ずかしいのだろう。
 けれど彼女は片手を自分の性器に動かすと、親指と人差し指を使ってぱっくりと開いて見せた。
 桃色のテラテラとした内面が晒される。

「穴、見える? そこに入れればいいから」
「うん……ちょっと触ってもいいですか?」
「……優しくしてくれるなら」
「もちろん」

 処女に激しく愛撫するつもりは無い。
 僕にとって未知の部位である女性器に対して、恐る恐る触れるのは当然のことだった。
 自分の人差し指を、彼女の膣肉へとやる。
 ゆっくりと、慎重に。微かに震える指で、その肉に近づく。
 そして……。

「んっ……!」

 柔らかい感触と生温かい滑りを感じた瞬間、白石さんの身体がびくっと震えた。
 やや不安げな、真剣さも帯びた眼差しを僕に向けてくる。
 その視線を受け止めながら、僕は指先を動かす。ゆっくりと。
 肉襞や穴。クリトリス。
 指の腹でなぞるたびに、彼女はどこか甘い声を上げる。
 というか、段々濡れてきた。
 それが何を意味しているのか、何となく僕にも分かる。
 彼女は発情し始めているのだ。

「……感じてるんですか?」
「……女の子にそういうこと、言わないほうがいいですよ……?」
「……もう、入れて良いですか?」
「……そういうことは、男が察するものだと思う」

 童貞にそれは難易度が高い。
 まあ、彼女は十分濡れているし、大丈夫だろう。
 彼女の瞳を見ると、微かに潤んでいた。期待しているような、そんな眼差し。
 僕は既にベッドに仰臥している彼女に覆いかぶさっていく。
 ゆっくりと。彼女を怖がらせないように。
 上から間近に見る彼女の顔。きめ細かくて白い肌も、八月の空のように美しい瞳も、全部が輝いて見えて、他に並ぶものなど思い浮かばないほどに美しかった。
 仰向けになった彼女と、僕の身体が触れ合う。柔らかい。
 女子の身体は、男子のものとまるで触り心地が違った。
 無骨さが微塵も無く、抱擁感とか、柔らかいとか、そう言った落ち着いた感情が浮かび上がってくる。

「……初体験の相手が、倉部君になるとは思わなかった」

 挿入直前の体位で、白石さんがぽつりと呟く。

「僕も白石さんとこんなことになるなんて、思ってなかった」
「私の責任だけどね……風紀委員失格だなぁ」
「懺悔は後ですればいいよ。今は初体験を愉しみましょう」
「うん……お願いします」
「じゃあ、入れますよ……」

 少しずつ、肉棒を彼女の中に押し込んでいく。
 異物を締め付ける感触。腰を進めるたびに、膣圧が強くなる。

「ん、んぐぐ……んんっ……!」
「痛いですか……?」
「思ってたほどじゃない……からっ……大丈夫……っ」

 気張ってみせるけど、やはり痛いことは変わらないらしい。
 一気に奥まで達したい気分を理性で抑えつける。
 優しくしてほしいと、彼女と約束したのだから。
 彼女は苦悶を感じていたけど、それとは裏腹に僕は内心歓声を上げていた。
 女の子の中って、こんなに気持ち良いんだ。
 彼女の膣内は、男を搾り取るような形をしていた。
 奥に進むほど狭くなり、きゅっと締め付けて精を搾り取る形。
 僕がいるのはまだ入り口付近だけど、既にペニスと結合するかのようだった。
 粘膜を帯びた肉は複雑な模様が刻まれていて、波線の集まりが奥に行くほど縮こまっていく。
 ゴム越しでもこれなのだから、生だったら……。
 今はそんなことを考えていても仕方がない。
 彼女の官能の芽を息吹かせるのが先だ。
 僕は入り口付近で小刻みに腰を動かし、細かい刺激を白石さんに与え始めた。

「あっ……んっ……ぅ、あ、はぁぁう……ああんっ!」

 彼女の性感を掘り起こし、僕と快楽を共に出来るように愛撫を続ける。
 控えめな動きだけど、しっかりと、確実に。
 童貞の知識をフル動員して、白石さんの中を捏ねて、優しくいたぶる。
 少しずつ這い進む僕の性器。それを拒むこと無く、白石さんは受け入れてくれる。
 この生きた洞窟を進んでいくと、肉の合わせ目からは蜜が零れて細い滝となって、太股のあたりまで伝っていく。
 既に彼女の痛みは退き始めているらしかった。

「倉部……っ……くんっ……!」
「う……どうしましたか……」
「その……あの……」

 白石さんにしては、妙に歯切れが悪い。
 迷った目つき。逡巡を感じている表情。
 けれど決心を決めたのか、その言葉を口にする。

「ぎゅーって、してくれないかな……腕で抱きしめて欲しい……な……」

 トロンとした瞳が、僕の心を貫いた。
 え、それって、強めのハグ?

「駄目……かな」
「いいですよ。白石さんがして欲しいなら」

 僕はベッドに突いた手を曲げて体勢を整えると、白石さんの胴を抱きしめた。
 ぎゅっと抱え込むようにして、少し強めのハグをする。
 そうすると、白石さんも僕の胴を抱きしめ返してきた。
 強く密着したことによって、より深く僕らは繋がる。淫口からあふれ出たぬかるみが、僕らの結合部を濡らす。
 煮立った水飴は、こんな感じなのだろうか。とろみと熱が僕らの肉の狭間でこだまして、官能的な感触を醸し出している。
 奥に進むたびに、それを受け入れて悦ばせようとするかのように激しい収縮を起こす秘肉。
 ただ締め付けてくるだけではなく、柔らかい膣肉がうねうねと裏筋や切っ先に至るまでを刺激してくる。
 溶け崩れそうなほど潤んだ肉。
 身体の相性が良いとは、こういうことをいうのだろうか。
 僕の存在価値が彼女にあって、彼女の存在価値もまた、僕にある。そんな関係。

「風紀委員の身体が一番風紀を乱してる」
「ううう……好きでなったわけじゃないから……」

 初めて同士なのにこんなにセックスを満喫できるのは、信じられないほどだった。
 抽送を続け、膣の感触を思う存分味わう。
 白石さんは吐息を漏らし、気持ちよさそうな、潤んだ表情を僕に向けてくる。
 彼女も段々感じてくれている。そのことが、たまらなく嬉しくなる。
 彼女のことが、愛おしくなってくる。
 この女の子を手放したくない。そんな気持ちでいっぱいになる。
 この関係は一度きり。後腐れとか、ずるずる引きずるのは無し。そう約束した。
 けど、彼女に対しての独占欲は膨らむ一方だった。
 少し僕は、勝負に出てみることにした。下手すれば、軽蔑されかねない行動だったけど。

「……白石さんって確か、彼氏が欲しいってツイッターで書き込んでませんでしたっけ」
「え? 何ですか? 急に」
「……いや、本当に欲しいのかなと」

 白石さんは快楽の中に怪訝さの表情も混ざったけど、正直に僕に答えてくれる。

「……うん。欲しいなぁって思ってる。でも、私結構性格キツいの自覚してるし、エッチな気質あるから引かれると思う」
「……僕が彼氏になってもいいって言ったら?」
「……え?」
「いや、僕と付き合ってみないかなって。駄目……かな」
「……それってセフレ? 駄目だって言ったはず……」
「セフレじゃなくてさ。恋人。……駄目です?」
「……ずるい」

 白石さんは蕩けた表情で続ける。

「エッチなことしてる最中にそれはずるいからっ。……ちょっと心が動いちゃうんだけど」
「OKってこと……ですか?」
「……考えさせて欲しい。でも、あんまり期待しないでね? これで関係は終わりって約束はしたんだし」

 それでも、考慮はしてくれるらしい。
 初めての男となってしまった僕に対して、少し親密さを感じ始めているようだった。
 自分の恥骨で相手の恥骨を左右に擦り上げると、挿入されたペニスの角度もそれに応じて変わって、愛液に溺れるペニスは押し寄せる膣肉に強く押し付けられる。
 彼女の締め付けは強かった。初めて男を受け入れた秘部は、記念すべき相手である僕を歓迎するかのように圧力を強めてくる。
 前後に動かしつつ、少しずつ奥へ奥へと進んでいく。

「んっ……ひぅっ♡」

 白石さんの身体が少し震えたのが分かった。深部に突端を進めていくにつれて、彼女はどこか法悦とした喘ぎを漏らす。

「白石さん」
「んっ……っ♡ ……何……?」
「可愛いですよ」
「なっ……!」

 彼女は目をかっと見開いて、驚いたような表情を作る。頬は普段の何倍も赤かった。

「……そういうの、卑怯ですよ」
「いや、つい言いたくなって……」
「倉部くんってオタク気質だなって印象だったけど、結構肉食系?」
「……虚勢ですよ」

 読んでいるラブコメの知識を総動員しているだけだ。
 童貞の、陰キャ気味な僕の武器と言えばそれくらいしかない。
 でも、結構白石さんには刺さっているようだった。
「可愛い」という言葉に対して、満更でもない反応を見せてくれていた。
 意外とちょろいのか?

「……可愛いと思ってくれてるのなら、もっと女の子を愉しませなさい」

 白石さんの右手が、僕の頬にすっと伸びる。
 細く柔らかい指先がそろりと愛しげに撫でてきた。
 温かい。
 触れた先の肌の細胞の間で、さっきの感触が蟠っている。

「もうちょっと、激しくしていいから……」
「いいの?」
「……二度言わせないで」

 許可を貰ってしまった僕は、ピストンを加速させる。
 挿れるのと引き抜くの単純な作業なのに、彼女の膣内はその動きを快楽へと変換して返してくれる。
 くちゅ、くちゅ、といやらしい水音が部屋に響く。
 他に聞こえるのはお互いの荒い息遣いだった。

「んんっ……♡ 凄いっ……♡」

 もっと彼女と繋がっていたい。
 もっと彼女を悦ばせたい。
 もっと彼女に包み込まれたい。

 ……けど、そんな蜜に塗れた時間もそろそろ終わりのようだった。
 射精が近い。
 セックスは一回だけ。その約束だ。出したらこの関係は終わり。
 普通のクラスメイトの関係に戻る。
 ……まあ、それがいいのだろう。風紀委員が肉欲に溺れるわけにも行かないと思うし。

「ぐっ……白石さんっ……そろそろ出るっ……」

 その意味は彼女にも理解出来たのだろう。

「……で出して……」
「え?」
「一番奥で出して……ゴム、付いてるでしょ?」

 ゴムありとは言え、付き合っても無い女子の中で出すのはどうかなと思っていた。
 けど、彼女は許可してくれた。自分から。
 なら、遠慮せずに出そう。

「くっ……」

 彼女の一番奥、たぶん子宮付近に達した時、僕は果てた。
 根元まで咥え込まれた僕の肉棒は、容赦なく精を注ぎ込む。
 グツグツと煮えたぎるような子種。男子高校生の濃密な遺伝子。それを全て彼女の中にぶつける。
 ゴムありだけど、孕ませるくらいのつもりで出した。もしもゴムが無かったら……そんな残念がる気持ちもあったけど、彼女と僕の将来を守らなくてはいけない。

「あっ……あああっ♡ んぁっ……!……っ♡」

 白石さんの腕の締め付けが、より強くなる。
 ぎゅっと僕を抱きしめて、少しでも強く密着しようとする。
 僕を手放したくない。そんな意思が現れている気がしたのは、僕の錯覚だろうか。

「はぁ……はぁ……」
「お腹、温かいな」

 トロンと蕩けた表情の白石さんが、ポツリとそう漏らす。
 そんな彼女がたまらなく可愛く感じられて、思わず頬にキスをした。
 火照った肌に、僕の唇が軽く触れる。
 少々彼女は驚いた反応を見せたけど、拒絶無く受け入れてくれた。

「……馬鹿」
「ごめん。可愛くてつい」
「……やっちゃったね。エッチなこと」
「ああ」
「まあ、案外後悔は無いけど」
「気持ちよかったから?」

 ジト目で見られた。
 流石にデリカシーが無い発言だったかなと反省する。

「じゃあ、引き抜くよ」
「……うん」

 腰を持ち上げ、性器を抜く。
 ずるりと引き抜かれた僕のペニスの先端には、しっかりと役目を果たしたゴムが付いていた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに

家紋武範
恋愛
 となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。  ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...