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解決と思いきや……
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ロイが人形を抱えていた姿から逆転。人形と同じ服装で人の姿になったヨミは、子ども姿のロイを右腕に抱えて立っていた。一方のロイは顔を真っ赤にして硬直中。
今にも噴火しそうなロイを華麗に無視して、ヨミは見上げている人々に微笑んだ。それだけで空気が極上の美酒になり、人々が酔いしれ、感嘆のため息が漏れる。
そこにヨミの凛とした声が響いた。
「私は、ずっと探していたの」
ヨミの声を一語一句聞き逃すまいと、静寂が広がる。ヨミは甘い視線を眼下の人たちに向けた後、ロイへ移した。
「そして、ようやく出会えた」
白い手を愛おしそうにロイの頬に添える。ロイの肩がビクリと小さく跳ねた。
「これからは二人で過ごすわ。だから、さようなら」
最後の言葉とともに黄金の瞳の流し目を落とす。誰も何も言わない。声も出ない。現実とは思えない夢幻の世界に、ただただ浸る。
そんな夢見心地の空気が流れる中、婦人だけは我に返った。
「ど、どういうこと!? なにを勝手に!」
婦人が走って館に入る。ロイが何かに耐えるように小刻みに震えながらヨミに訊ねた。
「そろそろ、この猿芝居をやめてもいいですか?」
ヨミは微笑んだままロイの耳元に唇を近づける。
「せめて室内に入ってから、ね」
「……わかりました」
ヨミは頭から湯気が上がっているロイを抱えたまま、悠然と応接室に戻った。と、同時にロイがヨミの腕から素早く逃げ出す。両手と両膝を床に付き、ゼーハーと深呼吸を繰り返した。
さすがに心配になったヨミは、俯いたままのロイを覗き込む。
「どうしたの? 大丈夫?」
「な、なんでもありません! それより! どうして! こんな! 茶番を!?」
元気な返事があったのでヨミは猫になり、隠した人形を引っ張り出した。
「集まった人たちを魔法で催眠状態にして、人形には関わらないように暗示をかけたの。美少年と姿を消した人形。ちょっとした怖い話になるし、そんな人形に手を出そうとする人もいないでしょ?」
「だからって、私を抱える必要がありました?」
「魔法でロイを軽くしたから重くなかったわよ」
「そういう問題ではなく!」
ロイが怒ると同時にドアが勢いよく開いた。
「どういうこと!?」
息と髪を振り乱した婦人が怒りの眼差しでロイに詰め寄る。
「この泥棒! 人形は絶対に渡さないわよ!」
「泥棒は、どちらですかな」
中折れハットを被ったグリスが杖をついて室内に入ってきた。思わぬ人物の登場にヨミとロイの目が丸くなる。
だが、婦人は見知った顔に噛みつくように吠えた。
「あなたの差し金ですのね! 何度も言いましたでしょう! あの人形は私が異国で買ったと! いい加減にしないと、警備兵に突き出しますわよ!」
「では、そうしましょう」
「は?」
廊下が騒がしくなる。
無遠慮に走る足音が響き、あっという間に数人の警備兵が雪崩込んできた。
「ベリロット・デモンズだな」
「そ、そうですけど、何事ですの?」
ベリロットと呼ばれた婦人がたじろぎながらも警備兵を睨む。
警備兵が素早くベリロットを囲んだ。
「違法薬物の所持、使用にて連行する」
「……は!? なんのことですの!? わ、私が違法薬物を? なにかの間違いですわ」
「悪あがきは醜いですぜ」
警備兵の後ろから痩せた男が顔を出した。その顔にヨミは再び目を丸くする。裏口で筋肉ダルマに人形を見せてくれと縋りつき、蹴られた痩せ男だった。
その時の弱々しい表情が一転。どこか癖のある笑みを浮かべ、痩せ男はガラス瓶を取り出した。中身はどこにでもある茶色の茶葉。
「おたくのキッチンの紅茶に混じって、これがあった。これは依存性が強く、輸入が禁止されている葉だ」
「し、知らないわ。メイドが勝手に買ってきたのよ!」
「あと人形が展示してある部屋の暖炉にも、この葉の燃えカスがあった。人形を見に来た人たちは知らない内に、この葉が燃えた煙を吸わされ、依存症にされていたんだろ? だがら、こんな普通の人形でも毎日見ようと大勢の人が集まった」
「そ、そんなこと知らないわ。火の管理もメイドがしていたもの。メイドが勝手にやったのよ!」
しらを切るベリロットに痩せ男が軽く首を振る。
「まったく、他人のせいにするなんて醜さ極まりない。じゃあ、これならどうだ?」
痩せ男が声をかけると、他の警備兵が木箱を持ってきた。その箱を見た瞬間、ベリロットの顔が青くなる。
「ど、どうして、それが……金庫に入れていたのに」
「この箱にも輸入禁止の葉が入っていた。メイドは隠し部屋にある金庫の中身まで管理しているのかい?」
ベリロットが膝から崩れ落ちる。痩せ男は思い出したように言葉を続けた。
「そうそう。その人形はグリスさんの奥さんの物で、棺桶を墓場に運んでいる途中で盗むように依頼されたって証言も取れたぜ」
「それは違いますわ! この人形はあの男が持ってきましたのよ! 今回のことは全て、あの金髪の男に言われて……」
「詳しい話は後で聞く」
「ちょっ! 汚い手で触らないで! 離しなさ……」
騒ぐベリロットを警備兵が連行する。残った痩せ男にグリスが声をかけた。
「ありがとう。助かったよ」
「あんたに頼まれたら断れねぇからな」
痩せ男が視線をロイに移し、ニヤリと笑う。
「それに、この騒ぎのおかげで一気に仕事が済んだ」
「……何者、ですか?」
ロイがカフェのマスターの雰囲気を纏う。グリスが安心させるように痩せ男を紹介した。
「彼はソンブロ。なんでも屋ですな」
「だぁかぁらぁ、なんでも屋じゃねぇ。探偵だ、って言ってるだろ」
聞き慣れない単語にロイは首を傾げた。
「探偵?」
「そう。この国ではあまり知られていない職業だが、隠された真実を見つける者、さ」
ソンブロがウインクをして格好をつける。とはいえ、相手は子どもと黒猫。冷めた視線が返ってくるのみ。
面倒な気配を察知したロイはグリスに話を移した。
「人形を取り戻すために、この男を雇っていたのですか?」
「いやぁ、人形が盗まれた経緯と証拠を集めてくれ、と依頼しただけで。まさか、こうなるとは思っていなかった」
「まあ、そう言うなよ。こっちもいろいろあってな。じゃ、これで依頼は完了な」
ソンブロが背を向け、手をヒラヒラと振りながら部屋から出ていく。
ヨミは周囲に人がいなくなったことを音で確認してグリスに訊ねた。
「で、あの痩せ男の本当の正体はなに?」
グリスは灰色の目を丸くすると困ったように笑った。
「なぜ探偵という職業が嘘だと思いましたかな?」
「嘘だとは言わないわ。ただ、違法薬物の話をしていた時、違法薬物の葉が入った木箱を警備兵が持ってきたわ。普通なら探偵とかいう一般人に警備兵は従わない。なら、従うだけの肩書きがあるはず。そう思ったの」
「なかなか鋭いですな」
「あと、あの痩せ男は筋肉ダルマに蹴られた時、体を微かにずらして急所は避けていたわ。普通の人は、そんなこと出来ない。それをさり気なくしたってことは、かなりの手練。たぶん、あの時はこの館に忍び込もうとしたのが見つかって、一芝居したんじゃないかしら」
黙って聞いていたグリスはホッホッホッと口髭を揺らした。
「素晴らしい観察眼ですな。お察しの通り、彼には裏の顔があります。その関係でこの館について調べていたので、ついでに人形も調べてくれ、と依頼したのです」
「裏の顔……王国の密偵ってところかしら?」
グリスが笑顔のまま無言になる。これ以上は答えられないのだろう。
ヨミは軽くため息を吐いた。
「一人でカフェを訪れることができた時点で普通ではないと思っていたけど、想像以上の曲者……」
突如、部屋の空気が変わる。ヨミは顔を上げ、周囲を警戒した。
冷えた風が足元を流れる。不気味な寒気が背中を走った。
その場にいた全員が一斉に同じ窓を向く。
そこには、金髪を夕陽に輝かせた美丈夫が一人、立っていた。
今にも噴火しそうなロイを華麗に無視して、ヨミは見上げている人々に微笑んだ。それだけで空気が極上の美酒になり、人々が酔いしれ、感嘆のため息が漏れる。
そこにヨミの凛とした声が響いた。
「私は、ずっと探していたの」
ヨミの声を一語一句聞き逃すまいと、静寂が広がる。ヨミは甘い視線を眼下の人たちに向けた後、ロイへ移した。
「そして、ようやく出会えた」
白い手を愛おしそうにロイの頬に添える。ロイの肩がビクリと小さく跳ねた。
「これからは二人で過ごすわ。だから、さようなら」
最後の言葉とともに黄金の瞳の流し目を落とす。誰も何も言わない。声も出ない。現実とは思えない夢幻の世界に、ただただ浸る。
そんな夢見心地の空気が流れる中、婦人だけは我に返った。
「ど、どういうこと!? なにを勝手に!」
婦人が走って館に入る。ロイが何かに耐えるように小刻みに震えながらヨミに訊ねた。
「そろそろ、この猿芝居をやめてもいいですか?」
ヨミは微笑んだままロイの耳元に唇を近づける。
「せめて室内に入ってから、ね」
「……わかりました」
ヨミは頭から湯気が上がっているロイを抱えたまま、悠然と応接室に戻った。と、同時にロイがヨミの腕から素早く逃げ出す。両手と両膝を床に付き、ゼーハーと深呼吸を繰り返した。
さすがに心配になったヨミは、俯いたままのロイを覗き込む。
「どうしたの? 大丈夫?」
「な、なんでもありません! それより! どうして! こんな! 茶番を!?」
元気な返事があったのでヨミは猫になり、隠した人形を引っ張り出した。
「集まった人たちを魔法で催眠状態にして、人形には関わらないように暗示をかけたの。美少年と姿を消した人形。ちょっとした怖い話になるし、そんな人形に手を出そうとする人もいないでしょ?」
「だからって、私を抱える必要がありました?」
「魔法でロイを軽くしたから重くなかったわよ」
「そういう問題ではなく!」
ロイが怒ると同時にドアが勢いよく開いた。
「どういうこと!?」
息と髪を振り乱した婦人が怒りの眼差しでロイに詰め寄る。
「この泥棒! 人形は絶対に渡さないわよ!」
「泥棒は、どちらですかな」
中折れハットを被ったグリスが杖をついて室内に入ってきた。思わぬ人物の登場にヨミとロイの目が丸くなる。
だが、婦人は見知った顔に噛みつくように吠えた。
「あなたの差し金ですのね! 何度も言いましたでしょう! あの人形は私が異国で買ったと! いい加減にしないと、警備兵に突き出しますわよ!」
「では、そうしましょう」
「は?」
廊下が騒がしくなる。
無遠慮に走る足音が響き、あっという間に数人の警備兵が雪崩込んできた。
「ベリロット・デモンズだな」
「そ、そうですけど、何事ですの?」
ベリロットと呼ばれた婦人がたじろぎながらも警備兵を睨む。
警備兵が素早くベリロットを囲んだ。
「違法薬物の所持、使用にて連行する」
「……は!? なんのことですの!? わ、私が違法薬物を? なにかの間違いですわ」
「悪あがきは醜いですぜ」
警備兵の後ろから痩せた男が顔を出した。その顔にヨミは再び目を丸くする。裏口で筋肉ダルマに人形を見せてくれと縋りつき、蹴られた痩せ男だった。
その時の弱々しい表情が一転。どこか癖のある笑みを浮かべ、痩せ男はガラス瓶を取り出した。中身はどこにでもある茶色の茶葉。
「おたくのキッチンの紅茶に混じって、これがあった。これは依存性が強く、輸入が禁止されている葉だ」
「し、知らないわ。メイドが勝手に買ってきたのよ!」
「あと人形が展示してある部屋の暖炉にも、この葉の燃えカスがあった。人形を見に来た人たちは知らない内に、この葉が燃えた煙を吸わされ、依存症にされていたんだろ? だがら、こんな普通の人形でも毎日見ようと大勢の人が集まった」
「そ、そんなこと知らないわ。火の管理もメイドがしていたもの。メイドが勝手にやったのよ!」
しらを切るベリロットに痩せ男が軽く首を振る。
「まったく、他人のせいにするなんて醜さ極まりない。じゃあ、これならどうだ?」
痩せ男が声をかけると、他の警備兵が木箱を持ってきた。その箱を見た瞬間、ベリロットの顔が青くなる。
「ど、どうして、それが……金庫に入れていたのに」
「この箱にも輸入禁止の葉が入っていた。メイドは隠し部屋にある金庫の中身まで管理しているのかい?」
ベリロットが膝から崩れ落ちる。痩せ男は思い出したように言葉を続けた。
「そうそう。その人形はグリスさんの奥さんの物で、棺桶を墓場に運んでいる途中で盗むように依頼されたって証言も取れたぜ」
「それは違いますわ! この人形はあの男が持ってきましたのよ! 今回のことは全て、あの金髪の男に言われて……」
「詳しい話は後で聞く」
「ちょっ! 汚い手で触らないで! 離しなさ……」
騒ぐベリロットを警備兵が連行する。残った痩せ男にグリスが声をかけた。
「ありがとう。助かったよ」
「あんたに頼まれたら断れねぇからな」
痩せ男が視線をロイに移し、ニヤリと笑う。
「それに、この騒ぎのおかげで一気に仕事が済んだ」
「……何者、ですか?」
ロイがカフェのマスターの雰囲気を纏う。グリスが安心させるように痩せ男を紹介した。
「彼はソンブロ。なんでも屋ですな」
「だぁかぁらぁ、なんでも屋じゃねぇ。探偵だ、って言ってるだろ」
聞き慣れない単語にロイは首を傾げた。
「探偵?」
「そう。この国ではあまり知られていない職業だが、隠された真実を見つける者、さ」
ソンブロがウインクをして格好をつける。とはいえ、相手は子どもと黒猫。冷めた視線が返ってくるのみ。
面倒な気配を察知したロイはグリスに話を移した。
「人形を取り戻すために、この男を雇っていたのですか?」
「いやぁ、人形が盗まれた経緯と証拠を集めてくれ、と依頼しただけで。まさか、こうなるとは思っていなかった」
「まあ、そう言うなよ。こっちもいろいろあってな。じゃ、これで依頼は完了な」
ソンブロが背を向け、手をヒラヒラと振りながら部屋から出ていく。
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「で、あの痩せ男の本当の正体はなに?」
グリスは灰色の目を丸くすると困ったように笑った。
「なぜ探偵という職業が嘘だと思いましたかな?」
「嘘だとは言わないわ。ただ、違法薬物の話をしていた時、違法薬物の葉が入った木箱を警備兵が持ってきたわ。普通なら探偵とかいう一般人に警備兵は従わない。なら、従うだけの肩書きがあるはず。そう思ったの」
「なかなか鋭いですな」
「あと、あの痩せ男は筋肉ダルマに蹴られた時、体を微かにずらして急所は避けていたわ。普通の人は、そんなこと出来ない。それをさり気なくしたってことは、かなりの手練。たぶん、あの時はこの館に忍び込もうとしたのが見つかって、一芝居したんじゃないかしら」
黙って聞いていたグリスはホッホッホッと口髭を揺らした。
「素晴らしい観察眼ですな。お察しの通り、彼には裏の顔があります。その関係でこの館について調べていたので、ついでに人形も調べてくれ、と依頼したのです」
「裏の顔……王国の密偵ってところかしら?」
グリスが笑顔のまま無言になる。これ以上は答えられないのだろう。
ヨミは軽くため息を吐いた。
「一人でカフェを訪れることができた時点で普通ではないと思っていたけど、想像以上の曲者……」
突如、部屋の空気が変わる。ヨミは顔を上げ、周囲を警戒した。
冷えた風が足元を流れる。不気味な寒気が背中を走った。
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