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~カノンの生活編~
~共闘~
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入口に走って近づいてきたのはライラックだった。
ライラックの姿に安堵したカノンは身構えていたのをやめる。
ライラックは息を整えながら中まで入ってきて辺りを見渡す。
「はぁ…この状況は…いったい…。あ!ケガしているじゃないか!早く止血しなければ!」
中の様子やカノンを見たライラックがカノンの腕から流れる血に気付き、持っていたハンカチを歯で千切り長い布状にしてカノンの腕に巻き始める。
「ありがとうございます、殿下。…お一人ですか?」
「そうだよ。ふぅー…。これでよし!さて、この状況の説明してくれる?と、その前にその恰好はさすがにまずいからね。汗かいたジャケットで申し訳ないけど羽織るくらいなら問題ないはず。」
ライラックの息も整いハンカチを巻き終え、カノンのズタボロなドレス姿を見てまずいと思い自分が着ていたジャケットを羽織らせ説明を求めた。
一晩中走り回ったのだろう。
彼の着ていたシャツが汗でびっしょりだ。息は整っているが額や首筋からの汗がまだ引いていない。
カノンが話そうとした刹那、敵の増援が走って来た。数は7人。
「増援か。カノン嬢、君は下がっていて。ここは僕に任せて。」
ライラックはカノンを庇うように剣を腰から抜き構え敵の前に立ちはだかる。
カノンはそんなライラックの言葉に従い数歩後ろに下がり見守る。
「誰だか知らんがその女をこちらに寄こせ。女を庇い立てするなら命はないと思え。」
「悪いけど、彼女を渡す気は毛頭ないよ。
君達こそ僕が誰だか分からずに武器を向けるなんて、とんだ命知らずだね。覚悟して。」
敵の1人がライラックに向かって言葉を放つがライラックは気にもとめず言葉を返した。
それが言葉を放った敵の癇に障り
「やっちまえ!」の合図とともに乱戦になる。
ライラックは慣れたように敵の攻撃をかわしながら1人、また1人と自分の剣で敵の武器をなぎ払い敵の額やみぞおちに剣の柄頭を突きあえて敵を切らず戦闘不能状態にさせる。
最初こそライラックが有利だったのだが、残り3人というところで昨夜の疲労が出始めたのだろう。
左足の力が抜け膝が地面につき膝立ち状態に体制を崩すが、倒れまいと剣を地面に刺しどうにか体制を保つ。
その隙を見逃さなかった敵はライラックの背後から襲いかかる。
「殿下!!」
その呼び声とともにライラックの戦いを見守っていたカノンが飛び出し敵の死角から敵の腕を目掛けて足蹴りした。
その突然の攻撃の痛さに怯んだ敵にカノンはもう一発、敵のみぞおちに正拳をくりだす。
「殿下に指1本触れさせませんわ!殿下のお背中はわたくしがお守りします。
殿下、申し訳ありません。下がっていろと仰った言いつけを破る事、お許しください。」
ライラックの背中を守るように敵の前に立ちはだかり、身構え背中を向けたまま許しを請うカノン。
「君って人は…まったく、どこまで僕の予想を超えてくれるんだ。女の子の君に助られるとは僕もまだまだかな。その戦い方も後でちゃんと全部説明してもらうという約束は守ってもらうよ。」
ライラックは立ち上がり、カノンと背中合わせになる。
ライラックの合図とともに残り2人の敵を打ちのめしていく。
敵全員を戦闘不能にしたところで王宮の騎士や侯爵家の護衛達が到着し、現場を見た皆は唖然としていた。
騎士の1人が我に返り、敵の捕縛の指示を出し皆が協力して倉庫の中の敵含め12人が連行されて行った。
「さて…敵の事は騎士達に任せるとして、迎えの馬車が来るまで時間がある。
カノン嬢、全部話してもらうよ。」
「お約束ですもの。ご説明致します。」
二人は腰掛けられる所を見つけ、迎えの馬車を待ちながら話し合う。
カノンは入れ替わりの話は伏せた上で説明出来る範囲で説明し、戦い方については夢で見たのを実践したと説明した。
「本当に君って人は……。」
話を聞き終わったライラックは呆れのような怒りのような複雑な表情だ。
だがそれと同時に心配してくれていたのも伝わる。
「申し訳ございません、殿下。ご心配…お掛け致しました。」
いつもは強気なカノンもライラックの様子に申し訳なさそうに肩を落としうつむく。
その様子を見てライラックは「しょうがないな」と軽く息を吐き、うつむいているカノンの後頭部に手を回し、自分のおでこをカノンのおでこにくっつけた。
「何はともあれ、君が無事で本当によかったよ。けど、今後はこんな無茶な事はしないって約束だよ。」
ライラックはくっつけていたおでこを離し優しい笑顔を向ける。
その行動にカノンは初めて異性の前で顔を赤らめた。
自分でもわかるくらい赤くなった顔を見られたくないカノンは下を向きお礼を伝える。
カノンの反応の可愛さにもっと見ていたいなとライラックは微笑む。
「(ど、どうしましょう…。お菓子に目がなく、少し残念な殿下と思っていましたのに…。戦う姿や先ほどの近い距離…優しい笑顔…不覚にもステキと思うだなんて…。この感情はいったい…。)」
カノンが下を向きながら心の中で自問自答していると侯爵家の迎えの馬車が来た。
二人は立ち上がり馬車に近づく。
止まった馬車の中からカノンの父、オリヴァーが慌てて降りてきた。
娘のボロボロの姿に一瞬めまいがしたオリヴァーだが、ケガも少なく無事でよかったと安堵で涙が溢れ泣きながらカノンを強く抱きしめた。
オリヴァーが落ち着きを早々に取り戻し、先にライラックを送る為王宮に向かおうとするが、ライラックに侯爵家に向かって先にカノンを医者に診てもらうように提案された。
迷ったオリヴァーだが、ライラックの提案を受け入れ感謝を伝え、三人は侯爵家に向かう。
ライラックの姿に安堵したカノンは身構えていたのをやめる。
ライラックは息を整えながら中まで入ってきて辺りを見渡す。
「はぁ…この状況は…いったい…。あ!ケガしているじゃないか!早く止血しなければ!」
中の様子やカノンを見たライラックがカノンの腕から流れる血に気付き、持っていたハンカチを歯で千切り長い布状にしてカノンの腕に巻き始める。
「ありがとうございます、殿下。…お一人ですか?」
「そうだよ。ふぅー…。これでよし!さて、この状況の説明してくれる?と、その前にその恰好はさすがにまずいからね。汗かいたジャケットで申し訳ないけど羽織るくらいなら問題ないはず。」
ライラックの息も整いハンカチを巻き終え、カノンのズタボロなドレス姿を見てまずいと思い自分が着ていたジャケットを羽織らせ説明を求めた。
一晩中走り回ったのだろう。
彼の着ていたシャツが汗でびっしょりだ。息は整っているが額や首筋からの汗がまだ引いていない。
カノンが話そうとした刹那、敵の増援が走って来た。数は7人。
「増援か。カノン嬢、君は下がっていて。ここは僕に任せて。」
ライラックはカノンを庇うように剣を腰から抜き構え敵の前に立ちはだかる。
カノンはそんなライラックの言葉に従い数歩後ろに下がり見守る。
「誰だか知らんがその女をこちらに寄こせ。女を庇い立てするなら命はないと思え。」
「悪いけど、彼女を渡す気は毛頭ないよ。
君達こそ僕が誰だか分からずに武器を向けるなんて、とんだ命知らずだね。覚悟して。」
敵の1人がライラックに向かって言葉を放つがライラックは気にもとめず言葉を返した。
それが言葉を放った敵の癇に障り
「やっちまえ!」の合図とともに乱戦になる。
ライラックは慣れたように敵の攻撃をかわしながら1人、また1人と自分の剣で敵の武器をなぎ払い敵の額やみぞおちに剣の柄頭を突きあえて敵を切らず戦闘不能状態にさせる。
最初こそライラックが有利だったのだが、残り3人というところで昨夜の疲労が出始めたのだろう。
左足の力が抜け膝が地面につき膝立ち状態に体制を崩すが、倒れまいと剣を地面に刺しどうにか体制を保つ。
その隙を見逃さなかった敵はライラックの背後から襲いかかる。
「殿下!!」
その呼び声とともにライラックの戦いを見守っていたカノンが飛び出し敵の死角から敵の腕を目掛けて足蹴りした。
その突然の攻撃の痛さに怯んだ敵にカノンはもう一発、敵のみぞおちに正拳をくりだす。
「殿下に指1本触れさせませんわ!殿下のお背中はわたくしがお守りします。
殿下、申し訳ありません。下がっていろと仰った言いつけを破る事、お許しください。」
ライラックの背中を守るように敵の前に立ちはだかり、身構え背中を向けたまま許しを請うカノン。
「君って人は…まったく、どこまで僕の予想を超えてくれるんだ。女の子の君に助られるとは僕もまだまだかな。その戦い方も後でちゃんと全部説明してもらうという約束は守ってもらうよ。」
ライラックは立ち上がり、カノンと背中合わせになる。
ライラックの合図とともに残り2人の敵を打ちのめしていく。
敵全員を戦闘不能にしたところで王宮の騎士や侯爵家の護衛達が到着し、現場を見た皆は唖然としていた。
騎士の1人が我に返り、敵の捕縛の指示を出し皆が協力して倉庫の中の敵含め12人が連行されて行った。
「さて…敵の事は騎士達に任せるとして、迎えの馬車が来るまで時間がある。
カノン嬢、全部話してもらうよ。」
「お約束ですもの。ご説明致します。」
二人は腰掛けられる所を見つけ、迎えの馬車を待ちながら話し合う。
カノンは入れ替わりの話は伏せた上で説明出来る範囲で説明し、戦い方については夢で見たのを実践したと説明した。
「本当に君って人は……。」
話を聞き終わったライラックは呆れのような怒りのような複雑な表情だ。
だがそれと同時に心配してくれていたのも伝わる。
「申し訳ございません、殿下。ご心配…お掛け致しました。」
いつもは強気なカノンもライラックの様子に申し訳なさそうに肩を落としうつむく。
その様子を見てライラックは「しょうがないな」と軽く息を吐き、うつむいているカノンの後頭部に手を回し、自分のおでこをカノンのおでこにくっつけた。
「何はともあれ、君が無事で本当によかったよ。けど、今後はこんな無茶な事はしないって約束だよ。」
ライラックはくっつけていたおでこを離し優しい笑顔を向ける。
その行動にカノンは初めて異性の前で顔を赤らめた。
自分でもわかるくらい赤くなった顔を見られたくないカノンは下を向きお礼を伝える。
カノンの反応の可愛さにもっと見ていたいなとライラックは微笑む。
「(ど、どうしましょう…。お菓子に目がなく、少し残念な殿下と思っていましたのに…。戦う姿や先ほどの近い距離…優しい笑顔…不覚にもステキと思うだなんて…。この感情はいったい…。)」
カノンが下を向きながら心の中で自問自答していると侯爵家の迎えの馬車が来た。
二人は立ち上がり馬車に近づく。
止まった馬車の中からカノンの父、オリヴァーが慌てて降りてきた。
娘のボロボロの姿に一瞬めまいがしたオリヴァーだが、ケガも少なく無事でよかったと安堵で涙が溢れ泣きながらカノンを強く抱きしめた。
オリヴァーが落ち着きを早々に取り戻し、先にライラックを送る為王宮に向かおうとするが、ライラックに侯爵家に向かって先にカノンを医者に診てもらうように提案された。
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