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~元に戻った美桜の生活編 Chapter2~
~峰岸君とのデート~
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美桜と峰岸君が付き合ってからひと月後。
季節はもう三月中旬。世間の一部は春休みに入っている。
このひと月の間美桜は部活や空手教室で忙しくしており、峰岸君も美桜とは違う空手教室に通っていて自分の習い事や家の事でなかなか時間が合わずにいた。
せっかくお互いの気持ちが通じて付き合えたというのに現実はうまく事が運ばない。
そんな中でようやく部活も習い事の教室もない日を合わせられた二人はクリスマス以来のデートの約束をした。
―――デート当日の日曜日。
まだ少し肌寒いこの季節はどんな服を着ようか迷う。
美桜は白い小さめのバッグを持ち髪は下ろし、小さい花が多くプリントされた淡い水色のワンピースにベージュ色のニットのカーディガン、白いスニーカーを合わせたコーデを身にまとい約束の時間に間に合うように待ち合わせ場所まで向かう。
この日のデートの予定はお昼過ぎに待ち合わせで、映画を見てカフェでゆっくりして夕方には家に帰る予定だ。
美桜が待ち合わせ場所に着いたのは十分前で、すでに峰岸君も着いて待っていた。
「雅君!!お待たせしました!だいぶ待たせてしまいましたか?」
峰岸君の姿を見るなり慌てて駆け寄り声を掛ける美桜。
「僕も今着いたとこだよ。一ノ瀬さん、今日も服装可愛いね。あ、それとカバン、持つよ。ちょっと早いけど映画館に向かおう。」
峰岸君は美桜の行動と言葉に笑顔で応え両手を差し伸べてきた。
美桜は恥ずかしながらも差し伸べられた片手を取り、もう片手は峰岸君の言葉に甘えカバンを渡す。二人は手をつなぎながら映画館へと向かった。
美桜の心の中では峰岸君の優しさに胸がキュンとしておりドキドキしていた。
峰岸君もまたドキドキしながらエスコートするのを心掛けていた。
映画館に着き何の映画にしようか広告のパネルの前で悩む二人。
意見が分かれたらジャンケンする事を決めて同時に見たい映画を指さして決める事にした。
そうして二人が指さした映画が同じ映画で内容は動物が出る感動ものだ。
「僕達映画の趣味合うね。」
「ふふ…はい…。」
二人は同じ広告を指した事に嬉しくなり笑い合った。
映画の入場チケットを買い上映時間に間に合うようにお手洗いに行ったり飲み物を買ったりと時間を過ごした。
二人が見る映画の入場案内が始まったので案内をしている係員にチケットを渡してその係員から半分になったチケットを受け取り、確認しながら書かれている番号の部屋や指定座席へと向かう。
自分達が指定されている座席に着き映画が始まるのを楽しみにするのと同時に座席の関係で距離が近い事に緊張しながら上映を待つ二人。
そうして刻々と上映時間が近づき照明が少しずつ落ち始めた。
映画が始まり皆が静かに鑑賞していたが、物語の後半に差し掛かるにつれて感動のシーンが多く館内のあちらこちらで鼻をすする音が聞こえはじめる。
美桜や峰岸君も涙が出て鼻をすすっていた。
「(一ノ瀬さん…泣いてる…よし。)」
感動で涙を流している美桜の視界にシルエットが入ってきた。
峰岸君がハンカチを差し出してきたのだ。
美桜が戸惑いつつも差し出されたハンカチを受け取り、宝物を扱うかのように大事に手に握り持った。
峰岸君の優しさに二度目の胸キュンをしながら残りの映画の時間を堪能した。
二人は映画を観終わり映画館の近くのカフェでゆっくりする為移動した。
空いている席に着き、それぞれ飲み物や食べたいものを注文して席に注文の品が運び込まれるのを待つ。
「映画、すごく感動して面白かったです。…ハンカチ…ありがとうございました。洗って返しますね。」
「ハンカチならいつでも大丈夫だよ!映画、面白かったね。また映画デートしようね。一ノ瀬さんはどのシーンが良かった?」
「私は…―――。」
美桜は貸してくれたハンカチのお礼を伝え、それに応える峰岸君。
注文した料理が席に運び込まれ、二人は時間まで映画の感想や今後のデートでどこに行きたいか等、食事をしながら話に花を咲かせた。
食事も終わり話に夢中になっていた二人だが、窓の外をふと見るともう西日が差し始めている。
二人はそろそろ時間だねと帰る支度をして美桜のカバンを再度預かり手をつなぎながら美桜の家に向かった。
美桜の家の前に着き預かっていたカバンを渡し、つないでた手を名残惜しそうに離す二人。
二人は向かい合い目を合わせ「またね」と言葉を交わすがお互いに目を合わせたまま動こうとはしない。
そんな二人の周りを甘い空気が包み込む。
「(一ノ瀬さん…今日も可愛かったな…。触れたい…けど…イヤかな?)」
甘い空気に包まれてる中、峰岸君が美桜の左頬に優しく右手を添える。
「(一ノ瀬さん…嫌がってない…このまま…。)」
ピクっと驚く反応はしたが嫌がる素振りを見せず、戸惑いながらも優しい笑みを浮かべる美桜。
そんな美桜の様子に安堵し、緊張しつつもゆっくり顔を近づけ次第に伏し目がちになる峰岸君。
「(こ…これって…雅君…。)」
峰岸君の行動に戸惑う美桜がそっと瞼を閉じ、二人の唇の距離があと数センチで触れるところまで近づいた時、峰岸君の背後からガサッと大きな音がした。
二人はその音にビクッと体を震わせとっさに音のした方を見ると野良猫が植木から飛び出したようだ。
意表を突かれた二人は顔を見合わせ笑い合い、先ほどまで二人を包んでいた甘い空気は消え、少し残念ではあるがどこかホッとした空気に包まれる。
二人は「今度こそまたね」と言葉を交わし峰岸君は帰る方向に足を向ける。
「あ!一ノ瀬さん!――――。」
帰る方向に足を向けた峰岸君だったが振り返り、美桜の左耳に近づき耳打ちする。
峰岸君が耳打ちで伝え終え離れると顔を真っ赤にし耳打ちした左耳を左手で抑える美桜の姿があった。
その表情に満足そうに笑顔で「それじゃ」と手を振り踵を返し帰っていった。
美桜にはもう背中を向けていた為見られてはいないが、時間差で峰岸君も美桜と同じくらい顔を真っ赤にして口元を右腕で抑えていた。
「キス…また今度。」
その耳打ちの言葉が数日間、頭から離れない美桜だった。
季節はもう三月中旬。世間の一部は春休みに入っている。
このひと月の間美桜は部活や空手教室で忙しくしており、峰岸君も美桜とは違う空手教室に通っていて自分の習い事や家の事でなかなか時間が合わずにいた。
せっかくお互いの気持ちが通じて付き合えたというのに現実はうまく事が運ばない。
そんな中でようやく部活も習い事の教室もない日を合わせられた二人はクリスマス以来のデートの約束をした。
―――デート当日の日曜日。
まだ少し肌寒いこの季節はどんな服を着ようか迷う。
美桜は白い小さめのバッグを持ち髪は下ろし、小さい花が多くプリントされた淡い水色のワンピースにベージュ色のニットのカーディガン、白いスニーカーを合わせたコーデを身にまとい約束の時間に間に合うように待ち合わせ場所まで向かう。
この日のデートの予定はお昼過ぎに待ち合わせで、映画を見てカフェでゆっくりして夕方には家に帰る予定だ。
美桜が待ち合わせ場所に着いたのは十分前で、すでに峰岸君も着いて待っていた。
「雅君!!お待たせしました!だいぶ待たせてしまいましたか?」
峰岸君の姿を見るなり慌てて駆け寄り声を掛ける美桜。
「僕も今着いたとこだよ。一ノ瀬さん、今日も服装可愛いね。あ、それとカバン、持つよ。ちょっと早いけど映画館に向かおう。」
峰岸君は美桜の行動と言葉に笑顔で応え両手を差し伸べてきた。
美桜は恥ずかしながらも差し伸べられた片手を取り、もう片手は峰岸君の言葉に甘えカバンを渡す。二人は手をつなぎながら映画館へと向かった。
美桜の心の中では峰岸君の優しさに胸がキュンとしておりドキドキしていた。
峰岸君もまたドキドキしながらエスコートするのを心掛けていた。
映画館に着き何の映画にしようか広告のパネルの前で悩む二人。
意見が分かれたらジャンケンする事を決めて同時に見たい映画を指さして決める事にした。
そうして二人が指さした映画が同じ映画で内容は動物が出る感動ものだ。
「僕達映画の趣味合うね。」
「ふふ…はい…。」
二人は同じ広告を指した事に嬉しくなり笑い合った。
映画の入場チケットを買い上映時間に間に合うようにお手洗いに行ったり飲み物を買ったりと時間を過ごした。
二人が見る映画の入場案内が始まったので案内をしている係員にチケットを渡してその係員から半分になったチケットを受け取り、確認しながら書かれている番号の部屋や指定座席へと向かう。
自分達が指定されている座席に着き映画が始まるのを楽しみにするのと同時に座席の関係で距離が近い事に緊張しながら上映を待つ二人。
そうして刻々と上映時間が近づき照明が少しずつ落ち始めた。
映画が始まり皆が静かに鑑賞していたが、物語の後半に差し掛かるにつれて感動のシーンが多く館内のあちらこちらで鼻をすする音が聞こえはじめる。
美桜や峰岸君も涙が出て鼻をすすっていた。
「(一ノ瀬さん…泣いてる…よし。)」
感動で涙を流している美桜の視界にシルエットが入ってきた。
峰岸君がハンカチを差し出してきたのだ。
美桜が戸惑いつつも差し出されたハンカチを受け取り、宝物を扱うかのように大事に手に握り持った。
峰岸君の優しさに二度目の胸キュンをしながら残りの映画の時間を堪能した。
二人は映画を観終わり映画館の近くのカフェでゆっくりする為移動した。
空いている席に着き、それぞれ飲み物や食べたいものを注文して席に注文の品が運び込まれるのを待つ。
「映画、すごく感動して面白かったです。…ハンカチ…ありがとうございました。洗って返しますね。」
「ハンカチならいつでも大丈夫だよ!映画、面白かったね。また映画デートしようね。一ノ瀬さんはどのシーンが良かった?」
「私は…―――。」
美桜は貸してくれたハンカチのお礼を伝え、それに応える峰岸君。
注文した料理が席に運び込まれ、二人は時間まで映画の感想や今後のデートでどこに行きたいか等、食事をしながら話に花を咲かせた。
食事も終わり話に夢中になっていた二人だが、窓の外をふと見るともう西日が差し始めている。
二人はそろそろ時間だねと帰る支度をして美桜のカバンを再度預かり手をつなぎながら美桜の家に向かった。
美桜の家の前に着き預かっていたカバンを渡し、つないでた手を名残惜しそうに離す二人。
二人は向かい合い目を合わせ「またね」と言葉を交わすがお互いに目を合わせたまま動こうとはしない。
そんな二人の周りを甘い空気が包み込む。
「(一ノ瀬さん…今日も可愛かったな…。触れたい…けど…イヤかな?)」
甘い空気に包まれてる中、峰岸君が美桜の左頬に優しく右手を添える。
「(一ノ瀬さん…嫌がってない…このまま…。)」
ピクっと驚く反応はしたが嫌がる素振りを見せず、戸惑いながらも優しい笑みを浮かべる美桜。
そんな美桜の様子に安堵し、緊張しつつもゆっくり顔を近づけ次第に伏し目がちになる峰岸君。
「(こ…これって…雅君…。)」
峰岸君の行動に戸惑う美桜がそっと瞼を閉じ、二人の唇の距離があと数センチで触れるところまで近づいた時、峰岸君の背後からガサッと大きな音がした。
二人はその音にビクッと体を震わせとっさに音のした方を見ると野良猫が植木から飛び出したようだ。
意表を突かれた二人は顔を見合わせ笑い合い、先ほどまで二人を包んでいた甘い空気は消え、少し残念ではあるがどこかホッとした空気に包まれる。
二人は「今度こそまたね」と言葉を交わし峰岸君は帰る方向に足を向ける。
「あ!一ノ瀬さん!――――。」
帰る方向に足を向けた峰岸君だったが振り返り、美桜の左耳に近づき耳打ちする。
峰岸君が耳打ちで伝え終え離れると顔を真っ赤にし耳打ちした左耳を左手で抑える美桜の姿があった。
その表情に満足そうに笑顔で「それじゃ」と手を振り踵を返し帰っていった。
美桜にはもう背中を向けていた為見られてはいないが、時間差で峰岸君も美桜と同じくらい顔を真っ赤にして口元を右腕で抑えていた。
「キス…また今度。」
その耳打ちの言葉が数日間、頭から離れない美桜だった。
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