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最後の異世界生活~カノン編~
~お化粧~
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中間テスト期間。
一日目は、数学、英語、選択社会の三教科の日程を組まれている。
二日目は、選択理科、倫理、古文の三教科で、三日目は選択科目の音楽または情報処理、現文、地理の三教科の日程だ。
カノンは、どの教科もペンが止まる事がなく、楽しそうに問題を解いていた。
原さんにテストの様子を聞いた時は手ごたえが良いと返事が来て、カノンは安心し、結果が楽しみだと二人して笑顔になった。
そうして、何事もなく、無事に中間テストの全日程が終了し、部活がまた始まり、通常の日常に戻りつつあった。
部活が終わり、直帰したカノン。
帰宅したカノンは、いつも通り部屋で着替えを済ませ、ダイニングテーブルで一ノ瀬家と食卓を囲んでいた。
食事をしながら口を開いたのは要だった。
「中間テスト、今日までだったんだろ。どうだったんだ?」
「楽しかったですわ。いい点、取れるかと思います。」
「楽しかった…そうか…うん、なんとなくそんな答えが来るとは思ってた。愚問だったな。」
要は呆れ顔で再び食事を黙々と進めた。
「あ!そうですわ!テストが終わったという事は、特別授業が近々あるのでした。お化粧道具を持参しての授業と言っていましたわ。」
カノンの急な思い出したかのような発言に、皆が食事の手を止め、カノンを見て話を聞く体制をとった。
そんな皆にカノンは特別授業の内容を説明した。
説明を聞いた結が目を輝かせた。
「まぁ!今の学生さんは、そんな面白そうな授業があるの?!お化粧のお勉強…。そうだ!カノンちゃん、授業前にお化粧の道具、私のでよければ使う?予習する?」
「お化粧の予習…そうですわね…。自分の国にいる時は、社交界にも参加したりしていたので、侍女に手伝ってもらったり、自分で準備したりしていましたわ。授業が始まる前に一度お化粧のやり方をおさらいしたいですわ。」
「そっか、カノンちゃん、お嬢様だものね。お化粧は普段から身だしなみでしていて当然ね。では、ご飯を食べた後、さっそく、お化粧のおさらいしましょう!」
「はい!よろしくお願いします!それと…お化粧道具…お借りします。」
ご飯を食べた後の予定にカノンと結は、胸を弾ませ、食事をする手が先程よりもちょっとだけ早くなった。
夕食も食べ終わり、後片付けも終わらせ、カノンと結は結の部屋に来ていた。
カノンは結に案内された化粧台の前に座り、結は数種類のお化粧道具が入っている化粧箱を持って、カノンの前に置いた。
「すごいですわ…こんな多くの種類の道具が…色も多彩なのですね。」
「カノンちゃんが普段使っていた物はどれかしら?」
化粧箱の中の道具を見てカノンは、懐かしさと、種類の多さに感動しており、結の言葉に、普段使っていた道具を化粧箱の中から取り出した。
「それじゃ、この化粧水を使ってね。」
「ありがとうございます。あ、そういえば、最近のお化粧は、オシャレの為にするだけでなく、別人になれるとこの間テレビで言っていましたわ。ここにある道具で出来ますの?」
「そうねぇ…この道具と、この道具…あとは…――。」
カノンの問いかけに、化粧箱の中から道具を選び始めた結。
ある程度道具を取り出し、基本的な変身メイクのやり方を説明し、その説明にカノンは目を輝かせながら聞いていた。
説明が終わり、さっそく結に手伝ってもらいながら変身メイクを実施していった。
そうして変身メイクをしたり、オシャレやビジネスの為のお化粧のおさらいをして、二人はキャッキャと楽しそうにしていた。
中間テストから数日後の特別授業の日。
カノンが学校に登校すると、すでに原さんが登校しており、挨拶をすると、今まであったかなと思うほどに、にこやかな表情の原さんがいた。
「い、いのりちゃん…お顔が…にこやか過ぎませんか…。」
「だって、ずっと楽しみにしていた特別授業だよ?しかも、午前中の授業全部!!普段の授業を受けるより、楽しい事だよ!!顔もにやけるよ~。」
「…なるほど、普段のお勉強が潰れてなおかつ、実施がある授業の為、楽しみにしていた…という事ですわね。」
「うん!だって、お化粧の実施なんて、ビジネス用とは言っていたけど、オシャレ用もするって後でお知らせで言っていたし、それに、ヘアーアイロンとか持ってきてもいいって言ってたし、こんな美容学校みたいな授業が普段の授業で出来るなんて楽しみ過ぎるよ!」
「たしかに、そうですわね。今日は部活もお休みなので、お化粧を落とさずに済みますし、思いっきり楽しめそうですわ。」
カノンと原さんが話に盛り上がっていると、ホームルームの予鈴が鳴り、皆が席に着き始めた。
ホームルームが終わり、一度担任の先生が教室を出て行った。
午前の授業の始まる時間が刻々と近づき、授業開始時間から数分過ぎた頃、担任の先生とスーツを着た女性と男性が教室に入ってきた。
授業開始の挨拶から始まり、担任の先生からの講師の紹介があり、女子生徒と男子生徒それぞれに実施の講師がつく事、先に座学から始める事を知らされた。
担任の先生の話が終わり、女性講師と男性講師が改めて本人の口から軽く自己紹介を聞き、授業が始まっていった。
座学が終わり、いよいよ身だしなみの実施に入る為の準備に皆が取り掛かった。
講師の指示で、カノンやクラスメイト達が持参した道具を持ち、席の移動を始めた。
女子は窓側に、男子は廊下側に固まって座った。
最初はビジネス用の身だしなみの実施を、一通り時間を費やし、皆が整い、落ち着いたところで、次にオシャレ用で自由時間とも言える実施が始まった。
クラスの皆はビジネス用に力を入れていたが、一度整えたものを落とし、ビジネス用よりもオシャレ用の方に力を入れ、黙々と作業に入った。
カノンもその一人で、鏡を見ながら黙々と自分の顔にお化粧をのせていく。
周りの皆が整い終わり、最後の仕上げに入っている所だったが、カノンはいまだにお化粧をのせていた。
「(ここを…こういう風に…目は…少しキツく…眉は…こうして…。)」
ようやくカノンは数十分かけたお化粧の仕上げに入り、最後に唇にグロスを塗り、結から借りたヘアーアイロンとスタイリング剤で髪の毛を整え、鏡で最終確認をした。
「できましたわ!我ながらいい出来ですわね!!」
カノンが満足そうに顔を上げると、目を丸くしたクラスの皆がカノンを見ており、中には顔を赤らめるクラスメイトもいた。
驚いた表情をしている一人、原さんが口を開いた。
「……カノン…さん…その顔……。」
一日目は、数学、英語、選択社会の三教科の日程を組まれている。
二日目は、選択理科、倫理、古文の三教科で、三日目は選択科目の音楽または情報処理、現文、地理の三教科の日程だ。
カノンは、どの教科もペンが止まる事がなく、楽しそうに問題を解いていた。
原さんにテストの様子を聞いた時は手ごたえが良いと返事が来て、カノンは安心し、結果が楽しみだと二人して笑顔になった。
そうして、何事もなく、無事に中間テストの全日程が終了し、部活がまた始まり、通常の日常に戻りつつあった。
部活が終わり、直帰したカノン。
帰宅したカノンは、いつも通り部屋で着替えを済ませ、ダイニングテーブルで一ノ瀬家と食卓を囲んでいた。
食事をしながら口を開いたのは要だった。
「中間テスト、今日までだったんだろ。どうだったんだ?」
「楽しかったですわ。いい点、取れるかと思います。」
「楽しかった…そうか…うん、なんとなくそんな答えが来るとは思ってた。愚問だったな。」
要は呆れ顔で再び食事を黙々と進めた。
「あ!そうですわ!テストが終わったという事は、特別授業が近々あるのでした。お化粧道具を持参しての授業と言っていましたわ。」
カノンの急な思い出したかのような発言に、皆が食事の手を止め、カノンを見て話を聞く体制をとった。
そんな皆にカノンは特別授業の内容を説明した。
説明を聞いた結が目を輝かせた。
「まぁ!今の学生さんは、そんな面白そうな授業があるの?!お化粧のお勉強…。そうだ!カノンちゃん、授業前にお化粧の道具、私のでよければ使う?予習する?」
「お化粧の予習…そうですわね…。自分の国にいる時は、社交界にも参加したりしていたので、侍女に手伝ってもらったり、自分で準備したりしていましたわ。授業が始まる前に一度お化粧のやり方をおさらいしたいですわ。」
「そっか、カノンちゃん、お嬢様だものね。お化粧は普段から身だしなみでしていて当然ね。では、ご飯を食べた後、さっそく、お化粧のおさらいしましょう!」
「はい!よろしくお願いします!それと…お化粧道具…お借りします。」
ご飯を食べた後の予定にカノンと結は、胸を弾ませ、食事をする手が先程よりもちょっとだけ早くなった。
夕食も食べ終わり、後片付けも終わらせ、カノンと結は結の部屋に来ていた。
カノンは結に案内された化粧台の前に座り、結は数種類のお化粧道具が入っている化粧箱を持って、カノンの前に置いた。
「すごいですわ…こんな多くの種類の道具が…色も多彩なのですね。」
「カノンちゃんが普段使っていた物はどれかしら?」
化粧箱の中の道具を見てカノンは、懐かしさと、種類の多さに感動しており、結の言葉に、普段使っていた道具を化粧箱の中から取り出した。
「それじゃ、この化粧水を使ってね。」
「ありがとうございます。あ、そういえば、最近のお化粧は、オシャレの為にするだけでなく、別人になれるとこの間テレビで言っていましたわ。ここにある道具で出来ますの?」
「そうねぇ…この道具と、この道具…あとは…――。」
カノンの問いかけに、化粧箱の中から道具を選び始めた結。
ある程度道具を取り出し、基本的な変身メイクのやり方を説明し、その説明にカノンは目を輝かせながら聞いていた。
説明が終わり、さっそく結に手伝ってもらいながら変身メイクを実施していった。
そうして変身メイクをしたり、オシャレやビジネスの為のお化粧のおさらいをして、二人はキャッキャと楽しそうにしていた。
中間テストから数日後の特別授業の日。
カノンが学校に登校すると、すでに原さんが登校しており、挨拶をすると、今まであったかなと思うほどに、にこやかな表情の原さんがいた。
「い、いのりちゃん…お顔が…にこやか過ぎませんか…。」
「だって、ずっと楽しみにしていた特別授業だよ?しかも、午前中の授業全部!!普段の授業を受けるより、楽しい事だよ!!顔もにやけるよ~。」
「…なるほど、普段のお勉強が潰れてなおかつ、実施がある授業の為、楽しみにしていた…という事ですわね。」
「うん!だって、お化粧の実施なんて、ビジネス用とは言っていたけど、オシャレ用もするって後でお知らせで言っていたし、それに、ヘアーアイロンとか持ってきてもいいって言ってたし、こんな美容学校みたいな授業が普段の授業で出来るなんて楽しみ過ぎるよ!」
「たしかに、そうですわね。今日は部活もお休みなので、お化粧を落とさずに済みますし、思いっきり楽しめそうですわ。」
カノンと原さんが話に盛り上がっていると、ホームルームの予鈴が鳴り、皆が席に着き始めた。
ホームルームが終わり、一度担任の先生が教室を出て行った。
午前の授業の始まる時間が刻々と近づき、授業開始時間から数分過ぎた頃、担任の先生とスーツを着た女性と男性が教室に入ってきた。
授業開始の挨拶から始まり、担任の先生からの講師の紹介があり、女子生徒と男子生徒それぞれに実施の講師がつく事、先に座学から始める事を知らされた。
担任の先生の話が終わり、女性講師と男性講師が改めて本人の口から軽く自己紹介を聞き、授業が始まっていった。
座学が終わり、いよいよ身だしなみの実施に入る為の準備に皆が取り掛かった。
講師の指示で、カノンやクラスメイト達が持参した道具を持ち、席の移動を始めた。
女子は窓側に、男子は廊下側に固まって座った。
最初はビジネス用の身だしなみの実施を、一通り時間を費やし、皆が整い、落ち着いたところで、次にオシャレ用で自由時間とも言える実施が始まった。
クラスの皆はビジネス用に力を入れていたが、一度整えたものを落とし、ビジネス用よりもオシャレ用の方に力を入れ、黙々と作業に入った。
カノンもその一人で、鏡を見ながら黙々と自分の顔にお化粧をのせていく。
周りの皆が整い終わり、最後の仕上げに入っている所だったが、カノンはいまだにお化粧をのせていた。
「(ここを…こういう風に…目は…少しキツく…眉は…こうして…。)」
ようやくカノンは数十分かけたお化粧の仕上げに入り、最後に唇にグロスを塗り、結から借りたヘアーアイロンとスタイリング剤で髪の毛を整え、鏡で最終確認をした。
「できましたわ!我ながらいい出来ですわね!!」
カノンが満足そうに顔を上げると、目を丸くしたクラスの皆がカノンを見ており、中には顔を赤らめるクラスメイトもいた。
驚いた表情をしている一人、原さんが口を開いた。
「……カノン…さん…その顔……。」
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