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最後の異世界生活~カノン編~
~旋律~
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カノンと原さんがショッピングモールのカフェに移動し、おしゃべりをして数分後、注文していた飲み物や、スイーツが席に運ばれた。
「ん~~!やはりお菓子、もといスイーツは美味しいですわ~。こんなに美味しいものを今まで知らずにいましたのに、これからは国でも食べられるのは本当に喜ばしい事です。」
「ふふっ本当に美味しそうに、幸せそうに食べるね。今までスイーツがなかったのは、砂糖はあったけど、使い方がわからなくて、使ってなかったんだっけ?……誰も使おうとはしなかったのかな?」
席に運ばれたスイーツ、カノンはレアチーズケーキを、原さんはイチゴのタルトを頼んでいた為、各々口にほお張りながら話し出した。
「歴史書や、古い本、レシピ本など多くの書物を読みましたが、どの本にもお砂糖を使用したという事実は書かれていませんでしたわ。」
「そっかぁ…。でも、これからはカノンちゃんがお菓子を広めていくんでしょ?」
「そのための技術向上ですわ!いろんなお菓子の作り方を覚えて国中に笑顔を溢れさせます!……もぅ、下を向いての生活なんてさせませんわ。ところで……いのりちゃん、ショッピングモールに来る前からわたくしの呼び名を変えていますが…何か心境の変化がありましたの?」
「あー…うん。……不純な動機だと思われるかもしれないんだけど…。さっき…カノンちゃんが、久しぶりに自分の顔を見た…って言った時の表情…すごく寂しそうに見えて…なんだか…もっと仲良くなりたい…って思ったの。…ってごめんね!人様の寂しそうな表情を見て仲良くなりたいだなんて!」
「…いいえ、すごく嬉しいです。わたくしの事…そんな風に見てくださるお友達は…あまりいませんもの…。二つの世界に、わたくしを想ってくれるお友達がいるというのは、とても…とても嬉しい事ですわ。ありがとうございます。」
原さんから、呼び名を変えた理由を聞いたカノンは、スイーツを食べていた手を止め、原さんに優しい笑みを浮かべた。
その表情があまりにも優しすぎて、原さんは顔を赤らめ、恥ずかしそうに慌てた様子で話題を変えた。
「そういえば、技術向上はだいたい分かったけど、知識向上は他に何を勉強するの?」
「………心を…癒す術を…。」
原さんの問いに、カノンは何と答えてよいものか、どこまで説明したらよいものか熟考し、ようやく返事を絞り出した。
そんなカノンの返事を聞いた原さんは、直感的にこれ以上聞いてはいけないと悟り、深く聞かないように言葉を選んだ。
「……ごめんね、何か…大変な事があったんだね。」
「…わたくしでは、ありませんが…国に…心を痛めた方々が多くいますの。その方達に何が出来るか…模索中ですわ。」
「アフターケアってやつだね。うーん…心理カウンセラー…とか…あとは…。」
「お待ちください!!いのりちゃんは心を痛めた方々に何をすべきかご存じなのですか?!この世界は、そういう分野も発達しているのですか?!」
カノンの言葉に原さんは、思い当る療法を口にした。
その原さんから出た言葉にカノンは驚き、原さんからもっと話を聞きたいと机に身を乗り出した。
「カ…カノンちゃん…落ち着いて…。」
「す、すみません…。取り乱してしまいましたわ。いのりちゃんのお言葉…メモに書き留めてもいいですか?」
「うん、いいよ。あまり詳しくはわからないけど…知っている範囲でいいなら。」
そう言った原さんはテレビや学校の授業、携帯のニュース記事で度々見かける心のケアに関する情報をカノンに伝えた。
その中で、カノンがメモを書いていた手を止め、興味を持ったのが、音楽療法だった。
「音楽は、わたくしの国にもあるにはありますわ。楽器もこちらの世界とほとんど変わりませんのよ。ただ…楽器は高価なもので、貴族の家や王宮にしか置いてなく、ダンスの時に流れるくらいでしたの……。それが、心の癒しに繋がるとは思いませんでしたわ。」
「んー…音楽は時にもの凄い効力を発揮して、心が癒される…と言うのは、よくあると思ってたけど…。…あ…この曲、私、好きなやつだ。」
「……曲?ですの?……そういえば、ずっと店内で緩やかな音楽が流れていますわ…。これは…聞いたことがない音色に、曲調も聞いた事がありません…。」
原さんとカノンが音楽の話をしていると、店内の音楽が原さんの好きな曲に変わり、原さんは曲を聞き入っており、小さく鼻歌を交えた。
カノンも原さんを見習い、静かに耳を傾けて曲を聞き入っていた。
「曲…終わってしまいましたわね。なんだか…心が暖かくなるような…それでいて、途中から変わる曲調に励まされているような…キレイな曲でした。この曲、なんとおっしゃるのですか?」
カノンは、曲が変わり自然な感想を原さんに伝え、お皿に残っていた残りのケーキを口に含み、曲の事を聞こうと原さんに問いかけた。
そんな原さんも、ケーキの残りを平らげ、飲み物を一口飲み、言葉を発した。
「……カノン。」
「…?わたくしが何か?」
「違う、違う!曲の名前!カノンって言うの!それと、音色はオルゴールって言って、機械が自動で演奏をしてくれるものがあるの。」
「そんなものが…。機械は、追々という事で、それよりもこの曲…習う事は出来ますか?」
「うーん…図書館に楽譜の本があったり、今の時代だと、ピアノの演奏動画とか携帯で検索できるから、情報は集められると思う。……というより、カノンちゃん…楽器の演奏出来るの?」
「はい、ピアノにヴァイオリン、フルート…一通り出来ますわ。」
「………ハイスペック女子め。」
二人はさらに、音楽に関する話に花を咲かせた。
二人が残った飲み物を飲み干して、家に帰るのはもう少し後の時間になりそうだ。
「ん~~!やはりお菓子、もといスイーツは美味しいですわ~。こんなに美味しいものを今まで知らずにいましたのに、これからは国でも食べられるのは本当に喜ばしい事です。」
「ふふっ本当に美味しそうに、幸せそうに食べるね。今までスイーツがなかったのは、砂糖はあったけど、使い方がわからなくて、使ってなかったんだっけ?……誰も使おうとはしなかったのかな?」
席に運ばれたスイーツ、カノンはレアチーズケーキを、原さんはイチゴのタルトを頼んでいた為、各々口にほお張りながら話し出した。
「歴史書や、古い本、レシピ本など多くの書物を読みましたが、どの本にもお砂糖を使用したという事実は書かれていませんでしたわ。」
「そっかぁ…。でも、これからはカノンちゃんがお菓子を広めていくんでしょ?」
「そのための技術向上ですわ!いろんなお菓子の作り方を覚えて国中に笑顔を溢れさせます!……もぅ、下を向いての生活なんてさせませんわ。ところで……いのりちゃん、ショッピングモールに来る前からわたくしの呼び名を変えていますが…何か心境の変化がありましたの?」
「あー…うん。……不純な動機だと思われるかもしれないんだけど…。さっき…カノンちゃんが、久しぶりに自分の顔を見た…って言った時の表情…すごく寂しそうに見えて…なんだか…もっと仲良くなりたい…って思ったの。…ってごめんね!人様の寂しそうな表情を見て仲良くなりたいだなんて!」
「…いいえ、すごく嬉しいです。わたくしの事…そんな風に見てくださるお友達は…あまりいませんもの…。二つの世界に、わたくしを想ってくれるお友達がいるというのは、とても…とても嬉しい事ですわ。ありがとうございます。」
原さんから、呼び名を変えた理由を聞いたカノンは、スイーツを食べていた手を止め、原さんに優しい笑みを浮かべた。
その表情があまりにも優しすぎて、原さんは顔を赤らめ、恥ずかしそうに慌てた様子で話題を変えた。
「そういえば、技術向上はだいたい分かったけど、知識向上は他に何を勉強するの?」
「………心を…癒す術を…。」
原さんの問いに、カノンは何と答えてよいものか、どこまで説明したらよいものか熟考し、ようやく返事を絞り出した。
そんなカノンの返事を聞いた原さんは、直感的にこれ以上聞いてはいけないと悟り、深く聞かないように言葉を選んだ。
「……ごめんね、何か…大変な事があったんだね。」
「…わたくしでは、ありませんが…国に…心を痛めた方々が多くいますの。その方達に何が出来るか…模索中ですわ。」
「アフターケアってやつだね。うーん…心理カウンセラー…とか…あとは…。」
「お待ちください!!いのりちゃんは心を痛めた方々に何をすべきかご存じなのですか?!この世界は、そういう分野も発達しているのですか?!」
カノンの言葉に原さんは、思い当る療法を口にした。
その原さんから出た言葉にカノンは驚き、原さんからもっと話を聞きたいと机に身を乗り出した。
「カ…カノンちゃん…落ち着いて…。」
「す、すみません…。取り乱してしまいましたわ。いのりちゃんのお言葉…メモに書き留めてもいいですか?」
「うん、いいよ。あまり詳しくはわからないけど…知っている範囲でいいなら。」
そう言った原さんはテレビや学校の授業、携帯のニュース記事で度々見かける心のケアに関する情報をカノンに伝えた。
その中で、カノンがメモを書いていた手を止め、興味を持ったのが、音楽療法だった。
「音楽は、わたくしの国にもあるにはありますわ。楽器もこちらの世界とほとんど変わりませんのよ。ただ…楽器は高価なもので、貴族の家や王宮にしか置いてなく、ダンスの時に流れるくらいでしたの……。それが、心の癒しに繋がるとは思いませんでしたわ。」
「んー…音楽は時にもの凄い効力を発揮して、心が癒される…と言うのは、よくあると思ってたけど…。…あ…この曲、私、好きなやつだ。」
「……曲?ですの?……そういえば、ずっと店内で緩やかな音楽が流れていますわ…。これは…聞いたことがない音色に、曲調も聞いた事がありません…。」
原さんとカノンが音楽の話をしていると、店内の音楽が原さんの好きな曲に変わり、原さんは曲を聞き入っており、小さく鼻歌を交えた。
カノンも原さんを見習い、静かに耳を傾けて曲を聞き入っていた。
「曲…終わってしまいましたわね。なんだか…心が暖かくなるような…それでいて、途中から変わる曲調に励まされているような…キレイな曲でした。この曲、なんとおっしゃるのですか?」
カノンは、曲が変わり自然な感想を原さんに伝え、お皿に残っていた残りのケーキを口に含み、曲の事を聞こうと原さんに問いかけた。
そんな原さんも、ケーキの残りを平らげ、飲み物を一口飲み、言葉を発した。
「……カノン。」
「…?わたくしが何か?」
「違う、違う!曲の名前!カノンって言うの!それと、音色はオルゴールって言って、機械が自動で演奏をしてくれるものがあるの。」
「そんなものが…。機械は、追々という事で、それよりもこの曲…習う事は出来ますか?」
「うーん…図書館に楽譜の本があったり、今の時代だと、ピアノの演奏動画とか携帯で検索できるから、情報は集められると思う。……というより、カノンちゃん…楽器の演奏出来るの?」
「はい、ピアノにヴァイオリン、フルート…一通り出来ますわ。」
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