ギャグ時々シリアス小説(外部サイト)一覧

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私はリグレッタ。死神と恐れられた一族の末裔で、最後の生き残り。 物心ついたころからずっと、深い森の中で静かに暮らしてる。 森の外に出たいなんて、考えたことも無い。 お父さんとお母さんが言ってたけど、森の外に出たら、私達は生きていけないんだって。 沢山の人たちを怒らせてしまうから、出ちゃいけないんだ。 まぁ、私は別に、今のままで良いんだけどね。 そんなある日、私はあの子と出会ったんだ。 獣人の女の子。ハナ。 怪我してて辛そうで、本当はやめた方が良いはずなんだけど、私は彼女を助けてあげた。 そしたらさ、ハナちゃんが私に言うんだよ。 お母さんみたいだねって。 それがもう可愛いのっ! 尻尾を振って、頬を染めて。 嬉しそうに笑う顔がもう、可愛いのっ! いいや、ダメダメ。 思いっきり頭を撫でてあげたいんだけど、私はハナちゃんに触れちゃいけない。 触れちゃったら、うっかり魂を解放しちゃうかもしれないからね。 私は死神なんだ。 だから、人に触れちゃいけない。 でも、ちょっとだけでも、撫でたいんだけどなぁ。 ※X(旧Twitter)にて、挿絵(NovelAI使用)を投稿しています。 「小説家になろう」「カクヨム」にて同時連載中
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登録日 2024.05.03
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