九州北部の静かな団地で暮らす高校二年生・峯岸実は、日々の生活と小さな創作のあいだで揺れていた。
病を抱える母、距離を感じる恋人、彼女を気にかける級友。
誰にも手を伸ばせないまま、彼女は「言葉」を生きる術として選ぶ。
埃のように積もる日常の中で、書くことは果たして救いか、それとも赦しの代償か。
世界の片隅で、それでも生きようとする者たちの、静かで痛切な青春の1ページ。
※他サイトに投稿した作品を、全面的にリライトしたものです。他サイトのものと展開が異なります。
文字数 8,941
最終更新日 2025.10.20
登録日 2025.10.18