しっとり愛情深い溺愛 小説一覧
1
件
1
八年前に夫を亡くし、息子が巣立ったマンションで抜け殻のように生活していた射場 照近。
照近は、有名な高級邸宅に住む南雲井 英一と再婚して南雲井 照近になった。
家政婦として勤めていた家へ引っ越しを終えた照近は、英一が喜んでいるのを見て密かに驚く。
英一は元妻に浮気で裏切られ、三人の子供とは関係がぎこちない。広い家で一人暮らすのが退屈で、きまぐれに照近へ求婚しただけだと思っていたからだ。
αとΩでありながら性的な関係への進展もない。照近はしばしば混乱するのだった。
おだやかな隠居生活の中、照近は自分が傷付いていて、英一に癒やされていることを自覚していく。
自分が、どれだけ英一の心の支えになっていたのかも。
照近も英一のことを愛していたが、元義母に言われたような「恥知らずなΩ」である罪悪感が素直になることを難しくさせている。
そんなとき、週刊誌が《財産目的でαを誘惑した元家政婦のΩ》と照近を告発し、根拠のない中傷が始まる。
文字数 75,709
最終更新日 2025.11.30
登録日 2025.10.24
1
件