癒されるお話小説一覧

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「おっさん、この先は俺達だけで行くから帰っていいよ」  底辺でもなければ、上位でもない。かといって中間でも下層に位置する冒険者等級Dランク。 ”勇者”になるという夢に破れ、半端なランクに落ち着いてしまっていた【冒険者のロイド】はパーティーを外され、また無職になってしまう。  しかしロイドは”Dランク” それなりに依頼(クエスト)をこなせば、食い扶持を繋ぐことぐらいはできる。  一端に”冒険者”と名乗ることはできる。 何とか生き抜くことはできる。 だけどそれが精いっぱいで、それ以上を望むのは難しい。  最貧ではない。底辺でもない。だけど今の立場からの向上を望むのは難しい。  それなりの絶望と、無に近い希望――それが三十代半ばを目前に控え、未だDランクで冒険者を続けているロイドの現状だった。  そんな彼の肩を叩く、美少女が一人。 背が小さく、小柄な、魔法使いの少女は下手くそな文字が書かれた羊皮紙を広げて見せてくる。 【ワタシヲ、マチノキョウカイ、マデ、ツレテッテクダサイ。オレイ、タクサン、シマス】  お礼として提示されたのは一つ10,0000Gはくだらないオリハルコンの欠片。 これは新手の詐欺か、美人局か? 怪しいその子の名前は【リンカ=ラビアン】 彼女は魔法使いに必要な「声」を失っていた。
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文字数 294,082 最終更新日 2019.07.24 登録日 2019.05.04
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