罪人として処刑されるところだったロカは国を脱走し、逃亡者となった。
そんな彼が出会う、秘色の肌の女。
ロカはその女との交わりの中で思い起こした。かつて、罪の情婦として忌み嫌われる緑の魔女を手に掛けた己の所業、緑の魔女たちの母親の嘆き。
愛し、愛されることしか求めない森の妖女、アルラウネ。
人知を超えた存在でありながら、他者への憎しみを抱くことが出来ない、誰かを傷つける意思を持たないが故に人間に淘汰され続けてきた。
彼女たちを守る贖罪に生きる意義を見出したロカは、俗世で穢れた剣を握り締めた。
文字数 31,374
最終更新日 2025.12.30
登録日 2025.08.30