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 ここは魔術師が優遇され、呪術師が冷遇される差別が支配する世界。  ――そしてこれはとある世界に潜む、狡猾に世界の断罪をしようとする悪魔の物語。    普通の国の、普通の地域。  そこのとある街の奥に三階建ての建物がある。その建物の三階には、世界の悪を抹消し続ける悪魔がいた。    彼はこの世界に属すものではない。彼はこの世界に召喚された、異邦人だ。  名を初部未来。またの名を――   「天罰の悪魔。今日この日を持って貴様らの罪を断罪しよう!」  彼は誰よりも世界を憎み、拒んだ。  しかし彼は誰よりも魔術を悪用していたが、誰よりもその力を恨んでもいた。そして、その矛盾こそが彼を彼たらしめるのだと。 「改めて聞くけど、あんた、どうして世界を支配しようとしてるの?」  彼には共にこの世界を手にする野望家の仲間がいた。その名はマリア。赤髪に綺麗な目をした少女。彼女もまた、この世界を憎む人間の一人だというわけだ。 「それは、俺がこの世界を……最高に大嫌いだからだ。」 一章 1-10 「魔法と野望編」 11-20 「王都事件編」 21-30 「覚醒編」 二章 31-40 「二人の悪魔編」 41-50 「詐欺司教編」 51-60 「if√ 異世界ならば審判してもいいだろうか?」 61-70 「決戦前夜編」 71-80 「決戦の夜編」 三章 81-90 「休暇編」 91-100 「戦争の幕開け編」 101-110 「『世界を掌握する者』編」
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文字数 30,509 最終更新日 2024.04.28 登録日 2024.02.13
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