イケメン教師陵辱調教

リリーブルー

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第二章 調教師編

イケメン教師、調教師に心惹かれる【挿絵写真】

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 小坂は、車を降り、薄暗い雑居ビルの狭いホールでエレベーターを待った。入居事業者を記した表示にBlack Swanの文字があった。油性マジックで 手書きされた白いプラスチックのプレートは、いかにも、にわか仕立てだ。
 
 小坂は、四階でエレベーターを降り、無機質な扉を開けた。
 無駄のない筋肉のついた身体をスーツに包み、真っ直ぐに頭をかかげた白皙で鋭い目つきの男が、小坂に向かって歩を進めてきた。

「麓戸さん……」
男の姿を目にしたとたん、思わず小坂の口から、こぼれおちた、愛しい人の名。
 麓戸の何が好きかといって、容姿ほど好きなものはなかった。初めて出会った時から小坂は、麓戸の冷たい美貌に心惹かれた。少し頬がこけ、人生に倦んだ雰囲気も、疲労の色も、年上の男の色香と感じた。酷薄そうな唇、冷酷なまなざし。熱血漢の神崎先生とはまた違う魅力を持った、むしろ真逆の冷血漢だった。

 男は、小坂の脇を素通りして、ドアに閉店の札を掛け鍵をかけた。

 早く麓戸さんに抱かれたい。

 小坂は店の奥に進み、ショーケースのある部屋の奥のドアを開けた。

 秘密めいた部屋には大きなベッドと、手術台のような処置ベッドがあった。
 拘束器具のついた処置ベッドの横で、小坂は、はやる気持ちをおさえながら、黙ってグレーのスーツのジャケットを脱いだ。

 ボタンをはずすのも、もどかしい。

 小坂がネクタイに指をかけたとき、男が部屋に入ってきた。小坂は動きをとめ、麓戸の姿を目で追った。しなやかな黒豹のような動き。あの人の牙で噛みつかれ、自分は喉笛から血を流して死ぬのだ。吸血鬼、そう、吸血鬼のような人。
 男が小坂の手を払い、代わりに指をかけた。しゅるりと絹のすれる音がして、ネクタイが、小坂の首からすべり落ちた。
「麓戸さん……」
いつもは、脱がしてなんかくれないのに。小坂は麓戸の首に両腕をまわし、血のように赤い唇にキスをした。
「なんの真似だ?」
 麓戸の目は、いつものように、冷たかった。

「脱げ」
男は小坂をつき放した。小坂が、一つ一つワイシャツのボタンをはずすのを、麓戸が冷ややかな目つきで見ていた。
 小坂は、全裸になると、処置台にあがり、うつぶせになって寝た。お仕置きの時は、このベッドだ。いろいろ漏らしてしまうこともあるからだ。激しいプレイに興奮させられて、我を忘れて夢中になってしまうのだ。

 課題を達成したけれど、やはり与えられるのは、お仕置きか。お仕置きでもいい。自分には、お仕置きが必要なのだから。お仕置きでもいい。麓戸さんが自分に関心を持ってくれるのなら。褒められたらおしまいだから、むしろお仕置きを与えられる方がいい。小坂は、ひんやりした処置台に頬をつけながら思った。

 麓戸は服を着たまま、小坂のももから尻にかけてを指でなぞった。
「んっ……」
小坂は、ももをビクンと痙攣させた。

 男子生徒との激しく淫らな行為で、尻の中に大量に放たれた精液も、校長にいじられて、ほとんど外に出てしまったと危ぶんでいたのに、まだ奥の方に残っていたのか、さしこまれた麓戸の指でかき回されると、小坂のアナルは卑猥な音をたてた。
「あ……あぁ……」
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