坂本 大太郎

坂本 大太郎

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 小雪が湯けむりを駆け抜ける町で、警察官である俺は、彼女を床下に監禁した。  連続殺人犯である彼女を捕らえた俺は、こう言った。「あの、姥捨山って、ご存知ですか?」  若くして工学部の教壇に立っていた彼女は、聡明で、そう言っただけで理解してくれたようだ。  ……俺が、彼女を利用しようとしていることを。  そして、俺と彼女の契約は成立した。  俺は、彼女の身柄を警察には渡さない。  彼女は、俺の捜査に協力する。  俺はこうして、床下に監禁した彼女に、事件の謎を解かせることにした……。
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小説 184,421 位 / 184,421件 ミステリー 4,150 位 / 4,150件
文字数 278,647 最終更新日 2023.07.15 登録日 2023.06.01
 桜が舞い散り、川面が桃色に染まる町で、僕は一人の少女に出会った。  それが、すこしだけ普通の出逢いと違ったのは、その場所が、僕が盗みを働こうとした金庫の前だったからだ。  その金庫から盗み出した古い書物に書かれていたのは、四百年ほど前、別府湾に存在し、一夜にして消えたという伝説の、『雨竜島』の存在だった。  その書物に描かれた不老不死の秘密を探る中、僕らは開いてはいけない石棺を開いてしまう……。
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小説 184,421 位 / 184,421件 ホラー 6,771 位 / 6,771件
文字数 71,356 最終更新日 2023.07.15 登録日 2023.06.27
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