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 かつて神の血を啜り、神濁という力を手に入れた天使達がいた。人は彼らを濁天と呼び、忌避し、恐れた。濁天の中で強大な力を持った者は、大濁という世界を脅かす存在となった。  神濁を浄化できるとされる聖女アンゼリカは、聖国の首都、聖都の大教会に勤めていた。聖女として必死に研鑽を続けたアンゼリカだったが、ふとしたきっかけで戒律を破り、素行不良となっていく。そして、教会に戒律を破ったことが露見してしまい、片田舎の小さな港町に左遷される。  左遷先の港町でも、相変わらず不品行な生活を送るアンゼリカは、酒と煙草を嗜む為の隠れ家で、濁天ロアと出会う。アンゼリカは干渉を禁じられた存在であるロアの提案に乗り、欺瞞と悲哀に満ちた世界の真相を知っていくことになる。
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文字数 24,922 最終更新日 2022.10.04 登録日 2022.09.25
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