矢倉

矢倉

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恋愛 完結 長編
この国では、双子の片割れは「悪魔の子」と呼ばれ、生まれたことすら知られることなく、処分される運命にあった。 ニア・エアレンデル・シルビアス……本来ならば、彼女もその運命を辿るはずだった。 しかし、彼女は生かされた。 ある、役割を果たすために―― 「嫌よ!あんな得体の知れない人との婚約だなんて!……そうだわ、こんな時のために、私には代わりがいるんじゃない!!!」 それは、姉……ミアの身代わりになることだった。 姉に代わってニアが婚約したのは、公の場に一切姿を現さないナヴィガトリア国第二王子、ヴォルフラムだった。 ニアは一生、「ミア」として生きていくしかなかった。 誰にも本当の名前を明かせない。
 誰にも本当の自分を知られてはいけない。 そんな彼女が、唯一、ニアに戻れる場所。 それが、教会の懺悔室だった。 「ありがとうございます、神父様。神父様の前でだけ、私は私でいられます」 「いいえ。ここでなくとも、あなたはあなたでいられるはずですよ。ニア……」 ――そして私は、まだ知らなかった。 この懺悔室で出会った神父様が、私の運命を大きく変える人になることを。
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文字数 115,259 最終更新日 2026.10.12 登録日 2026.09.09
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