冬木あやめ

冬木あやめ

2
恋愛 完結 短編 R15
――王太子からの婚約破棄。それは“終わり”ではなく、“始まり”だった。 侯爵令嬢レティシア=マルグリット=ヴェルディーユは、王太子アレクシスから一方的に婚約を破棄される。 理由は“聖女”と呼ばれる平民少女リリィへの恋。 しかしレティシアは動じなかった。 むしろ、自由を得たと静かに笑い、貴族社会と王政の欺瞞に立ち向かうことを決意する。 ――私は、ただの“捨てられた令嬢”では終わらない。 やがて、王政の矛盾、神殿と王家の癒着、貴族たちの既得権益といった国家の深層へと踏み込むレティシア。 第二王子ノアや有能な側近たちと手を組み、時に皮肉を、時に理を武器に、静かに、そして確実に“国の形”を書き換えていく。 一方、リリィの“奇跡”には不自然な点が浮かび始め、アレクシスの理想も崩れ、王妃イザベルすら動き出す。 神殿は“新たな聖女”を擁立して逆襲を仕掛けるが、レティシアは理と言葉で人々の心を動かし、ついに国家法の見直しを成し遂げる。 ――これは、“誰かに選ばれなかった”令嬢が、自らの意思で“国の未来”を選び取った物語。 そして彼女は言う。 「婚約破棄? むしろ、ご褒美ですわね」
24h.ポイント 0pt
小説 212,826 位 / 212,826件 恋愛 61,720 位 / 61,720件
文字数 28,993 最終更新日 2025.06.10 登録日 2025.05.16
恋愛 完結 長編 R15
「君には神の加護も、美徳もない」 王太子から婚約破棄と断罪を受けた公爵令嬢ユスティーナは、聖女制度に従属する王国から追放される。 すべてを失ったその先で出会ったのは、加護を剥奪され、辺境へ追放された“第二王子”ライオネル。 ふたりは契約を交わす。 目的は、加護にも王にも頼らない“もうひとつの国”を築くこと――。 神の声が届かぬ辺境で、信仰の支配を超えて、人と人が共に在る社会を模索していくユスティーナたち。 その姿はやがて、王都の民の心をも動かし、“語る者たち”による静かな革命が始まる。 これは、断罪された悪役令嬢が、 言葉と共に立ち上がり、 国の形そのものを問い直す、希望と対話の再生譚。
24h.ポイント 0pt
小説 212,826 位 / 212,826件 恋愛 61,720 位 / 61,720件
文字数 47,565 最終更新日 2025.05.16 登録日 2025.05.16
2