悪役令嬢、婚約破棄されたので第二王子を拾いました

「君には神の加護も、美徳もない」
王太子から婚約破棄と断罪を受けた公爵令嬢ユスティーナは、聖女制度に従属する王国から追放される。
すべてを失ったその先で出会ったのは、加護を剥奪され、辺境へ追放された“第二王子”ライオネル。

ふたりは契約を交わす。
目的は、加護にも王にも頼らない“もうひとつの国”を築くこと――。

神の声が届かぬ辺境で、信仰の支配を超えて、人と人が共に在る社会を模索していくユスティーナたち。
その姿はやがて、王都の民の心をも動かし、“語る者たち”による静かな革命が始まる。

これは、断罪された悪役令嬢が、
言葉と共に立ち上がり、
国の形そのものを問い直す、希望と対話の再生譚。
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