婚約破棄?むしろご褒美ですわね

――王太子からの婚約破棄。それは“終わり”ではなく、“始まり”だった。

侯爵令嬢レティシア=マルグリット=ヴェルディーユは、王太子アレクシスから一方的に婚約を破棄される。
理由は“聖女”と呼ばれる平民少女リリィへの恋。
しかしレティシアは動じなかった。
むしろ、自由を得たと静かに笑い、貴族社会と王政の欺瞞に立ち向かうことを決意する。

――私は、ただの“捨てられた令嬢”では終わらない。

やがて、王政の矛盾、神殿と王家の癒着、貴族たちの既得権益といった国家の深層へと踏み込むレティシア。
第二王子ノアや有能な側近たちと手を組み、時に皮肉を、時に理を武器に、静かに、そして確実に“国の形”を書き換えていく。

一方、リリィの“奇跡”には不自然な点が浮かび始め、アレクシスの理想も崩れ、王妃イザベルすら動き出す。
神殿は“新たな聖女”を擁立して逆襲を仕掛けるが、レティシアは理と言葉で人々の心を動かし、ついに国家法の見直しを成し遂げる。

――これは、“誰かに選ばれなかった”令嬢が、自らの意思で“国の未来”を選び取った物語。

そして彼女は言う。

「婚約破棄? むしろ、ご褒美ですわね」
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