白濱隆次

白濱隆次

長崎を拠点に活動している劇団、謎のモダン館を主宰。 ミステリー好きが高じて2024年から推理系謎解き製作チームCluedoHallのチーフクリエーターとしても活動。
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ミステリー 完結 長編
影武者修行 ――「正義とは何か? それを決めるのは誰か?」 目隠しをされ、何も知らされぬまま連れてこられた男・田辺。 彼が突然告げられたのは、自分が「マッスルカイザー」という正義の味方の影武者として選ばれたということだった。 マッスルカイザー――その名を聞いたことがある者はいない。 彼はテレビや新聞に出ることなく、しかし確かにこの世界を守っているという。 川島と名乗る謎の女は、「あなたは彼によく似ている」とだけ言い、詳細を明かそうとしない。 疑問を抱きつつも、田辺は徐々にこの異様な状況に巻き込まれていく。 影武者としての適性試験、奇妙な訓練、そしてマッスルカイザーの「仕事」を学ぶうちに、彼は次第に自分の過去と向き合うことになる。 田辺には帰る場所がなかった。 施設で育ち、孤独な人生を送り、誰かと深く関わることもなく生きてきた。 そんな彼にとって、「影武者として生まれ変わる」という提案は、ある意味で魅力的に映る。 しかし、彼が与えられた役割は、単なる「なりすまし」ではなかった。 影武者とは何なのか? なぜ彼が選ばれたのか? そして、マッスルカイザーとは本当に「正義の味方」なのか? 軽妙な会話劇と緊張感のあるストーリー展開の中で、田辺は「正義とは何か?」という問いと向き合うことになる。 これは英雄の物語ではない。 これは、影の中で生きる者が、光と闇の境界を彷徨う物語である。 ――あなたなら、その正義を信じることができるか?
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小説 215,205 位 / 215,205件 ミステリー 4,915 位 / 4,915件
文字数 20,783 最終更新日 2025.03.01 登録日 2025.03.01
ミステリー 完結 長編
『初めてのさよならのために』作品紹介 静かに降る雨の夜、事件は再び幕を開けた。 三年前、連続殺傷事件の舞台となった公園──ウエストパークは、新たな名を与えられた。過去の惨劇を拭い去るかのように、名前を変え、明るい照明を灯したその場所。しかし、時間は罪を流し去ることはなかった。 刑事・飯田駿介は、静かに現場へ向かう。彼の目の前に横たわるのは、一人の若い女性の遺体。そして、その手がかりは三年前の未解決事件を思い起こさせた。過去に決着がついたはずの事件が、今になって再び姿を現したのだ。 「事件が再び動き出したのは、先月始めの蒸し暑い六月の夜のことだった」 飯田の脳裏に、かつての記憶がよぎる。 かつて愛した女性がいた。 奥沢麻理江──彼女は三年前の事件と、奇妙な繋がりを持っていた。かつて結婚し、すぐに別れた夫の連れ子。年齢の近い義理の息子。彼の名は、小菅利治。 事件が再び動き始めた時、麻理江の周囲の人々が次々と命を落としていった。過去と現在、交錯する事件の中で、彼女の存在はひとつの鍵を握っていた。しかし、その姿はいつしか捜査線上から消えてしまう。 そして、もう一人の少女がいた。 夜の闇の中で、静かに語りかける少女。彼女の声は、現実と幻想の狭間に響く。 「迷わないで」 彼女は何者なのか? 彼女の言葉は何を意味するのか? 飯田は、かつての事件の記録を洗い直しながら、真実へと近づいていく。三年前に自殺したとされた犯人。遺された証拠の数々。再び繰り返される犯行。そして浮かび上がる一つの可能性──本当の犯人は、まだ生きているのではないか? 事件の裏に潜む、誰もが見落としていた歪んだ感情。 愛と憎しみ、執着と孤独、罪と罰。 そして、やがて辿り着く“さよなら”の瞬間。 それは、愛する人のために選ばれた結末だったのか。 それとも、避けようのない運命だったのか。 静かに、深く、心に残るクライム・サスペンス。 『初めてのさよならのために』── その言葉の意味を、あなたは最後に知ることになる。
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小説 215,205 位 / 215,205件 ミステリー 4,915 位 / 4,915件
文字数 16,784 最終更新日 2025.02.28 登録日 2025.02.28
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