見えるものを、見えないふりをして生きてきた。
社会人として日々をやり過ごす中で、榊は“それ”を無視することで現実を保っていた。
ある夜、終電間際のホームで、消えかけた神と出会う。
そして同時に、名も持たない“神様”と。
『見えているな』
神に好かれる体質を持つ榊と、弱った神様。
関わるつもりのなかった存在に、少しずつ巻き込まれていく。
忘れられ、消えていく神と怪異。
——見えないふりは、もうできない。
これは、神様と出会ってしまった男の、静かな物語。
文字数 3,627
最終更新日 2026.04.02
登録日 2026.04.02