神様と、見えないふりをしていた俺

見えるものを、見えないふりをして生きてきた。

社会人として日々をやり過ごす中で、榊は“それ”を無視することで現実を保っていた。

ある夜、終電間際のホームで、消えかけた神と出会う。
そして同時に、名も持たない“神様”と。

『見えているな』

神に好かれる体質を持つ榊と、弱った神様。
関わるつもりのなかった存在に、少しずつ巻き込まれていく。

忘れられ、消えていく神と怪異。

——見えないふりは、もうできない。

これは、神様と出会ってしまった男の、静かな物語。
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