小鳥遊 澪

小鳥遊 澪

書きたいなぁ〜と思った時に何も考えずゆる〜く書いてます 見つけていただいた方、ありがとうございます☕️🩶 感想いただけると尚喜びます😌
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恋愛 連載中 長編
感情は、ある日ふと使い方がわからなくなった。 それでも人と話し、微笑み、日々を過ごしている。 桜彩(さよ)は、そうして生きている。 過去に何があったのかは、もううまく思い出せない。 誰かに愛された気がして、 誰かを大切にしたような気がする。 都市のなかの、少しだけ自然の残る静かな場所で、 彼女はひとりの人と出会う。 特別ではなく、でもどこか確かな時間が、 ゆっくりと、ふたりのあいだを満たしていく。 居場所が欲しいと願ったことがある。 でも願ったぶんだけ、何かを失った。 だから、もう願ってはいけない──そう思っている。 劇的な出来事は起きない。 怒りも涙も、ここにはない。 けれど、何もない時間のなかで、 ふとした言葉に、手の温度に、 かすかなぬくもりを感じる瞬間がある。 これは、壊れたままの心が、 それでも誰かと生きようとする、静かな物語。 誰かの隣で、そっと微笑むような、 そんな人の物語。
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文字数 5,227 最終更新日 2025.07.07 登録日 2025.07.07
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